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ヤンキー経済 の商品レビュー

3.1

124件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2014/04/22

何かと話題なので読んだ。目の付け所も良いけど,何よりバスワードの設定がうまい。ネットから見えず都会でのマーケティング調査にも引っ掛からないマイルドヤンキー。上京志向・上昇志向のない彼らも,既存の人間関係に資する消費は惜しまない。そういう分析に加えて彼ら向けの新たなサービスも具体的...

何かと話題なので読んだ。目の付け所も良いけど,何よりバスワードの設定がうまい。ネットから見えず都会でのマーケティング調査にも引っ掛からないマイルドヤンキー。上京志向・上昇志向のない彼らも,既存の人間関係に資する消費は惜しまない。そういう分析に加えて彼ら向けの新たなサービスも具体的に提案してるのは面白い。ヒットするかどうかは不透明だけど。 マイルドでも残存でもない80年代風のヤンキーはもはや絶滅危惧種だという。あまり見かけないのは接点がないからかと思ってたがほんとにいないのか。今の若者にはヤンキー漫画がファンタジー作品になってるっていうから,ヤンキーは既に忍者のようなものなのかも知れない。

Posted byブクログ

2014/04/21

買おうか迷ってたら友達からもらって読んだ。 web論壇ではちょっとホットになったこともあって、内容はほぼ知ってた通り。 最近の若者たちの一つの類型の説明を試みたものです。 地元志向、上昇志向の無さ、友達・家族想いの絆重視、、、などなど。 こうした彼らの精神性を描き出し、 「...

買おうか迷ってたら友達からもらって読んだ。 web論壇ではちょっとホットになったこともあって、内容はほぼ知ってた通り。 最近の若者たちの一つの類型の説明を試みたものです。 地元志向、上昇志向の無さ、友達・家族想いの絆重視、、、などなど。 こうした彼らの精神性を描き出し、 「消費しない」と言われる若者たちの中で、 一定の消費性向を持つクラスタが存在することを指摘する、という流れ。 1980年台後半生まれ、北関東の田舎育ちの身としては、 この本で語られる"マイルドヤンキー"たちはホントにリアルに目に浮かぶ。 そういう意味ではこの本の主題について驚きを持った発見があるわけではなく、 むしろこの著者の視点や著者の調査に同行している「バブル世代のオヤジたち」の驚きっぷりに嘘くささを感じるぐらい。いやそこまで理解不能なリアクションって、お前いったいどんな若者像もってるんだよ、と何回かツッコみたくなった。 面白い説明ではないけど、 実際このクラスタ向けの商品企画は当たるだろうなとは思う。 イオンモールのブランドコンセプト作り上げた人はすごいと思うし。 この本で描き出される若者たちは企業のマーケティングリサーチの網にかかってこない、 という記述があったけど、まさにこれなんでしょう、この本の価値は。業界的、業種的な価値。 社会分析としての新たな知見ではなくとも、マーケティングや商品企画用のお話(戦略という程でもない)としてはある程度有用なんだろうなー、と思います。

Posted byブクログ

2014/04/20

社会学でなくマーケティングに向かう話で全体的に内容が薄いが、後書きがよかったのと、地元族の上昇志向のなさを冷静に捉えられたのはよかった。今のままでよいという感覚は上昇志向がないと非難されるものではなく、GDPが停滞する中親世代の生活をキープすることがどれだけ大変か、それこそ精進し...

社会学でなくマーケティングに向かう話で全体的に内容が薄いが、後書きがよかったのと、地元族の上昇志向のなさを冷静に捉えられたのはよかった。今のままでよいという感覚は上昇志向がないと非難されるものではなく、GDPが停滞する中親世代の生活をキープすることがどれだけ大変か、それこそ精進してるということは認識しておきたい。

Posted byブクログ

2014/04/19

「第3章 ヤンキー135人徹底調査」とあるが、どんな人を選んだのか不明。おそらく著者がヤンキーを思われる人を抽出したのだと思われるが、そんな基準で経済を論じてよいのだろうか。そもそも経済より、ライフスタイの解説が多い。ヤンキー的なものを考えるにはよい内容だと思う。

Posted byブクログ

2014/04/19

バズってる理由が知りたくて読んでみた。いわゆるサイレントマジョリティのうち比較的所得が低く学歴も低めの若年層のインタビューを中心にした事例が豊富。企業のマーケの目が割と届きにくい層のため、普段どういう生活をし、何を求めているかのヒントは多い。だが、推測や強引な分析がちょいちょいあ...

バズってる理由が知りたくて読んでみた。いわゆるサイレントマジョリティのうち比較的所得が低く学歴も低めの若年層のインタビューを中心にした事例が豊富。企業のマーケの目が割と届きにくい層のため、普段どういう生活をし、何を求めているかのヒントは多い。だが、推測や強引な分析がちょいちょいあり腑に落ちない箇所もあった。ざっくりと言うとネーミングが上手かった感。彼らがどこに向かい、日本にどういう影響をあたえるのかなど、もう一歩深い考察とか欲しかったかも。あとがきにあった、20年前のベネチアのゴンドラ漕ぎ青年が、結局どんな中年になったのか興味ある。

Posted byブクログ

2014/04/14

マイルドヤンキーについての本。 私が「ヤンキー」だと想定していなかった層だったので、軽い驚きがありました。 言われてみればそうだなぁ、といった感じ。 安定志向、地縁を大切にする、家族を大切にする、、それもまたいいのかも、と素直に思える内容でした。

Posted byブクログ

2014/04/13

著者は博報堂の人。 マイルドヤンキーと呼ばれる層の人たちの実例を紹介してくれていて参考になりますが、もっと社会学的な検証があればなあと思いました。

Posted byブクログ

2014/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近、よくロードサイドヤンキーにあてたものがビジネスが流行っていると聞くので読んでみた一冊。ヤンキーって今どきいるの?と思っていましたが、確かにEXILEのスエットとか着ている人を想像するとイメージがつきやすい。 ただし、この本でかかれているような人達を全部まとめてヤンキーと呼ぶことに違和感を感じる。マイルドヤンキーなんていう言葉もあるが、なんでヤンキーと定義付けなくてはならないんだろう???この時代にならではの新しい価値観を持った人達なのに、古い言葉で無理矢理くくられている感じがする。

Posted byブクログ

2014/04/10

マーケティングを目的とした若者論。 かつてひとくくりにされていた「若者」は古い認識で、ヤンキーをもう少しマイルドにしたような種族が都市近郊や田舎には多く存在する、と説く。 マイルドヤンキーというくくりには賛否あると思うが、これまでに見過ごされてきた切り口で新しい。 筆者の観察し...

マーケティングを目的とした若者論。 かつてひとくくりにされていた「若者」は古い認識で、ヤンキーをもう少しマイルドにしたような種族が都市近郊や田舎には多く存在する、と説く。 マイルドヤンキーというくくりには賛否あると思うが、これまでに見過ごされてきた切り口で新しい。 筆者の観察した若者はごくごく一部だと思われるが、日本全国の普通の都市に適用できる面がたくさんある。 実際、自分もマイルドヤンキーの端くれであることを実感することがある。 表層的な部分と深層的な部分をうまく汲み取ってるなと思った。

Posted byブクログ

2014/04/09

上京志向がなく、地元で強固な人間関係と生活基盤を構築し、地元から出たがらない若者たちを指す言葉が、「マイルドヤンキー」。 かつての不良やヤンキーとは違う彼らのスタイルから新しい消費を読み解く試みが行われている本書。 実際のマイルドヤンキーからの豊富な聞き取りから分析を行うだけかと...

上京志向がなく、地元で強固な人間関係と生活基盤を構築し、地元から出たがらない若者たちを指す言葉が、「マイルドヤンキー」。 かつての不良やヤンキーとは違う彼らのスタイルから新しい消費を読み解く試みが行われている本書。 実際のマイルドヤンキーからの豊富な聞き取りから分析を行うだけかと思いきや、「では、マイルドヤンキー向けにこのような商品・サービスはいかがでしょう?」と提案までちゃんとなされているのがすごい。新書で次の提案までちゃんと書かれているものは意外と少ないので…。 結局マイルドヤンキーが生まれる背景は大人たちの姿であり、「最近の若者はわからん。⚪︎⚪︎離れだ」とは言っても、結局そうなった原因は景気の中で苦しみながら働く大人たちにあるという皮肉な構図。 そんな社会の中で地続きの生活を望む気持ちもわからなくはないし、そのような「現状維持を続けるための消費」というポイントはこれから必要なものだと感じました。 「パッケージ化された非日常」、かなりの重要ワードだと思います。

Posted byブクログ