1,800円以上の注文で送料無料

ヤンキー経済 の商品レビュー

3.1

124件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    7

レビューを投稿

2014/04/06

著者がマイルドヤンキーと名付けた、実家の5キロ圏内を地元とよび終生離れたがらない、レイヤーに直接取材を重ね文におこしたもの。マイルドヤンキーという概念をこの本から学び取ることができる。現代社会に影響を受けた若者の、変化を読み取ることができて大変面白い。筆者の主観的な部分が多いが、...

著者がマイルドヤンキーと名付けた、実家の5キロ圏内を地元とよび終生離れたがらない、レイヤーに直接取材を重ね文におこしたもの。マイルドヤンキーという概念をこの本から学び取ることができる。現代社会に影響を受けた若者の、変化を読み取ることができて大変面白い。筆者の主観的な部分が多いが、十分納得できるし発想がおもしろい。日本のバブル崩壊からの給与所得の変化だったり、ネットも手伝って地方化が進んだ必然の結果とも考えられる。このような層がどんどん増えて行くことが考えられるし、またこの層の子どもたちがどのような影響を受けて、どのような社会を形成することになるのか大変興味深い。また、マイルドヤンキーが好んで使っているサービスや商品はもともと彼らをターゲットにしていないものが多いので、マイルドヤンキーという層が明確に認識された今、彼らををターゲットとしたどんなサービスがリリースされるのか、たいへんたのしみです。個人的には、自身にも結構当てはまる部分もあったので、おもしろかったです。

Posted byブクログ

2014/04/05

大型ショッピングモールができるようになり、生まれ育った地方で地縁を大切にしながらそこそこ満足して生きることが可能になった。これをニューヤンキーと呼び、車であれば居住性の良いワンボックス、音楽はExile、などの特徴があるという。

Posted byブクログ

2014/04/04

前評判では、著者はそういう世界とこれまで隔絶されていたが故に今になってマイルド・ヤンキーを発見したと思っているようだが、そういう層は昔から居たのだ、というような反論も目にしていたのだが、いや、その反論って、この本は読んでないで書いたんじゃないか?という微妙なズレを感じますね。 ヤ...

前評判では、著者はそういう世界とこれまで隔絶されていたが故に今になってマイルド・ヤンキーを発見したと思っているようだが、そういう層は昔から居たのだ、というような反論も目にしていたのだが、いや、その反論って、この本は読んでないで書いたんじゃないか?という微妙なズレを感じますね。 ヤンキー3.0としてのマイルド・ヤンキーという世代論もあるし、「電車に乗れない」などの(本当かどうか鵜呑みにはできないけれど)特徴とか、結構、新しい知見を書いていると思うわけで。 でも、読み終わって、本屋さんがつけてくれたカバーをとり、そこで見つけた著者近影が一番のオチというすごい本。原田さんコワいっすよ。

Posted byブクログ

2020/07/27

大したこと書いてない。◆「自社商品を若者たちにヒットさせるヒントを掴んで頂ければ幸いです」◆これに尽きる。◆◆なんとなく感じていた下の世代の雰囲気をまとめた感じ。

Posted byブクログ

2014/03/27

2〜3時間で読める内容。 私の中での“地元”イメージがヤンキー2.0で止まっていたので、あーなるほど、歳を取ったなぁ、と苦笑してしまった。 政策的な意味でのマイルドヤンキーの重要度はちょっと保留。地方都市から見ると、上京志向が薄れることは地元に残る人間、労働者や消費者がとどまるこ...

2〜3時間で読める内容。 私の中での“地元”イメージがヤンキー2.0で止まっていたので、あーなるほど、歳を取ったなぁ、と苦笑してしまった。 政策的な意味でのマイルドヤンキーの重要度はちょっと保留。地方都市から見ると、上京志向が薄れることは地元に残る人間、労働者や消費者がとどまることの意味は大きいかもしれない。一方で内向きな志向は社会や政策選択への無関心にも繋がりかねないので、危険な気もする。 必要なことは地元に残る、モラルの高い生き方か?

Posted byブクログ

2014/03/24

ふむふむなるほど、となかなか知り得ない世界を知ることが出来ました。著者の生業からは関係ないところではあるのでしょうが、何故彼らはそうなのか?を教えてもらえると更に助かります。もちろんその説明はあったのですが、もうあと一越え説明してもらいたいです。

Posted byブクログ

2014/03/24

電車をさけてミニバンに乗るマイルドヤンキーが消費の主役になる?! ヤンキーのことが話題に上ることは多い。あくまでも自分とはちがう人種としてヤンキーは存在している。しかしヤンキー的なものは無視できないくらいに広がっていて、ヤンキー的なものに接することは極めて多い。 ただこのヤンキ...

電車をさけてミニバンに乗るマイルドヤンキーが消費の主役になる?! ヤンキーのことが話題に上ることは多い。あくまでも自分とはちがう人種としてヤンキーは存在している。しかしヤンキー的なものは無視できないくらいに広がっていて、ヤンキー的なものに接することは極めて多い。 ただこのヤンキーなるもの、あらわれ形態はずいぶん変わってきているようで、80年代の「不良」「つっぱり」を第1世代とするなら、90年代からゼロ年代前半の「チーマー」が第2世代、そしてゼロ年代後半から現在にかけてが第3世代だ。筆者は現代のヤンキーをマイルドヤンキーと規定する。 彼らには反抗心はなく、上京志向も上昇志向もない。小学中学時代からの少人数の仲間とつるんで、5キロ四方の生れ育った「地元」で、友人たちとの帰属意識(絆)を基盤とした毎日の平穏な生活をおくることに大きな価値観を抱いている。車やバイクには興味があり改造はするが、交通ルールをやぶって暴走することまではしない。電車にのることをできるだけ避け、車での移動を好む。仲間とのいつも通りのくつろいだ空間を維持するためにミニバンを運転し、ショッピングモールに買い物に行く。喫煙率は高く、酒はビールより焼酎が好き。スマホは持ってはいるが、持て余し気味・・・・こんなマイルドヤンキー像が描かれていく。ただ、このマイルドヤンキーがこれから消費の主役になっていくという見立てで、あたらしいサービス開拓の可能性を提示するのが本書の目的だ。 マイルドヤンキーが電車に乗ることを極力さけるというところが面白いと思った。電車にのると気心しれぬ他人のなかに入り込むことになるために落ち着かないのだ。気の置けない仲間とのミニバンでの移動の方が、日常を維持したままでいられるわけだ。 読んでいて元気がなくなる本だった。 筆者が悪いのではもちろんない。 マイルドヤンキーたちの発することばがそうさせるのだ。 すべては経済が根本にはあるのだろうけど、無視できないところが重い。 ブログACH & PFUIより http://achpfui.com/pfui/?p=4047

Posted byブクログ

2014/03/23

ろくブルやビーバップハイスクールのような暴力的ヤンキーではなく、地元の仲間との絆を大事に、物騒なことには首を突っ込まない現代のヤンキー=マイルドヤンキーの実態に迫った一冊。 定量的、統計的裏付けがあるものではなく、特定のゾーンに対するデプスインタビューをベースにしている点が若干物...

ろくブルやビーバップハイスクールのような暴力的ヤンキーではなく、地元の仲間との絆を大事に、物騒なことには首を突っ込まない現代のヤンキー=マイルドヤンキーの実態に迫った一冊。 定量的、統計的裏付けがあるものではなく、特定のゾーンに対するデプスインタビューをベースにしている点が若干物足りないものの、これまで実態を事細かに明らかにされていない現代のヤンキー像を浮き彫りにしており、それは私達の実体験とも結びつきやすいものであるためそれなりに説得力がある。 モノが売れないと言われる現代、中流以上の消費者はサービス、体験、コトにお金を使うようになっている中、モノの消費を支えているのがヤンキーたちだそうだ。 彼らは地元の友達と楽しむために車を買い、ちょっとした虚栄心のためにハイブランドのバッグやアクセサリーを買い、酒もタバコもギャンブル(パチンコ、パチスロ)も嗜む。若者の○○離れに逆行するがごとく、○○を消費している主役は彼らなのだ。 地元から動くことを頑なに拒否し、昔からの友人たちと楽しい時間をいかに過ごすかに注力する。本著を読むような人は、それこそ都心部等で一定以上のキャリアで活躍するビジネスパーソンが多いだろうから、個人的には全く共感できない世界だろう。ただ、そんな人達も自分の地元の同世代の友人を思い返せば、ああそういえばアイツはあんな感じだな、と思い浮かべられる人物もいるはずである。 小中学校の頃を思い返してみて、40人ほどのクラスの中にそういう大人になった友人はどれくらいいるだろうか。私個人的にはざっと10人くらいはその路線に入った人たちのように思う。とすると、実に25%がヤンキー経済に属する人たちであり、そのボリュームたるや侮れない規模の経済圏である。

Posted byブクログ

2014/03/21

ヒアリングと簡単な定量によりマイルドヤンキーなる方々の実態を明らかにした新書、話題のマイルドヤンキー論。 同年代の若者よりマイルドヤンキーの方が把握しやすく支出額も大きいとのこと。 ちなみにここで言うヤンキーとはマイルドヤンキーのこと。 マイルドヤンキーとは残存ヤンキーと地元...

ヒアリングと簡単な定量によりマイルドヤンキーなる方々の実態を明らかにした新書、話題のマイルドヤンキー論。 同年代の若者よりマイルドヤンキーの方が把握しやすく支出額も大きいとのこと。 ちなみにここで言うヤンキーとはマイルドヤンキーのこと。 マイルドヤンキーとは残存ヤンキーと地元族の総称とのこと。 前者は昔ながらのヤンキー、後者はイメージ的にはチーマー。共通点は実家の半径5キロ圏内で友人も恋人も買い物も仕事も全てを済ませること。 「まじ親と友達に超感謝」的な。 念のため本書内でのマイルドヤンキーの定義を。 >上京志向がなく、地元で強固な人間関係と生活基盤を構築し、地元から出たがらない若者たち 上京志向とは言っていますが、石神井の地元族ですら東京には行きたくないと言っていました。 石神井公園なんて池袋のすぐ近くですが、何しろ半径5キロの世界なんです。 読んでいて覚えた違和感、正直「ヤンキー経済」って言葉ありきなんだと思います。 地元族に絞るべきところを残存ヤンキーをも含めて「マイルドヤンキー」としてしまっているため、残存ヤンキーの定義と言葉の使い方が曖昧で本書内でもブレてしまっています。 「ヤンキー1.0、2.0、3.0」と分類していますが、ヤンキーの言葉から想起するのはどうしてもステレオタイプのヤンキーかと。 その辺にいるギャル系やらオラオラ系の子を捕まえて「マイルドヤンキー」には無理があります。 「自分は地元族クラスタには入らないな」と思いながら読んでいたところ、KREVAの「イッサイガッサイ」の歌詞の世界観が地元族の気持ちを端的に表しているとのこと。 はい、この世界観大好きです。 ひさしぶりにKREVAのアルバム聴きました、この場合には「江戸川ロックオン」って曲の方がより適切だったと思います、念のため。 本書での興味深い示唆は「セダンでもスポーツカーでもなく、高級ミニバン」に憧れているというとこ。 そうだろうなと思っていましたが、やはりそうでした。 アルファードやエスティマのCMのテイストと地元族の実態とは合わないと前々から思っていたのですが、逆にあのテイストが憧れを生んでいるのでしょうか。 取りやすいところ、理解しやすいところ、判別しやすいところから取るのが定石なのかもしれませんが、何だか釈然としません。 本書を読んでから暫く考えていました。 この釈然としない感覚は恐らく、「この層が他の層と比べて、与えられている独自の選択肢が少ない。つまり相対的に軽んじられている」から、その姿勢が本書から感じられるから。 「与えられる」という表現はあえてしています。 この層は能動的に動かないからマーケターにとっては楽なのでしょう。 ひさしぶりに見つかった相対的に大きなマス。 下流に群がる浅ましい中流。 私も仕事上、この層の話をよく聞きます。 そして思います、「能動的に情報を取りに行こうよ」、「搾取されていることに気付きながら搾取されるのと、気付かずに搾取されるのは全然違うよ」、と。 浅ましさと同族嫌悪がこの感覚の正体かと。 ネガティブな感想ばかりですが、あくまで現状についての批判的意見です。 本書自体はとても興味深く読むことができます。豊富なヒアリングからまとめた考察は一読の価値があると思います、この層に興味のある方はぜひ。

Posted byブクログ

2014/03/18

これからの消費を牽引するとされる「新しい価値観」を持った若い世代の「リアル」を描き出すという内容で、確かにこれを読めば現代の若い世代のことが「分かった気になる」かもしれない。しかし、第一に空間的な広がりがほとんどなく、話が東京都の多摩地方やその周辺だけで完結している(訂正:途中で...

これからの消費を牽引するとされる「新しい価値観」を持った若い世代の「リアル」を描き出すという内容で、確かにこれを読めば現代の若い世代のことが「分かった気になる」かもしれない。しかし、第一に空間的な広がりがほとんどなく、話が東京都の多摩地方やその周辺だけで完結している(訂正:途中で調査らしきものが出てきて、そこでは「北海道から高知県まで135名」ということが言われているものの、そもそも系統抽出どころかネット上のアンケートから分類したものですらなく、調査として極めて問題を抱えているとしかいいようがないもののため信頼に値しない)ためこれを若者論として読むのは危険だ。第二に、他の社会階層や文化集団との比較がなく、自説に都合のいい「若者」を選んだと言われても仕方があるまい。第三に、質的な考察についても使い古された世代論であり、それを疑う気がさらさら見られないのでやはり疑わしい。所詮はバブル期の『分衆の時代』の焼き直しでしかないが、若い世代に対する偏見を「ポジティブ」に転換させようとする本書のような試みは、かえって若い世代を経済的に追い詰めたりはしまいか。「どうせお前らは経済成長がなくても幸せなんだろ?」的に。

Posted byブクログ