ヤンキー経済 の商品レビュー

原田曜平【著】

2014/02/26

マイルドヤンキー、という言葉・カテゴリーを生み出した一冊。ちょっとサンプル少ないんじゃないのー？という気はするけれど、確固たる説得力のある分析。まぁ社会学者じゃないし、マーケッターだし。さらに考えれば自分の身の回りにも思うところがある。

あとがきのヴェネチアの話が印象的。成熟ステージってそういうもの？

2014/02/26

2014 2/19読了。
地元を絶対に離れたくない、小中くらいからの友達との縁を続けながら、ほどほどに満たされたくらいの生活レベルでけっこう満足な、幸せな生活を送っている・・・という層を「マイルドヤンキー」と名づけて、その消費行動や、彼らにあわせた商品開発等について解説する本。
「さんざん言われていることじゃん」みたいな批判もあったけど、そういった若者層のことをネガティブに描き出そうってんじゃなくて、別に幸せだし満たされているけど従来の（東京都心等でやっていて、例え電車で10分でも電車に乗りたがらない、ネットリテラシーも低いマイルドヤンキー層がなかなか取り込めない）マーケティングにはひっかかってこずターゲットにしえなかった層がいる、ってことを描いているのは新鮮じゃないだろうか。
少なくとも自分にはまるで理解できない心理なので、そういう層がいることも気づいていなかった（いやそういう人がいるのは知ってたけどほんとに都会に関心ないんだとは思ってなかった）ので、目からうろこだった。

2015/04/17

面白いけど読めば読むほどイライラした。笑(そういう向上心のない人間が本当に存在するんだということに対して)

ヤンキー経済がこの先の日本経済を牽引すると本気で思ってるのかな？
確かにマーケティングの標的にするのは新しいと思うけど。

ショッピングモールが夢の国だとか、車が自宅リビングの延長だとか、そういう信じられない新しい概念を知れたという意味では面白かったです。

2014/02/23

ヤンキー、マイルドヤンキーの実態がわかりやすく、今どきの若者志向が理解できる一冊。若者ではないが、マイルドヤンキー派に近いか？と思ってしまった。

2014/02/22

かつての不良「ヤンキー1.0」→いわゆるヤンキー・チーマー「ヤンキー2.0」→残存ヤンキー＋地元族「ヤンキー3.0」の変遷を軸に分析。

仲間を大事にして地元から離れたがらないヤンキーの消費論理。閉じた仲間たちとのうちわの交流、手軽な非日常の追求、現状維持のための消費。

社会的な階層上昇の可能性が縮小する時代に、特に地方の消費経済を考える上で外せないヤンキーの消費行動。「新保守層」云々の議論は薄いが、現状維持の姿勢からくるものと読めば積極的な保守主義というよりも、情報もない中でのとりあえずの保守・守旧とも読める。

2014/02/19

同じ世代といえど、色々な角度から消費者を考える必要がある。
その考えを教えてくれる一冊。

よく20代前半はデジタルネイティブなんて言われるけど、それも20代前半の一部を切り取っただけかもしれない。

それを知っているのと知らないのとでは、視野の広さが変わってしまう。

地方出身の僕としては、納得する部分も多く、地元帰るとそうだよねとうなずくことも多かった本書。
※僕は「成り上がり」読みカテゴリですけど。

・メモ
-閉じた関係をそのままオープンにすることで起こったバカッター騒動
-マイルドヤンキーは知っている範囲でモノゴトを決める。
※知ってもらうことが大切。
-LINEが受け入れられたのは、そのハードルの低さも大きな要因

インタビューから把握出来た調査のアプトプット過ぎたのが個人的には微妙に感じる点ですが、定点観察としては知りたい情報であった。

2014/02/27

クラスター、クラスタ（cluster）は、英語で「房」「集団」「群れ」のこと。
コンサバティブ 【conservative】
保守的なさま。また、保守的な人、保守主義者。「―な社会」「―な思想」⇔プログレッシブ。
悪羅悪羅系(オラオラ系)を代表する月刊誌「soul japan(ソウルジャパン)」EXILE
ラグジュアリー【luxury】ぜいたくなさま。豪華なさま。「―なファッション」
マイルドヤンキー 石神井 平間 武蔵小杉の居酒屋でバイト いつかは東京へ 能代市 仙台に生きたい 東京ディズニーランド 弾丸ツアー クレバ 反町隆史 ForeverLOVE LINE ミニバン AEONは夢の国 車はリビングの延長

2014/02/17

ヤンキーの歴史記述は興味深い。ビーバップハイスクールやろくでなしBLUSEを引き合いに出すのは悪くないが特攻の拓にも触れて欲しかったｗ

2014/02/16

ネットや在京メディアに拾われにくいクラスターの若者たちの生活や価値観を調査してまとめています。その「クラスター」の存在に気は付いていたが言語化できていない、というフェーズで本書を手に取りました。着眼のタイミングがよく、内容的にもなかなか整理されていると思いました。
統計的な調査とするにはサンプル数は少ないですが、対象の特質的に大規模調査がしにくそうなので現時点では仕方ありません。代わりに、インタビューなどの取材調査をして目立つ特徴を拾っていっており、初期段階としては妥当かと。
ただ…、このクラスターの若者たちを「優良消費者」と著者が表現するのですが、それが「いいカモ」に脳内変換されてしょうがありませんでした。私が意地悪いのでしょうか笑。マーケティングは、「商売の鴨を探す商売」だと分かっちゃいるのですが、この本はなんだか露骨ですよね。

2014/02/15

知らない世界。地元思考の昔ほどバリバリなヤンキーじゃない人を「マイルドヤンキー」として、その消費傾向を記載していた。