世界を変えた10冊の本 の商品レビュー
第1章のアンネの日記から惹きこまれた。 池上彰さんの本は、すごく解りやすい上に、いつも新たな発見がある。 アンネの日記の原題や、表現をソフトに修正した版と日記そのままの版があることも本書で知ったし、アンネの日記による功罪の、罪の方については、初めて思いが至った。 宗教、戦争...
第1章のアンネの日記から惹きこまれた。 池上彰さんの本は、すごく解りやすい上に、いつも新たな発見がある。 アンネの日記の原題や、表現をソフトに修正した版と日記そのままの版があることも本書で知ったし、アンネの日記による功罪の、罪の方については、初めて思いが至った。 宗教、戦争、経済の3つは切り離されたものではなく、根底で複雑に絡み合い、現在も続く領土争いや民族紛争の根源になっているが、本書はこの3つの分野の基礎知識も、わかりやすい解説で横断して理解することができる。 すると、今まで断片的にしか知らなかった情報がつながり、今現在の世界情勢などを理解する礎にもなる。 若い内に読んでおくと、その後に知った事が血肉になることは間違いなく、また、年配になってからでも一読することで、世界が一気に広がる必読の一冊だと思います。
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世界史、倫理、政治経済などの教科書に載っているような書籍が多く、「古典」的な本が現在の世界を動かす元になっていることに驚きを禁じ得ない。ですます調で書かれた本は苦手だったが、本書は脳内で池上氏が語り掛けるような感じで読み進めることができた。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に関係す...
世界史、倫理、政治経済などの教科書に載っているような書籍が多く、「古典」的な本が現在の世界を動かす元になっていることに驚きを禁じ得ない。ですます調で書かれた本は苦手だったが、本書は脳内で池上氏が語り掛けるような感じで読み進めることができた。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に関係する話が多かったが、歴史や世界情勢を語るうえで宗教思想は切っても切れないものなのだと再認識した。
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タイトル通り、世界に大きな影響を与えた本を池上さん独自に10冊セレクトして紹介した本。10冊のほとんどが一度は聞いたことのあるタイトルばかりでした。 それぞれが世界にどのような影響を与えたのか、当時の時代背景を解説しながら紹介する構成になっているので分かりやすかったです。ただ経...
タイトル通り、世界に大きな影響を与えた本を池上さん独自に10冊セレクトして紹介した本。10冊のほとんどが一度は聞いたことのあるタイトルばかりでした。 それぞれが世界にどのような影響を与えたのか、当時の時代背景を解説しながら紹介する構成になっているので分かりやすかったです。ただ経済に関する本の解説は私には難しかった…。どの本もいつか原典を読んでみたいと思う本でした。
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2015年7冊目。 もう少し早く読んでいればよかったな〜。 単なる「有名な本の紹介」本ではない! 10冊の本がそれぞれ、世界にどんな影響を与え、現代にどう繋がっているのかよくわかり、目からウロコだった。 その本が書かれた社会情勢や、歴史的背景、その後の変動なども、とてもわかりやす...
2015年7冊目。 もう少し早く読んでいればよかったな〜。 単なる「有名な本の紹介」本ではない! 10冊の本がそれぞれ、世界にどんな影響を与え、現代にどう繋がっているのかよくわかり、目からウロコだった。 その本が書かれた社会情勢や、歴史的背景、その後の変動なども、とてもわかりやすく解説されていて、勉強になる。 地理で宗教を教える際、歴史で宗教改革や中東問題を教える際、そして公民で労働と経済を教える際に読み直して、説明や授業の組み立てにいかしたいと思う。
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一般教養として、社会人が知っておくべき事項が、池上彰流にわかりやすくまとまっているもの 。これをきっかけに原典に当たったり、関連する書籍を当たることでより理解が深まるだろうが、この本を読み返すことでも知識定着は期待できるだろう。
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勉強にもなるし、本探しのガイドにもなる良書。宗教的な本から政治、経済など、池上彰さんが世界を変えたと思われた本が10冊、紹介されている。純粋な本の要約、どこが世界に影響を与えたと思われるか、またその本の影響を受けた本の紹介など、次に読んでみたいと思わせる本がどんどんと出てくる。池...
勉強にもなるし、本探しのガイドにもなる良書。宗教的な本から政治、経済など、池上彰さんが世界を変えたと思われた本が10冊、紹介されている。純粋な本の要約、どこが世界に影響を与えたと思われるか、またその本の影響を受けた本の紹介など、次に読んでみたいと思わせる本がどんどんと出てくる。池上彰さんと言えばテレビに出まくっているせいで、毛嫌いする人もいると思う。自分も割りと当てはまる。でも、やっぱりすごい人なんだなあと改めて感じさせる。ちょうどアンネの日記を読んでいる最中にこの本を読んでしまったので、ネタバレ気味になったのがたまに傷。
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一度くらい耳にしたことがある本が多いが内容はよく知らないことばかり、普段意識しないようなことがたくさんある。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教については非常にわかりやすく、ビンラディンに影響を及ぼしたとする「道しるべ」は初めて知る本であった。 世界を変えるほどの影響力が宗教思...
一度くらい耳にしたことがある本が多いが内容はよく知らないことばかり、普段意識しないようなことがたくさんある。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教については非常にわかりやすく、ビンラディンに影響を及ぼしたとする「道しるべ」は初めて知る本であった。 世界を変えるほどの影響力が宗教思想にはあり、それを指し示すのは書物ということであろう、そういう解説の仕方がうまい。
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それぞれの本の概要、世界に与えた影響がわかりやすくまとめられていました。この本を読んだだけでも、歴史、宗教、経済について、知識を蓄えることができたと思います。 早速、アンネの日記完全版を読み始めました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
池上彰氏が、現代の世界で起こっている出来事を理解するために役に立つ本として選んだ以下の10冊の本(主に宗教・経済・科学の分野)を、分かりやすく紹介した教養本 01.アンネの日記 アンネ・フランク著(歴史・宗教) 02.聖書 (宗教) 03.コーラン (宗教) 04.プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 ウェーバー著(経済・宗教) 05.資本論 マルクス著(経済) 06.イスラーム原理主義の「道しるべ」 クトゥプ著(宗教) 07.沈黙の春 カーソン著(科学) 08.種の起源 ダーウィン著(科学) 09.雇用、利子および貨幣の一般理論 ケインズ著(経済) 10.資本主義と自由 フリードマン著(経済) ■感じたこと 池上さんはTVでも自分の主張をせず、ある事柄について良い面と悪い面があることを伝えるよう心掛けているとのことだが、この本でもその姿勢は変わらない。 10冊の本はそれぞれ、世界の人達を豊かな方向に進めたり、弱者の権利を向上させたりという「光の面」もあれば、一方で別の視点から見ると、不利益を受ける立場の人がいたりする「影の面」があるのだということが徹底して書かれているのが印象深かった。こういった視点を常に持たねばと思う。 ■新たに学んだこと・気付かされたこと ・ユダヤ教徒の迫害を描いた「アンネの日記」が、現在のイスラエルのパレスチナ迫害の免罪符となっているという側面がある。 ・イスラム教は「コーラン」だけだと穏やかな宗教なのだけど、「道しるべ」という20世紀に書かれた本を信じる一部の人達が現在過激派となっている。 ・世界各国の経済政策は、ケインズ(政府主導で公共事業して経済活性化すべき)とフリードマン(全て民間に任せて自由競争すべき)の間を行ったり来たりしている。
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【本当に「知力」が身につく名著の読み方】『聖書』『資本論』から『アンネの日記』まで。池上さんが世界史を見渡し、10冊を厳選。その内容と歴史的位置づけを徹底解説。
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