注文の多い注文書 の商品レビュー
写真が凝ってて、いい仕上がりになってます。 「ないもの、あります」って響きが、またいい! お客さんの心に響く、とっておきの物を探し出してくる、プロのバイヤーです。
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出逢うべくして出逢った 最高のお二人ですね なんと 満たされた気分になるのでしょう なんと 愛おしくページを繰ることでしよう なんと すてきなものたちの物語でしょう 読書の至福とは このような「読書」のためにあるのでしよう
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この世にないものを 探す 五つの短編。 どの物語も静かで味わい深い。ほの暗い古書店とか骨董店、博物館、廃墟にいるような気持ちがする。
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小川洋子が、いろいろな作家の短編に合わせた注文をクラフトエヴィング商會 に注文。そして商會 が納品するという形式の新しい短編集。 クラフトエヴィングファンにはおすすめ!
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企画モノの作品 5本とも未読作品だった為か、 注文書と納品書のやりとりに 同席はできなかったです。 なんか消化不良
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クラフト・エヴィング商會は大好きなんですが、小川洋子さんも好きなんですが、とにかく収録されてる各編の元ネタに対する知識がなさ過ぎて(というか、正確には5編のうち最初の3編はどちらかというと得意でない作家なので)いまいち楽しめず…… 自業自得の☆3。 内田百間くらいはちゃんと読ん...
クラフト・エヴィング商會は大好きなんですが、小川洋子さんも好きなんですが、とにかく収録されてる各編の元ネタに対する知識がなさ過ぎて(というか、正確には5編のうち最初の3編はどちらかというと得意でない作家なので)いまいち楽しめず…… 自業自得の☆3。 内田百間くらいはちゃんと読んでおきたいなあ。
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“その街区は都会の中の引き出しの奥のようなところにありました。” 小川洋子×クラフト・エヴィング商會、想像をかきたてるタイトル……! 読む前からうっとりする要素しかないのに、冒頭の文章にまた心をつかまれる。 『人体欠視症治療薬』を読んで、なんとなく学生時代の友人を思い出した。...
“その街区は都会の中の引き出しの奥のようなところにありました。” 小川洋子×クラフト・エヴィング商會、想像をかきたてるタイトル……! 読む前からうっとりする要素しかないのに、冒頭の文章にまた心をつかまれる。 『人体欠視症治療薬』を読んで、なんとなく学生時代の友人を思い出した。 「わたし、恋人がいる人とか婚約者がいる人ばかり好きになるんだよね」 奪いたいというような攻撃的な意味合いはまったく含まず、絶対に自分のものにならない安心感があるからだと言っていた。 好きな人には、触れるより少し離れたところから眺めているだけのほうがいい。そんな恋もある。 『冥途の落丁』『巻末解説』 キーを叩いて、ぽんと変換できる便利さに慣れ、漢字を忘れたり間違えてしまう今日この頃。 今後、「冥途」という漢字はもうできるだけ書かないでおこうと思う。 でないと、きっと、うっかりした隙をつかれて……引きずり込まれてしまう。 巻末の対談の最後の、次の注文書に続く小川さんの言葉にわくわく。 次も出るといいなぁ。できればもう少し早めに。 *収録作品と元作品* 人体欠視症治療薬(川端康成「たんぽぽ」) バナナフィッシュの耳石(J.D.サリンジャー「バナナフィッシュにうってつけの日」) 貧乏な叔母さん(村上春樹「貧乏な叔母さんの話」) 肺に咲く睡蓮(ボリス・ヴィアン「うたかたの日々」) 冥途の落丁(内田百閒「冥途」)
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+++ 「バナナフィッシュの耳石」「貧乏な叔母さん」など5つの小説に登場する品物の探索を、小川洋子がクラフト・エヴィング商會に依頼して…。 とっておきの共作全5編を収録。『webちくま』連載に加筆し書籍化。 +++ まさに「注文の多い注文書」の部分を小川洋子氏が書き、それぞれに...
+++ 「バナナフィッシュの耳石」「貧乏な叔母さん」など5つの小説に登場する品物の探索を、小川洋子がクラフト・エヴィング商會に依頼して…。 とっておきの共作全5編を収録。『webちくま』連載に加筆し書籍化。 +++ まさに「注文の多い注文書」の部分を小川洋子氏が書き、それぞれに物語のある思い入れの深い品物を探し出して「納品書」を書くのがクラフト・エヴィング商會。それに対する「受領書」をまた小川氏が書く、という何とも贅沢なやり取りである。注文される品物じゃどれも一筋縄ではいかないものであるが、注文主にとってはとても大切なものであり、クラフト・エヴィング商會が八方手を尽くして探し出す過程も興味深い。それぞれの世界を損なわず、相乗効果を生み出す、なんてベストマッチングなふた組なのだろうと嬉しくなる一冊である。
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小川洋子さんからの注文書に対してクラフト・エヴィング商會からの裏返したような納品書、それを受けてのまたひっくり返した受領書という構成になっているところが斬新である。 この世にはない文学世界からの注文はどれも奇天烈でユーモアがある。 「肺に咲く睡蓮」のケースを筆頭に小川さんらしい理...
小川洋子さんからの注文書に対してクラフト・エヴィング商會からの裏返したような納品書、それを受けてのまたひっくり返した受領書という構成になっているところが斬新である。 この世にはない文学世界からの注文はどれも奇天烈でユーモアがある。 「肺に咲く睡蓮」のケースを筆頭に小川さんらしい理系文体を楽しめるし、納品書のフィギュア写真も心に届くということから、これは夢のコラボと言えるだろう。
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クラフト・エヴィング商會と小川洋子の共作。注文書→納品書→受領書という構成もおもしろいけど、便利なこの世の中には見えなくなりつつある「不思議な物」ひとつひとつにまつわる物語がとても良い。
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