天、共に在り の商品レビュー
本当に中村哲さんという方の人生の生き方の素晴らしさを感じた。私にはなぜ、死ぬかもしれない場所に自ら身を捧げられるのかわからなかった。 しかし、この本を読んで、なぜそこまでして身を捧げられたのか分かった。本当にオススメの本です。この人の人生の生き方を他の日本人いや世界に住む人々が真...
本当に中村哲さんという方の人生の生き方の素晴らしさを感じた。私にはなぜ、死ぬかもしれない場所に自ら身を捧げられるのかわからなかった。 しかし、この本を読んで、なぜそこまでして身を捧げられたのか分かった。本当にオススメの本です。この人の人生の生き方を他の日本人いや世界に住む人々が真似していけば、日本という国が変わるのではと思いました。 人は自然の一部であるということを身を持って証明され、天(自然・神様)共に在りというタイトルをつけられたことが最後にわかりました。
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#世界一受けたい授業 で故・#中村哲 さんの特集を見て読了。 どうして医師としてアフガニスタンに渡ったのか、その人がなぜ用水路建設に取り組んだのかに興味を持っていたが、そこはびっくりするぐらいサラッと書いてある。そういう流れ、必然だったから、と。もうその心境が信じられないぐらい...
#世界一受けたい授業 で故・#中村哲 さんの特集を見て読了。 どうして医師としてアフガニスタンに渡ったのか、その人がなぜ用水路建設に取り組んだのかに興味を持っていたが、そこはびっくりするぐらいサラッと書いてある。そういう流れ、必然だったから、と。もうその心境が信じられないぐらいにすごい。 今の日本を憂うメッセージも胸に刺さる。「些末な言動をあげつらい、多勢を頼んで石を投げる迎合的な世情」「経済力さえつけば被災者(東日本大震災の話)が救われ、それを守るために国是たる平和の理想も見直すのだという」 今の自分の悩みが情けなくなる、本当に大事なことは何だろうかと考え直させる生き様だと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすい文章 ことさらに感情を掻き立てるようなことは書いてなく 事実を連ねている けれど事実を事実のまま見て伝えるということがどれだけ難しいか 文章は人なのだなあ、とつくづく思う 本文中にもし自分たちが死ぬことがあってもそれは他の誰かにいかされていくものではならないという内容があり その覚悟に足がすくんでしまう 「人の営みが人と自然、人と人の和解のためにあることがまっとうな文明」 大切な言葉
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カテゴリ:図書館企画展示 2019年度第6回図書館企画展示 「追悼展示:中村哲氏執筆本等」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2020年1月6日(月) ~ 2020年2月28日(金) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧...
カテゴリ:図書館企画展示 2019年度第6回図書館企画展示 「追悼展示:中村哲氏執筆本等」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2020年1月6日(月) ~ 2020年2月28日(金) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース
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アフガニスタンで銃撃により亡くなった中村哲さんの道のりを知りたくて読む。 伯父の作家・詩人の火野葦平や安保闘争など戦争と平和への想い、昆虫好きな少年だった医師としての成り行き的なパキスタン行き、ペシャワールでのらい病などへの医療、アフガン難民事情から医療以前の水・農業対策と政治や...
アフガニスタンで銃撃により亡くなった中村哲さんの道のりを知りたくて読む。 伯父の作家・詩人の火野葦平や安保闘争など戦争と平和への想い、昆虫好きな少年だった医師としての成り行き的なパキスタン行き、ペシャワールでのらい病などへの医療、アフガン難民事情から医療以前の水・農業対策と政治や自然との対応など、ペシャワール入りの1984年から2013年までのアフガニスタン、パキスタンでの活動が俯瞰でき、加えて終章の日本人の方々へのメッセージが心にしみた。 アフガニスタン情勢が政治的なもの、テロ組織の動向だけでなく、気候温暖化による旱魃、渇水、農業への影響があることを初めて知った。 都市中心、経済中心、武力による平和などの世界観の虚構に気づくため、現地・現場の視点を意識すること。自然・風土・人々に寄り添うような支援の大切さを感じた。 ドクターサーブ中村さんの死を美談とすることなく、また批判するのでもなく、遺志が天と共に現地に生かされ続けることを願う。 19-127
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天、共に在りアフガニスタン三十年の闘い 著作者:中村哲 NHK出版 中村哲氏の半生を綴った著者初の自伝書。 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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とても信じられない報道を聴いて、先ほどから涙がとめどなく流れ嗚咽を堪え切れず泣きじゃくっています。 わが敬愛する中村哲医師が身罷った。なぜ彼が殺されなければならなかったのか。 35年間にわたってパキスタン・アフガニスタンで、民衆のためにそれこそ命を投げ捨てて尽くしてきた彼がな...
とても信じられない報道を聴いて、先ほどから涙がとめどなく流れ嗚咽を堪え切れず泣きじゃくっています。 わが敬愛する中村哲医師が身罷った。なぜ彼が殺されなければならなかったのか。 35年間にわたってパキスタン・アフガニスタンで、民衆のためにそれこそ命を投げ捨てて尽くしてきた彼がなぜたった一発の弾丸で死ななければならないのか、こんな理不尽なことがあっていいものか。 ・・・12月4日、アフガニスタン東部ナンガルハル州の州都ジャラーラーバードで車の移動中に何者かに銃撃され、胸などに複数の銃撃を受け、緊急手術を受けた。当初は意識があったが、術後に医療施設の整った首都郊外の病院に移そうとして救急車で飛行場に運ばれた際、容体が悪化したという。心臓に近い左胸に2発の銃弾が当たったのが致命傷となった負傷後に現地の病院に搬送された際には意識があったが、更なる治療のためにパルヴァーン州バグラームのアメリカ軍バグラム空軍基地に搬送される途中で死亡・・・
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ドクターサーブ、中村哲 2013年の著作。「医は国境を越えて」「医者 井戸を掘る」「医者、用水路を拓く」の集大成とも言える一冊で、ハンセン病治療のためにアフガンで診療を開始して以来、活動を拡大してきた PMS とペシャマール会の活動を総ざらいする。 対象期間が長くなっている分、...
ドクターサーブ、中村哲 2013年の著作。「医は国境を越えて」「医者 井戸を掘る」「医者、用水路を拓く」の集大成とも言える一冊で、ハンセン病治療のためにアフガンで診療を開始して以来、活動を拡大してきた PMS とペシャマール会の活動を総ざらいする。 対象期間が長くなっている分、全体的な記述は浅めで、本来であれば圧巻の内容になるはずが、やや残念。巻末の文明批評も(個人的にはまったく同意するものだが)蛇足だろう。本文中に記された行為を持って充分に語らしめているものを。
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仕事が溜まってくると,宿命を果たしている人の本を読みたくなる。 この習癖は一種の逃避行動かもしれないけれど,自分がやるべきことの意味が研ぎ澄まされるような気になるので,本を読む。 今年の11月から12月,この習癖に伴って手にした本。 哲さんの姿勢にひたすら感服です。
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ハンセン病患者の治療から始まり、戦争や厳しい環境の中、医療行為をし続け、人を救うこと。医療行為から、発展し、井戸を掘ること。温暖化による旱魃という今後世界が直面するであろう環境問題に対して、灌漑事業を素人ながら成し遂げ、砂漠を緑化すること。「本質的に人を救う」ことを継続し続けた3...
ハンセン病患者の治療から始まり、戦争や厳しい環境の中、医療行為をし続け、人を救うこと。医療行為から、発展し、井戸を掘ること。温暖化による旱魃という今後世界が直面するであろう環境問題に対して、灌漑事業を素人ながら成し遂げ、砂漠を緑化すること。「本質的に人を救う」ことを継続し続けた30年間。何人分の偉業を成し遂げているのだろうか。 例えではなく、本当に命をかけて仕事をまっとうするということのすさまじさが表されている。 不条理な現場で、翻弄され、命を落としていく貧しい人たち、その中に分け入り、弱音を吐いたり、批判をするのではなく、本質的に求められている真に必要なことをつかみ、すさまじい推進力で推し進める。気合と熱意で進めたといわれても、絵空事には聞こえない。にわかに信じがたい偉業は、コツコツと本質を曲げず、志をもつことによって成し遂げられるのだろう。その志を持つことによって、たくさんの犠牲者が、人の命がなくなっていること、一筋縄でいかない挫折、人間の醜さ、常人であれば、くじけてしまうことがたくさんあっただろうことが推察される。 現場で起こっていることはマスコミや政治家は正しく伝えない。何らかの力のために歪曲して伝えるということが四六時中おこっていることもよくわかった。
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