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殺人犯はそこにいる の商品レビュー

4.5

154件のお客様レビュー

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2017/02/16

「文庫X」で気になったものの、図書館に文庫がなかったので、こちらを読了。 ビックリした。とんでもなく読みやすく、おもしろかった。 清水さんはさすが文章を書くのに慣れていらっしゃる。 感情的でややクサい書き方をされているところもあったが、その理由も最後の章で「さもありなん」と納得...

「文庫X」で気になったものの、図書館に文庫がなかったので、こちらを読了。 ビックリした。とんでもなく読みやすく、おもしろかった。 清水さんはさすが文章を書くのに慣れていらっしゃる。 感情的でややクサい書き方をされているところもあったが、その理由も最後の章で「さもありなん」と納得できるところがあった。 これは幅広い年代の人に読んでもらいたい。 知ってもらいたい。 怒りや悲しみを、強烈な印象を、残してもらいたい。 一生忘れられないであろう読書体験になった。

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2017/01/28

面子を守るために真実が曲げられる。なんて恐ろしいノンフィクション。 文庫Xの企画がなければ、タイトル、装丁だけではたぶん素通りしてしまった本。

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2017/01/27

ノンフィクション作品です。鳥肌です。何も知らないで生きていたことが恥ずかしいくらいです。清水潔さんのようなジャーナリストがもっと増えれば、何も知らない人が減るのではないか。どうすれば私たちは真実にたどり着けるのか。色々考えさせられました。

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2017/01/04

すごく良かった。飯塚事件の章は蛇足に感じた。また、恣意的な切り取り(検察がやってることと同じこと)をしてはいないのか?と感じるところがあった。検証はしていないが。 それ込みでも、感情が高ぶる素晴らしい本だった。

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2016/12/22

報道とは、真相に迫ること、警察広報の垂れ流しではないもの、小さな声を拾い上げること 事件事故報道の意義は、再発防止でしかない 本来報道は、そういうものなのだ。 これで視聴率がとれるかは、また別の話だろうけど。 真犯人を特定していながら、逮捕はされていないという段階での出版には、大...

報道とは、真相に迫ること、警察広報の垂れ流しではないもの、小さな声を拾い上げること 事件事故報道の意義は、再発防止でしかない 本来報道は、そういうものなのだ。 これで視聴率がとれるかは、また別の話だろうけど。 真犯人を特定していながら、逮捕はされていないという段階での出版には、大変な驚きを禁じ得ないが、警察、検察の態度を鑑みれば、それもやむなしということか。 これだけピンポイントに深く取材をできる環境があるというのはすごいこと。 調査報道の記者というと確かに大それたように聞こえるが、とても地道なことを繰り返して、裏付けをしていく。 著者がとても謙虚な方で、自分の取材を謙遜して書くものだから、とても身近に感じることができた。 もちろん、経験からくる勘が大きいのは間違いないが。 DNA不一致のスクープを、独自ネタだと思わせずに他社より早く打つところ。ネタを取ってきた記者を立て、他社を味方につける。著者の絶妙なバランス感覚。感銘を受けた。 世論が、警察が言ってるから、判決が出てるから、に流される。それはある程度仕方ないのだと思う。 記者にとっては、〇〇警察署によれば、で書けてしまうので、記事にしやすく、世に出やすいのもわかる。 ただ、現場の記者ぐらいは、それを疑ってみたり、違う角度から見てみたり、証言をとることが、時には必要なのかもしれない。

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2016/12/20

無関心過ぎたと思う 私自身 当時幼少のころ 親に無断で、裏の家に遊びにいき 近所じゅうの人に探してもらったことを思い出す

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2016/12/14

2016/12/14 鳥肌がたった。 現代の日本でこんなことが起こっていていいのか。 人間誰だって間違いはある。けど、間違いは認めないと、謝らないと。 なにより真犯人を捕まえないと。 信じられない。

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2019/05/31

外で小学生の娘二人だけにするのはちょっと危ないなぁと、こういう事件を改めて知ると感じる。あと、警察や検察は必ずしも信じてはいけない。信じ切ってはいけないというべきか。彼らだって同じ人間。立場や状況で動く。怖い怖い。

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2016/11/19

全然知らなかった…いかに警察が恐ろしい組織か判る。絶対である為に、都合の悪い証拠を消したり、改竄したりと何でもありかと背筋がさむくなった。

Posted byブクログ

2016/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近噂になっている文庫本。 その本が、本書ではないかということを聞き、読んでみた(文庫版ではないけれど)。 知らないことだらけで、驚いた。 そして、その知らないことは知るべきことであり、多くの人に読んでもらいたいと、書店員がタイトルを伏せて販売した気持ちがよく分かった。 私も本書を読んでいない人には、絶対に薦める一冊。 まず、知らなかったことその1。 「北関東連続幼女誘拐殺人事件」というもの。 「足利事件」は冤罪事件としてよく知られているが、その足利事件の前後に半径20キロ圏内で同じような事件が起きている。 足利事件というのは、単独の事件でなく、他に4件もの計5件の連続殺人事件の1つだったのである。 そして、知らなかったことその2。 足利事件で証拠として採用されたDNA型鑑定が、実は間違っており、警察はその間違えを認めようとしていないことである。 そのために、いまだ真犯人逮捕には至っていない。 知らなかったことその3。 著者は真犯人を知っており、警察に対してもその情報を流したこと。であるのに、逮捕に至っていないこと。 警察は、真犯人を逮捕することで、過去行ってきたDNA型鑑定の不備が露呈することを恐れているのである。 もしも、DNA型鑑定が間違っていれば、証拠として採用することは出来ず、過去にDNA型鑑定を根拠としてなされた判決は覆ってしまう可能性があるからだ。 警察の取り調べの酷さは、なんとなく知っていたけれど、過去の過ちを認めたくないために、真犯人を野放しにしていたとは、驚愕である。 警察とは一体何のためにあるのだろうか。 警察にとって一番大切なのは、保身なのだろうか。 同じように警察の闇を描いた、著者の「桶川ストーカー殺人事件」や他の著書も読んでみようと思う。 ただ、あまりの警察の闇に気分が滅入ってしまったので、もう少し時間が経ってからにしようと思う。 私たちが言うマスコミと一線を画した著者の真摯な思い、懸命な取材、読ませる文章と素晴らしい内容だった。

Posted byブクログ