殺人犯はそこにいる の商品レビュー
真犯人に迫る肝心の部分が何ら書かれていない 私が期待していた調査ルポが、恐らく意図的に抜け落ちており、著者が興味がないといっていたはずのガチ「冤罪もの」(足利事件以外の事件も追記される)になっている。 まあ、載せられない事情は分かるのだが…。 しかし、現時点で、特定厨が跋扈す...
真犯人に迫る肝心の部分が何ら書かれていない 私が期待していた調査ルポが、恐らく意図的に抜け落ちており、著者が興味がないといっていたはずのガチ「冤罪もの」(足利事件以外の事件も追記される)になっている。 まあ、載せられない事情は分かるのだが…。 しかし、現時点で、特定厨が跋扈するネット界隈で、不思議と「ルパン」関連情報を目にしない。 (監視カメラ画像と思しき男の顔のアップが、何の説明もなくヒットする程度) 警察の「権威維持機関」的な実態は、もはやサプライズでもないし、この事件をウォッチする意欲(もはや燃料が枯渇している)が急速になくなっていくのだが、どうなのだろうか?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
"衝撃を受けた。この本の表題は「殺人犯はそこにいる」だ。 以降ネタバレあり(ノンフィクションなのでネタバレもないのでしょうが・・) この表題の文字通り、警察の捜査もされず捕まることもなく平然と生活しているということが書かれていた。それも、検察の名誉を、科学捜査班のメンツを保つためだけに真犯人を野放しにしておかれているというのだ。一刻も早く真犯人を捕まえてほしいが、時効が成立しているらしい。 DNA鑑定の結果と聞くと、100%間違いない証拠として思う人も多いでしょう。私もその一人だった。 しかし、DNA鑑定の導入当初には、様々な問題もあり、証拠能力としては著しく低い代物だったようだ。このDNA鑑定が決めてだということと、自供があって犯人として収監されていた菅家さんが冤罪となり刑務所から出獄したことを記憶している人も多いだろう。その一連の事件を執念を込めた取材、証拠集めを進めた記者の入魂の書。 多くの日本人に読んでほしい。そして、このようなことが起こらないシステムを作るには何ができるか考え続けて、行動をするべきなのだ。 本書と並んで是非読んでほしい本がある。 検死官の課題について書かれた、岩瀬博太郎さんの著書「焼かれる前に語れ」を紹介したい。 こちらも名著。"
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埼玉桶川ストーカー事件の全貌を明らかにした現日テレ記者の著者が暴いたもう一つの闇。栃木、群馬の県境で起きた5つの連続幼女誘拐事件。元々連続事件と認識されていなかった事件の類似性に気付いた著者は唯一犯人が捕まり起訴、有罪となっていた足利事件の嘘に独自取材により気付き、ついには冤罪を...
埼玉桶川ストーカー事件の全貌を明らかにした現日テレ記者の著者が暴いたもう一つの闇。栃木、群馬の県境で起きた5つの連続幼女誘拐事件。元々連続事件と認識されていなかった事件の類似性に気付いた著者は唯一犯人が捕まり起訴、有罪となっていた足利事件の嘘に独自取材により気付き、ついには冤罪を暴く。しかし真犯人の追求が行われない状況に業を煮やしての出版である。国が動くことを期待したいが一国民としてどうそれに貢献できるのだろう。通勤中に涙が止められなかった。
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ノンフィクションにありがちな冗長感がなくて、 ものすごいドライブ感。1日で読み切った。 まんがの「僕だけがいない街」はこれインスパイアですよね。 とおもったら本書より前の連載開始なのね。 テレビで取り上げていたのを見たのかな。
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シンくん(柏レイソル)おすすめの本!! なので、普段ドキュメンタリーとか全く読まないけど、読んでみた。 事件についてほとんど記憶残っていない。 報道のされ方のせいなのか、次々おこる事件に埋没していってしまうからなのか。 本文内で書かれているように、事実は対立軸の双方から・・・...
シンくん(柏レイソル)おすすめの本!! なので、普段ドキュメンタリーとか全く読まないけど、読んでみた。 事件についてほとんど記憶残っていない。 報道のされ方のせいなのか、次々おこる事件に埋没していってしまうからなのか。 本文内で書かれているように、事実は対立軸の双方から・・・ってのだと、お上の側の情報も読まなきゃなんだろうけど。 警察・検察のやり口はひどいの一言。 理不尽。
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ここに書かれていることが全て本当なら、恐ろしい。もちろん、疑うつもりはないけど、この子たち、親の無念はどこにもいけない。
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「書店員X」を読んで、この本のことを知った。 ノンフィクションなのに、ノンフィクションらしくない読みやすさ。 中身は、ノンフィクションであって欲しくないとさえ、思えてしまうほどの警察、検察、マスコミの職務怠慢。 多くの方にこの事実を知ってほしい。 特に、自戒の念を得るためにも、...
「書店員X」を読んで、この本のことを知った。 ノンフィクションなのに、ノンフィクションらしくない読みやすさ。 中身は、ノンフィクションであって欲しくないとさえ、思えてしまうほどの警察、検察、マスコミの職務怠慢。 多くの方にこの事実を知ってほしい。 特に、自戒の念を得るためにも、捜査関係者、マスコミの方に読んでほしいところだ。 この大元の事件の一部は記憶にある。 そして、当時、自分も被害者の親御さんに非難の目を向けてしまった1人であったと思う。 パチンコ屋に連れて行って、1人にするなんて。。。と。 それが、親御さんを苦しめることに気づかず。 松田真実ちゃんのご家族が、はじめて、現場に立った時の言葉がとても辛く、泣いた。 1記者が真犯人にまでたどり着いているのに、事件は葬り去られた。 大きな力が全力をだせば、葬り去られることなどなかったと思う。 そこには、過去の過ちを認めたくないという意識があったのでは? メンツを保つため。。 今でも、あの世界はこんななのだろうか?
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足利事件だけでなく、大きく広がっていく話に引き込まれる。同時にこれがノンフィクションというところに戦慄もする。
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憤りを通り越して悲しくなる。広く問題を共有して問題を解決する必要があると思う。本当のことだろうかと疑いたくなるような行政の怠慢を超えた腐敗。守るべきものが何なのかわからない組織に何かを守る資格があるのだろうか。心のない行政ではいけない。正すべくは正さなければならないと思う。是非、...
憤りを通り越して悲しくなる。広く問題を共有して問題を解決する必要があると思う。本当のことだろうかと疑いたくなるような行政の怠慢を超えた腐敗。守るべきものが何なのかわからない組織に何かを守る資格があるのだろうか。心のない行政ではいけない。正すべくは正さなければならないと思う。是非、問題と向き合いよりよい組織に生まれ変わって欲しい。
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親や捜査関係者など法曹から小売業の店員まで、ありとあらゆる人が読んだ方が良いと思う秀作。個人的には罪を取り締まる側に呼んで欲しいと思った。
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