誕生日を知らない女の子 の商品レビュー
ファミリーホーム、初めて知りました。 当たり前のことを、当たり前としてこなかった子どもたちの姿に、心が痛くなった。歪んだ愛着形成が、負の連鎖を引き起こすのですね。
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フィクションであったと信じたいくらいキツいが、現実を受け止めなければならないこともあると実感させてくれた。 相手は選ぶが人に薦めてもいいレベルの内容。
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幼児虐待を受けた子どもたちが、里親なりホームなりに引き取られた後を追った本。 虐待により、脳の気質に変化が現れることは知っていたが、それが具体的にどういう症状として表れるか(愛着障害、解離、幻聴など)が詳細に書かれていて、怖いと思った。 安全なところに引き取られたからもう大丈夫、...
幼児虐待を受けた子どもたちが、里親なりホームなりに引き取られた後を追った本。 虐待により、脳の気質に変化が現れることは知っていたが、それが具体的にどういう症状として表れるか(愛着障害、解離、幻聴など)が詳細に書かれていて、怖いと思った。 安全なところに引き取られたからもう大丈夫、とはいかない、むしろ、障害ともいえるほど変化してしまった精神を抱えて生きていかなければならないその後のほうが、よほど大変なのだ。
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第11回開高健ノンフィクション賞 自分の認識の甘さに気付かされました。 そして、ファミリーホームと呼ばれる場所で奮闘している人たちの凄さ。 虐待の連鎖とひとくくりにしてはいけないけど、虐待されて大ききなった人たちのケアの必要性も十分に感じられる内容だった。 性的虐待が一番困難な事...
第11回開高健ノンフィクション賞 自分の認識の甘さに気付かされました。 そして、ファミリーホームと呼ばれる場所で奮闘している人たちの凄さ。 虐待の連鎖とひとくくりにしてはいけないけど、虐待されて大ききなった人たちのケアの必要性も十分に感じられる内容だった。 性的虐待が一番困難な事例という文言が心に刺さってます。
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痛ましい過去をいかにクリアしていけばいいのか。考えても答えが出ない。前に進むしかない状況の中、おおいかぶさってくる過去の亡霊に付きまとわれて今も存在の証明と生きている感覚を探し続ける傷ついた者たちの記録を赤裸々に綴る著者の繊細な描写には何か宿命を共にした者同士の同志愛のようなもの...
痛ましい過去をいかにクリアしていけばいいのか。考えても答えが出ない。前に進むしかない状況の中、おおいかぶさってくる過去の亡霊に付きまとわれて今も存在の証明と生きている感覚を探し続ける傷ついた者たちの記録を赤裸々に綴る著者の繊細な描写には何か宿命を共にした者同士の同志愛のようなものを感じた。
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どれだけ良心的な施設に保護されても、どれだけ愛情深い里親に育てられていても、心ない実親を求めてしまうというのは虐待の残酷さと難しさを顕著に物語っていると思う。 虐待死のニュースは後をたたないが死に至った件数は問題でないことは理解しておきたい。ましてやそれを防げなかった児相や役...
どれだけ良心的な施設に保護されても、どれだけ愛情深い里親に育てられていても、心ない実親を求めてしまうというのは虐待の残酷さと難しさを顕著に物語っていると思う。 虐待死のニュースは後をたたないが死に至った件数は問題でないことは理解しておきたい。ましてやそれを防げなかった児相や役所の対応の批判を耳にすることもあるがそれは虐待の問題点としてはピント外れであることはわきまえておきたい。
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虐待についてニュースで取り上げられる事件なども多く、虐待防止については多く語られるようになったと思う。けれども虐待被害にあってしまった子供達のその後については、深く知る事はなかった。虐待を受けていた親から離れればそれで安全、終了、と言う事ではない。その後の子供たちへのケアが非常に...
虐待についてニュースで取り上げられる事件なども多く、虐待防止については多く語られるようになったと思う。けれども虐待被害にあってしまった子供達のその後については、深く知る事はなかった。虐待を受けていた親から離れればそれで安全、終了、と言う事ではない。その後の子供たちへのケアが非常に重要であり、難しい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
また虐待のケース報告かなぁ・・と思いつつ 「2013年開高健ノンフィクション賞受賞」 これに引き付けられて買ってしまった。 今まであまり取り上げられなかった 被虐待児の保護された「その後」 そこに焦点が当てられていて、 問題の深さに改めて考えさせられた。 保護されたらハッピーエンド、 そんな簡単なことではない とは分かっていたけれど 虐待された子どもの心の傷は想像以上だった 優しい里親さんなど関係者も多い日本でこの状態 とすると、インドなど最貧国の捨てられた子どもたちは どうやったら傷を癒すことができるのだろうか・・ 絶望的になる
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虐待されて死なずに生き残った子供たちのその後を描くノンフィクション。 おもに養子縁組を目的としない里親家庭の話。 この辺の話に興味があってある程度調べている人には物足りない内容。 でも知らせるという点では読みやすくて良いのかも。 虐待されて親から引き離された子供は、まともなおう...
虐待されて死なずに生き残った子供たちのその後を描くノンフィクション。 おもに養子縁組を目的としない里親家庭の話。 この辺の話に興味があってある程度調べている人には物足りない内容。 でも知らせるという点では読みやすくて良いのかも。 虐待されて親から引き離された子供は、まともなおうちにつっこめばまともな子供になれるってわけじゃない。 サバイブしてきた経験が、おだやかな環境での生活を邪魔してしまう。 里親をやるような人たちはちゃんとしたおうちの人だから、そういう子供にどうやって接していいかわからずに悩む。 助けが必要な人にほど救いの手が届かないなかで、「運よく」いい里親にひきとられた子供たちのその後を見ると救われる思いがする。 でも本当は、こうやって福祉に拾われる子供より、誰にも救われずにおうちで生き延びる子供のほうがずっとずっと多いんだよね。 著者は「死亡ニュースにならない、生き残った子供」の存在に気づいてそこにスポットライトをあてようとしたみたいだけど、そのまんま家に居続ける子供は見えているのかな。 そっちも読みたい。 著者紹介を見て「セレブモンスター」とかのタイトルを見て嫌な予感がした。 冒頭の、虐待親を異物として描く描写や「私だったらできない」という言葉で更に嫌な予感。 が、読み進めたら思ったほどひどくはなかった。 取材して人の話を聞いて、聞いたことをゆがめずに記してある。 そんなの当たり前なんだけどできてない「ノンフィクションライター」が多いから安心した。 それでも、著者脳内の一般読者のレベルに合わせたのかもしれないけれど、「知っているつもりだったけどわかっていなかった」という書き方の無知がはげしい。 本当に普通こんなにわかってないものなんだろうか。 興味があるつもりだった人ですらこんなに?本当に? 本当に「世間一般」がここまで無理解ならば、偏見が横行するのも当然だ。
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虐待によって保護された子どものその後の話。 虐待による後遺症がどんなに凄まじく 残酷なものであるのか少しわかった 里親とかなろうという思いでいても それまでに負っている傷によって 双方の想いがすれ違ったりどうしたら、 というような状況になることを知ることができた。 虐待されている...
虐待によって保護された子どものその後の話。 虐待による後遺症がどんなに凄まじく 残酷なものであるのか少しわかった 里親とかなろうという思いでいても それまでに負っている傷によって 双方の想いがすれ違ったりどうしたら、 というような状況になることを知ることができた。 虐待されている子が児童養護施設などに 保護されることもなかなか うまくいかなかったりするのに 保護されれば大丈夫だと思っていたのが 恥ずかしいくらい。 全員がこのように辛さを重ねている訳では ないとは思うけれど そういう現実があるということが もっと広く知られればよいと思いました。
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