箱庭図書館 の商品レビュー
2024.10.28 短編集だったけど、全部文善寺町が舞台になっていて登場人物たちが少しずつリンクしていた! 素人が書いた話をリメイクしているらしい。 どの話も良かったけど、「ホワイトステップ」が印象的。
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ホワイトステップの世界観が優しくて柔らかく切なくて好きだった。平行世界…ちょっと救われた気持ちにもなる反面、胸が痛くもなった。 人生は選択の連続だということをあらためて考えさせれる物語だった。
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どの話も全然視点が違くて面白かった! 潮根さんがちょこちょこ出てきて、ここで繋がってるんだっていう喜びがあった。 どの話も夢があっておもろしかったけど、特に『青春絶縁体』がよかった。文学部に所属している僕と先輩。僕はクラスの陰の方にいる存在だけど、部室で先輩といる時は全然違う。2人とも暴言を吐きあっている。そんな僕と僕に似た先輩の話。私も共感できるようなところがあったから、苦しくなったし楽しくもあった。よかったです。
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温かかったり切なかったり、間抜けだったり考え無しだったり。 様々な年代の人間の心持ちを忠実に再現できる書力に感動。
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書き出しが秀逸。 どう秀逸か説明せよと言われても困るけど、ぐっと引き込まれる一文。これは一気に読めそうな予感…?? と思ったら、2作目の「コンビニ日和」で少々退屈に。「青春絶縁体」であれ?乙一さんにしては凡庸…?と思い。「ワンダーランド」で盛り返して、その不穏さとは似ても似つか...
書き出しが秀逸。 どう秀逸か説明せよと言われても困るけど、ぐっと引き込まれる一文。これは一気に読めそうな予感…?? と思ったら、2作目の「コンビニ日和」で少々退屈に。「青春絶縁体」であれ?乙一さんにしては凡庸…?と思い。「ワンダーランド」で盛り返して、その不穏さとは似ても似つかぬ「ホワイト・ステップ」で締め。 なんだかそれぞれ作風が違うぞと思ったら、応募作に乙一さんが手を入れて再構成したものだそうで。 構成としては、文善寺町という架空の町の出来事をまとめたもので、図書館で働く潮音さんをキーパーソンに、この町に住むあっちの誰かさん、こっちの誰かさんの物語を行き来すると言うもの。 私は「ワンダーランド」が好き。 そして、文庫本の表紙(雪の中で本を読む、おそらく潮音さんと思しき女の子。新版?ではカバーが変わってしまったのかな?)が、この一冊を端的に著していてとても良いです。
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読者のボツ投稿を作者がリメイクした短編集。 一つ目の作品の「小説家の作り方」と最後の作品の「ホワイト・ステップ」が好きだった。 ホワイトステップは特に好きで、設定から結末までオシャレだった。途中の作品がハマらなくて読むのをやめようとも思ったけど、最後にホワイトステップが読めて良かった。
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読者のボツ作品を作者がリメイクするというコンセプトの短編集。 私は界隈の文化に明るくないので、こういった企画がよくあるのかは分からないが、とても面白い試みだと思った。 特に「コンビニ日和!」は短い割に起承転結がきっちりしていて読んでいて楽しかった。バイトの同僚の女性が吐く毒に目が...
読者のボツ作品を作者がリメイクするというコンセプトの短編集。 私は界隈の文化に明るくないので、こういった企画がよくあるのかは分からないが、とても面白い試みだと思った。 特に「コンビニ日和!」は短い割に起承転結がきっちりしていて読んでいて楽しかった。バイトの同僚の女性が吐く毒に目が行きがちだけど、主人公も中々イカれた精神の持ち主だと感じた。 私がこの作品集で一番好きなのは「青春絶縁体」である。根暗な高校生の青春の一幕を描いた作品。主人公と美人な先輩との部活でのやりとりをメインに進んでいくのだが、お互いを煽るように軽口を言い合うのがとても微笑ましい。幕の切替が途中から多くなって読みづらさを若干感じたものの、内容が良かったのでスッと読めてしまった。こういうの大好き。
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ファンが描いた没作を乙一がリメイクすると言う企画短編集。 乙一らしさも随所に感じられる反面、雰囲気が違うなという作品もちょこちょこあり楽しかった。 ホワイトステップスが好き
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beforeとafterを比べて読みたいところです。 「陽気なギャング・・・」のようなやり取りがおかしかった。
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乙一さんの短編集(文庫本)を購入。 やっぱり好きだな〜。 最後の方にある友井 羊さんによる解説も面白かった。 お気に入りのお話は「ホワイト・ステップ」。 「失はれる物語」に収録されていた「Calling You」のお話みたいで面白かった。乙一さんによるSFファンタジー的なお話が...
乙一さんの短編集(文庫本)を購入。 やっぱり好きだな〜。 最後の方にある友井 羊さんによる解説も面白かった。 お気に入りのお話は「ホワイト・ステップ」。 「失はれる物語」に収録されていた「Calling You」のお話みたいで面白かった。乙一さんによるSFファンタジー的なお話が好み。ちょっぴり切ないところも好き。 「コンビニ日和!」はコントみたいで面白かった。 「ワンダーランド」はずっとじとーっとした怖いお話でした。 【お気に入りの言葉】 手をやすめて町をながめる。いつもなら様々な色が氾濫している。ポストの赤色、カーブミラーのオレンジ、道路の黒。雪の降り積もった日にはそれらがすべて白色におおわらる。神様がまだ絵筆をふるう前の何も描かれていないキャンバスのようだ。雪という漢字は[雪ぐ]という動詞にもつかわれる。祓い清めるという意味だ。雑多な色をすべて真っ白に隠してしまう様子はまさに世界を祓い清めたかのようだ。(P.232)
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