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ルポ虐待 の商品レビュー

4.2

84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

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  5. 1つ

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2016/04/27

友人が最近この事件の映画を見たと話していて気になり調べたら本も出ていることを知り読んでみた。読む前と読んだ後では思う事が変わった。 『助けて』この一言が言えなかったんだなぁ。 読んでいて息苦し、胸が締め付けられる思いだった。

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2016/02/21

図書館で借りた。もうそんなに前のことになるんだな、この事件。読み始めた時はどんな生育の事情があれど子どもを置いて男と遊ぶなんて許せないと思ってたけど、読み終わる頃にはやっぱりこの母親だけが悪いんじゃないって思った。何回も何回も、行政や友達や家族が介入するチャンスはあったし助けを求...

図書館で借りた。もうそんなに前のことになるんだな、この事件。読み始めた時はどんな生育の事情があれど子どもを置いて男と遊ぶなんて許せないと思ってたけど、読み終わる頃にはやっぱりこの母親だけが悪いんじゃないって思った。何回も何回も、行政や友達や家族が介入するチャンスはあったし助けを求めてた。被告は父子家庭だったけど父親も変だし被告の元夫も元姑も変!元夫は「一生刑務所で過ごしてほしい」元々姑は「極刑を望む」と言ったらしいけど理解できないよ!意味がわからなかったけど元夫たちは「遺族」になるんだね…私からしたら共犯者だけど!それが一番腹が立った。助けを求めても無視して…お前が罪を償えよ!って思った。被告に同情はしないけど、やはり精神的に病気だったんじゃないかなと思う。ただただ子どもたちがかわいそうで涙が出る…生まれ変わったら必ず幸せに…。そしてもうこんな事件が起こらないようにと願うばかり。願うばかりでどうしたらいいのかは私にはやっぱりわからないけど。

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2015/12/03

マンションの一室に二人の幼い子どもが置き去りにされて亡くなった事件のルポルタージュです。  読むまでは自分には関係のない事件だと思っていました。それは遠いところでおきていて、どこかで現実にあった事件と思えなかったのかもしれません。  でも、私はこの事件の母親だったかもしれない。子...

マンションの一室に二人の幼い子どもが置き去りにされて亡くなった事件のルポルタージュです。  読むまでは自分には関係のない事件だと思っていました。それは遠いところでおきていて、どこかで現実にあった事件と思えなかったのかもしれません。  でも、私はこの事件の母親だったかもしれない。子どもの泣き声を聞いていながら、二人を救えなかった人だったかもしれない。読んでみて、そう思いました。  これは現実にあった事件です。置き去りにした母親だけが悪かったのでしょうか? 私にはわかりませんでした。事件のことを知ることから始めませんか?  (ちょこっと)

Posted byブクログ

2015/09/23

余裕のない環境、社会からの途絶 甘えを許さない空気 自分だけが損をすることに怒り、他の者を陥れよう考えてしまう妬み 簡単に解決できない問題が山済みであることが如実に感じ取れる

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2015/06/22

2015.6.18読了。 事件の詳細について書かれた章は、読むのがとても辛かった。亡くなった子供と年齢の近い我が子たちの姿がダブり、涙が抑えられず、何度も本を閉じて深呼吸したほどである。 そして何とか被告やその父の生い立ち、周囲の状況について読み進むにつれ、沸き上がってきたのは怒...

2015.6.18読了。 事件の詳細について書かれた章は、読むのがとても辛かった。亡くなった子供と年齢の近い我が子たちの姿がダブり、涙が抑えられず、何度も本を閉じて深呼吸したほどである。 そして何とか被告やその父の生い立ち、周囲の状況について読み進むにつれ、沸き上がってきたのは怒りにも似た感情だった。 もちろん、こうして遠くから事件について「読んだ」立場だからこそ言えることだとは思う。けれど、もう少し誰か、子供の生きる権利…「人権」に、思いを馳せる人がいれば…と思えてならない。 夫とよく、日本で起きる家族間のいざこざや事件は、人権意識の低さも原因のひとつなのではないか、と話している。この事件でも、「母親が子供をなんとかすべし」という規範意識が「子供を安全に保護する方法を考えなければ」という意識を上回っているようだし、被告の父に至っては、被告に子育てさせることに制裁のような意味合いを持たせていたようだ。 著者も指摘しているように、家族が「一家の問題児」を「厄介払い」することが優先され、「子供のためにどうすべきか」という視点がこの家族の言動からは見えてこない。それも、私にはかなりショックだった。 ただ家族や周囲の人の立場にたてば、結婚後しばらくは「普通に」暮らせていた(ように見えた)被告が豹変し、「裏切られた」という思いが強くなれば冷静に考えるのは難しかっただろう。友人知人にしても、元々虚言癖のような症状がある人の「真実」を見抜くには膨大なエネルギーと時間を要するだろうから、そこまで踏み込めなかったとしても責めることはできない。 いずれにしてもやりきれない思いばかりが残り、読み終えてもしばらくは呆然としてしまった。 残念だが、母性信仰が強いうちはこのような事件はまた起きてしまうのではないかと思う。著者が最後に述べているように、子供のためを第一に考えるなら、母親が母親役割を降りても子供が生き延びられるような、そんな仕組みができていくことを祈ってやまない。

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2014/12/18

虐待を描いた本は、読んだ後 心が荒む・・・。 けど、「なんでそうなってしまうんだろう」 と読んでしまう。。 不幸の連鎖としか言いようがない話。。 夫や夫の家族も見て見ぬふりだったのが 切ない・・・。 心配でつきまとえば「ストーカー」と言われる 昨今・・・。でも「ストーカー」も実際...

虐待を描いた本は、読んだ後 心が荒む・・・。 けど、「なんでそうなってしまうんだろう」 と読んでしまう。。 不幸の連鎖としか言いようがない話。。 夫や夫の家族も見て見ぬふりだったのが 切ない・・・。 心配でつきまとえば「ストーカー」と言われる 昨今・・・。でも「ストーカー」も実際いる わけで。。うまい「人との係り合い」って ますます難しい。。 なんか歪んでいる国になって行くなあ と言う気がしてならない。

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2014/11/30

なんともやるせない、重たい読後。 子育ては、確かに夫婦揃っていても大変。若いシングルマザーでは尚更。 だから、行政含め周囲の手助けの必要性が叫ばれるのだろうが。 判決では、殺意を認めているが、この人の場合病気でしょう。だからと言って、量刑を軽くする必要も無いとは思うが。 ま...

なんともやるせない、重たい読後。 子育ては、確かに夫婦揃っていても大変。若いシングルマザーでは尚更。 だから、行政含め周囲の手助けの必要性が叫ばれるのだろうが。 判決では、殺意を認めているが、この人の場合病気でしょう。だからと言って、量刑を軽くする必要も無いとは思うが。 また、裁判では遺族感情が厳罰を望んでいるとの証言があった様だが、遺族側にも幾ばくかの子供を養育を助ける責任はあったのではないかと思う。ここら辺は裁判ではでてこなかったのかな。 元夫にも、その家族にも、被告の父親にもまた、生みの母親にも法的責任の有無は別にして、人道的責任はあるんじゃないかな。 周囲に少々の想像力があれは、この事件は防げた気がするが、何れにしても幼い子供が犠牲になるのは、本当に辛い。でも、最近も増えてる気がするのは私だけでしょうか。

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2014/09/30

フリーのルポライターでネグレクトに関する著書もある杉山春さんによる「大阪二児置き去り死事件」のルポ。この事件の大枠をほぼ完璧にとらえるとともに、社会の深層にある問題点も浮き彫りにできていると思います。第1章「事件」では、事件の経緯を詳細にたどります。正直、この章は読んでいるのがつ...

フリーのルポライターでネグレクトに関する著書もある杉山春さんによる「大阪二児置き去り死事件」のルポ。この事件の大枠をほぼ完璧にとらえるとともに、社会の深層にある問題点も浮き彫りにできていると思います。第1章「事件」では、事件の経緯を詳細にたどります。正直、この章は読んでいるのがつらくなりました。第2章「父の物語」は、亡くなった子供の母親である芽衣さん(仮名)の父の物語と芽衣さんの中学までの物語です。この事件の萌芽は、この時期にあると僕は感じました。第3章「高校時代」は、芽衣さんの人生で唯一幸せだったと思われる時期を描いています。第4章「離婚」は、そんな幸せな生活に自ら幕を下ろし、転落していく物語になっています。第5章「母なるものとは」では、この事件の総括と、風俗で働く母親へのインタビューなどが書かれています。

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2014/09/02

2014.8.30 子どもの最善の利益は誰が考える? 私の大変さ、を理解することだけじゃ子どもは救えない。

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2014/08/24

虐待死事件の背景を多方面から探っている。 「母親だけが悪かったのか?」 考えさせられた。 大阪二児置き去り死事件ほど重大ではないにしろ、似たような事例はたくさん起きているであろう。そんな環境にいる子どもたちを救うには、「母親だけが子育ての責任を負わなくてもよい」という考えが社会...

虐待死事件の背景を多方面から探っている。 「母親だけが悪かったのか?」 考えさせられた。 大阪二児置き去り死事件ほど重大ではないにしろ、似たような事例はたくさん起きているであろう。そんな環境にいる子どもたちを救うには、「母親だけが子育ての責任を負わなくてもよい」という考えが社会に浸透する必要があるのではないか。

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