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ルポ虐待 の商品レビュー

4.2

86件のお客様レビュー

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2019/08/06

やりきれない。 彼女の弱さは自分にもある弱さだと身につまされる。 親をあてにはできないと子どもの頃に刷り込まれると、周囲に助けを求める方法がわからなくなる。 亡くなった幼い子ども達が可哀想なのは勿論だが、彼女自身もネグレクトの被害者なのに、彼女の父親にその意識は薄く感じた。 ...

やりきれない。 彼女の弱さは自分にもある弱さだと身につまされる。 親をあてにはできないと子どもの頃に刷り込まれると、周囲に助けを求める方法がわからなくなる。 亡くなった幼い子ども達が可哀想なのは勿論だが、彼女自身もネグレクトの被害者なのに、彼女の父親にその意識は薄く感じた。 虐待の連鎖の発端は、親自身自覚せずに始まる。 だが、一度堕ちてしまうとそこから抜け出すこと(抜けさせること)がいかに困難であることか。 彼女が自分自身の価値を見いだせるようになることを望む。

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2019/07/01

4.5 熱心な取材に基づき、母の背景から原因を探っていった本書。母の生い立ちや周りの者たちのことなど、よく書かれていると思う。 母とは一度の面接だけ、元夫からは取材を得られなかった分、母の友人や母方祖父母、当時の勤務先の店長、マンション住民などから細かく聞き出して姿を描き出せてい...

4.5 熱心な取材に基づき、母の背景から原因を探っていった本書。母の生い立ちや周りの者たちのことなど、よく書かれていると思う。 母とは一度の面接だけ、元夫からは取材を得られなかった分、母の友人や母方祖父母、当時の勤務先の店長、マンション住民などから細かく聞き出して姿を描き出せていたと思う。 とても興味深い一冊。 簡単に「母」を降りられるように、そして子育てを母に押し付けてない世の中になるように願うばかり。

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2019/05/18

事件当時、ちょうど同じ年の子供達が自分の家にもいたので、暫くすごくショックを受けたのを覚えています。今一度、気持ちの整理をと思い手にとって見ましたが、やはり母親の気持ちは理解しかねます。

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2019/03/28

鬼親のせいと個人の問題に閉じ込められがちな虐待の問題について、豊富な取材に依拠しつつ、トラウマ体験や事故率の問題と結びつけながら描いている。

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2019/01/11

「虐待」と聞くと親を責めたくなるし、私も本作を読むまではそうでした。 しかし、本作を読むと親の周りの環境が、こういった残酷な事件に繋がることもあると考えさせられました。 もちろん「虐待」(今回の場合はネグレクト)はいけないものだと私は考えます。 ただ、親ばかりが悪いのでは無い...

「虐待」と聞くと親を責めたくなるし、私も本作を読むまではそうでした。 しかし、本作を読むと親の周りの環境が、こういった残酷な事件に繋がることもあると考えさせられました。 もちろん「虐待」(今回の場合はネグレクト)はいけないものだと私は考えます。 ただ、親ばかりが悪いのでは無い。では他の悪はなんなのか? こういったことを考えさせられるものになっています。

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2018/11/27

事件から結構時間が経ったけどなぜか頭に残り続けていて、どっかがまとめてたりしないのかな〜と探してたらちょうどちくまが新書を出していた!一気に読んでしまった。被告人の周囲の人たちの証言や事件までの経緯の陳述で、少しでも理解できたのではと思うけど、果たして 報道されてたときはとにか...

事件から結構時間が経ったけどなぜか頭に残り続けていて、どっかがまとめてたりしないのかな〜と探してたらちょうどちくまが新書を出していた!一気に読んでしまった。被告人の周囲の人たちの証言や事件までの経緯の陳述で、少しでも理解できたのではと思うけど、果たして 報道されてたときはとにかく子供ふたり置き去りにして遊びまくって挙句死なせたってことがめちゃ衝撃で、そんなん平気でやっちまうとか悪魔の所業だな…と単純に思ってたけど事態はそう簡単ではないというか、その人の歴史を遡ってはじてて見えてくる病理の存在を知れてよかった。後味と歯切れは悪いが

Posted byブクログ

2018/09/13

大阪二児置き去り事件死のルポタージュ 最後まで母親でいようとした芽衣(仮名)さん、著者が言っているように、自身の幼少期と重なるから「自分以外の誰からも見捨てられた」我が子を見ていられなかったのか 許されることではない、でも、裁判では表面的な要素しか判断してもらえない。

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2018/02/15

著者は芽衣さんにかなり感情移入しているようで周りの他者に責任を問えないかという視点がいたるところに見受けられるように思います。 ただ本人が重要なタイミングで更生のチャンスが与えられていたにもかかわらず自ら捨て去っている事には病気や生い立ちを理由に責任追及をしていないように感じます...

著者は芽衣さんにかなり感情移入しているようで周りの他者に責任を問えないかという視点がいたるところに見受けられるように思います。 ただ本人が重要なタイミングで更生のチャンスが与えられていたにもかかわらず自ら捨て去っている事には病気や生い立ちを理由に責任追及をしていないように感じます。 著者のスタンスとしてあえて追及しないようにしているのかもしれませんが。 再発防止は可能なのかという視点で読み進めましたが個人情報保護が過剰に取り沙汰される現代においては自ずから限界があるのかなと感じました。 仮に自分がこの業務に携わった時果たして何ができるのか。 自分の中で全く答えは出ませんでしたがこの事件は忘れないようにしないといけないと強く感じました。

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2017/04/05

この事件ほど驚愕した事件もない。 子育てを棄権した人であれば、胸が苦しくなる事件であったと思う。身勝手であるという単純な言葉で保護者を非難できない何かがある。一体、この違和感は何であろうか。本を読み進めるうちに、あまりにも違う世界のことであることがわかる。決して他人事とは思えない...

この事件ほど驚愕した事件もない。 子育てを棄権した人であれば、胸が苦しくなる事件であったと思う。身勝手であるという単純な言葉で保護者を非難できない何かがある。一体、この違和感は何であろうか。本を読み進めるうちに、あまりにも違う世界のことであることがわかる。決して他人事とは思えないといつものコメンテーターはいっていたのを思い出すが、理解しようとしても理解できなかった。どこか人の心を置いてきてしまった世界である。所謂猟奇殺人も理解不能であるが、このケースはそれとも違う。 きっと、子育てをしていた経験から、子供に腹が立っても必ず愛おしい気持ちがあるものだという常識が打ちのめされたからであろうか。未だに、この違和感はぬぐうことができない

Posted byブクログ

2017/01/07

何度か最後まで読むのやめようかと思った 頑張りすぎたらあかんねん もう怖い 助けてほしいときはがまんせんと言わなあかん甘えとちゃうねん    と思った

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