残酷な王と悲しみの王妃 の商品レビュー
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昔は堂々と理不尽に王がやりたい放題。そんな王の臣下は王妃を暗殺し、自身の娘を新しい王妃として送り込んだり、こそこそとやりたい放題。イワン王は最愛の王妃を臣下に暗殺され、とんでもなーく怒り狂い、臣下と新しい王妃たち、息子までをも死に追いやったりしたそうです。暗殺した臣下は自業自得とはいえ、怖。自身の死を美しく演出しようとし、赤いドレスで処刑台に上がったメアリー。斬首はうまくいかず2、3回も剣が振り下ろされ苦悶の末に亡くなった。首はコロコロ。怖。
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放心しました。 表紙の少女マルガリータは結婚七年目、四回妊娠し、女児一人残し二十二歳を待たずして身罷る。長すぎる幽閉後に断頭台で処刑されたメアリー、自制できぬ暴君ゆえに跡継ぎ息子を勢いで殺してしまうイワン雷帝(後にその様子が絵画となる)、伯爵との結婚を望んでいたにもかかわらず(一...
放心しました。 表紙の少女マルガリータは結婚七年目、四回妊娠し、女児一人残し二十二歳を待たずして身罷る。長すぎる幽閉後に断頭台で処刑されたメアリー、自制できぬ暴君ゆえに跡継ぎ息子を勢いで殺してしまうイワン雷帝(後にその様子が絵画となる)、伯爵との結婚を望んでいたにもかかわらず(一族、自分の身分昇格の為)ヘンリー八世に見初められ結婚、息子を流産させた為に自分を誘惑した魔女として処刑されたアン・ブーリン…。 王族を生きた人たちの悲痛が伝わってくる、そんな一冊だった。
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事実は小説よりも奇なりと言うか、現代人とは感覚が違いすぎるのか…、血生臭いエピソードに彩られた王妃と王の物語。 テンポの良い文章なので読みやすかった。
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中野さんの本、2作目! 悲劇だけれどもドラマスティックで面白い。小説よりもよっぽどびっくりする展開の多い中世ヨーロッパ。他も読み漁りたい
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「その点で、女は男ほど情に流されやすくはない。愛してくれる相手を可愛く思うようになる、というのは男性特有の不思議な優しさであり、たいていの女性は嫌なものは嫌なまま」 だから男の人は浮気しやすいのかなあ。 でもこの心理を知って、強気で押す女の人と流される男の人って組み合わせはなん...
「その点で、女は男ほど情に流されやすくはない。愛してくれる相手を可愛く思うようになる、というのは男性特有の不思議な優しさであり、たいていの女性は嫌なものは嫌なまま」 だから男の人は浮気しやすいのかなあ。 でもこの心理を知って、強気で押す女の人と流される男の人って組み合わせはなんとなく醜くて嫌いかも。本人たちが幸せなら尚のこと。 中野京子さんの本は10年近く読んでいる気がするけれど、前は、小説より奇なる史実や、少し残虐なものをみたい好奇心だけで読んでました。 これからは、女性が虐げられてきた時代を終わらせよう、というか、男も女も自分らしくいられない相手といる必要なんてないんだよって時代なんだよ、みたいな、なんだろ、SDGsっていうの?な読まれ方がするのかなあなんて思いました。 どうして人間は残虐なものを見たがるんでしょうね。目を覆う手の隙間から覗く、どきどきがほしいのか、狩猟民族時代の暴力性の名残か、農耕民族だって土地拡大=豊かさから連なる暴力性を秘めている、だからこそ商人こそが平和の象徴として資本主義社会を導き出したのか。 むしろ避けることのできない残虐さを隠してもらっている、ありがたみを、確認したいのか。 眠いので文章が長いです。 ほんとはあんまり何も考えずに読みました。
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絵はただ鑑賞するもので背景までは気にしてませんでした。 でも背景や時代背景を知ると辛いし怖くもありますね。 まさに女性がモノ扱い。 やっぱり中野さんの本はおもしろいなぁ。
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『ラス・メニーナス』のマルガリータ・テレサ、叔父の皇帝に嫁いだ後、21歳で亡くなっていたとは。ヤン・トーマスのお茶目な肖像画から、勝手にご機嫌なウィーン生活を満喫したんだと思ってた…そう言えば彼女、かの「カルロス2世」の実姉なんだから、男児を産まなきゃスペイン王室が断絶するんだった。あ、ここからスペイン継承戦争でルイ14世はしゃしゃってくるのかー。
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中野京子さんの本は、膨大な歴史と芸術に関する知識をテーマ縛りで解説してくれるので大変わかりやすく面白い。 この本も、王と女王の関係をテーマにオムニバス形式でまとめられている。 プリンセスと聞いてディズニー映画を想像したらとんでもない。 ハプスブルク家の血縁結婚、幽閉される王...
中野京子さんの本は、膨大な歴史と芸術に関する知識をテーマ縛りで解説してくれるので大変わかりやすく面白い。 この本も、王と女王の関係をテーマにオムニバス形式でまとめられている。 プリンセスと聞いてディズニー映画を想像したらとんでもない。 ハプスブルク家の血縁結婚、幽閉される王女、イワン大帝の顔の見えない妻達など どれもこれも女性の視点から見ると、今の感覚では到底許されない人権侵害が必須条件としてまかり通っている世界。ホラーです。 同時にそうまでして血を繋がなければならなかった王の側の苦しみもあったんだろうなと。 当時のヨーロッパ王族が血縁を駆使して国の存続や領土拡大という国家事業をやっていたというグロテスクな現実にドン引きするとともに、この本では彼らの人間的な感情を想像し共感することもできる。 それは肖像画や歴史画の存在が大きい。 とくに印象に残ったのは、ベラスケスの才能によって生きているように描かれた肖像画達や、のちの時代に資料と画家の想像を交えて描かれた「イワン大帝とその息子」の衝撃的な姿。 単に歴史を知る為だけでなく、生身の人間を通して現代と共通する部分を見出す力が絵画にはあるのだと改めて思った。
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中世ヨーロッパを舞台に実在した王と王妃の悲しみの歴史。 読み終えて率直に中世と呼ばれる時代、ヨーロッパの王族間がこんなにも複雑な婚姻関係にあったことに驚かされました。 ちょっと特殊な高校の専門コースに通っていた私自身が世界史を深く学んでこなかったこともあり、この複雑な家系を理解することは困難で、各章を純粋な一つの歴史として読み終えました。 相変わらず登場人物の相関関係を把握することが苦手な私にとって、カタカナ名は一層の苦労を要しました。 王の権力が強大が故に跡目争いは熾烈を極める。 そこに隠された人間の本性はやはり恐ろしいものがありました。 説明 内容紹介 16、17世紀のヨーロッパを支配した王たち。現代に残る絵画や財宝にみることができる華やかさとは裏腹に、王朝を存続させるため政略結婚した王や王妃が歩んだ激動の人生とは!?(解説/原田マハ) 第1章 メアリー・スチュアート 第2章 マルガリータ・テレサ 第3章 イワン雷帝の七人の妃 第4章 ゾフィア・ドロテア 第5章 アン・ブーリン 内容(「BOOK」データベースより) 運命の支配か、宿命への挑戦か―。エリザベス一世と熾烈な闘いを繰りひろげたメアリー・スチュアート。血族結婚くりかえしの果てに生を受けたハプスブルクの王女マルガリータ・テレサ。強烈すぎるロシア皇帝イワン雷帝に嫁いだ七人の王妃たち…。数百年の時を越え、王族の生々しい息遣いがここに甦える。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 中野/京子 作家・独文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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スコットランド女王のメアリ、ベラスケスの絵のモデルとなったスペイン王女マルガリータ、ロシアのイワン雷帝と7人の妃、後のイングランド王ジョージ1世の妃ゾフィア・ドロテア、エリザベス1世の母アン・ブーリン。 肖像画からも垣間見える、女性として最高の地位に就きながらも壮絶な人生を送った...
スコットランド女王のメアリ、ベラスケスの絵のモデルとなったスペイン王女マルガリータ、ロシアのイワン雷帝と7人の妃、後のイングランド王ジョージ1世の妃ゾフィア・ドロテア、エリザベス1世の母アン・ブーリン。 肖像画からも垣間見える、女性として最高の地位に就きながらも壮絶な人生を送った者たち。 この中でマルガリータだけは幸せを感じていたかもしれない。 しかしヨーロッパの王族は深く絡み合っているので複雑だな。
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