だから荒野 の商品レビュー
46歳、専業主婦、大学生と高校生の2人の息子と会社員の夫と4人暮らし。 表面上はいい暮らししてると言われるだろう、けれど自分の誕生日のディナーを自分で手配し、家族は乗り気になってくれず、それでも無理に連れ出そうとすれば車の運転を任される始末。仕方なしに従うも、店のチョイスにダメ出...
46歳、専業主婦、大学生と高校生の2人の息子と会社員の夫と4人暮らし。 表面上はいい暮らししてると言われるだろう、けれど自分の誕生日のディナーを自分で手配し、家族は乗り気になってくれず、それでも無理に連れ出そうとすれば車の運転を任される始末。仕方なしに従うも、店のチョイスにダメ出しをされるわ、誕生日おめでとうの言葉もない。 唐突にすべてが嫌になり、ひとりその場を去り、車で出奔することにした朋子。その行き着く先はどこなのか。 ここまでではなくとも、こんな気持ちで暮らしている主婦って相当数いそう。 わたしも自分の母親が専業主婦で、父からあまりに軽視されていたので、なんで離婚しないんだろうとずっと思っていた。 そして自分も専業主婦となり、軽視され、わたしは離婚を選んだ。子どもがいなかったからできた決断だとは思うけど。 家事ってやって当たり前になっていくから、だんだん感謝されなくなっていくんだよなあ。毎日家の中を整えるのも、家族が困らないように細かいことをするのも、ご飯を作るのも、実はすごいことなのに。
Posted by
家族って難しい。生きるって難しい。 朋美のような女性も浩光のような男性もこの世の中にたくさんいるだろうなと思いました。 みんなが生きやすい世界になったらいいのになと思います。
Posted by
主人公に同感してしまいました。(その気持ち、わかる!って思いながら読みました) 専業主婦の主人公は、家族からの扱いに我慢できず家出します。 家出も、色々な人に騙されたりして、すんなりとは行かないのですが、私でもそうするよ。って同感しかなく。 家族がいないということは、誰もい...
主人公に同感してしまいました。(その気持ち、わかる!って思いながら読みました) 専業主婦の主人公は、家族からの扱いに我慢できず家出します。 家出も、色々な人に騙されたりして、すんなりとは行かないのですが、私でもそうするよ。って同感しかなく。 家族がいないということは、誰もいない荒野に放たれている。1人になるということは、その覚悟が必要。と言われたような感じがしました。(家出願望、私も出ちゃいましたが)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終えるまでに2年半かかった。 この本は何も悪くない。 読んでいる途中で出産したのだ。 産後はボロボロの身体に昼夜ない生活、夜泣きが落ち着いてからも授乳で集中力が続かない頭。 とてもじゃないが本を読む気になれなかった。 子供が成長しても生活リズムがガラッと変わってしまい、なかなかゆっくり本を手に取ることができなかった。 しかし最近、スマホをダラダラ眺める私を子供が訝しげに見つめるようになり、母がスマホ中毒では格好がつかないので、代わりに読書をしよう!という気になったのだ。 我ながら情けないきっかけだが、これから読書日記を復活させたいと思う。 そしてこの本。 2年半前はちょうど車が盗まれたところで止まっていた。 よくもまぁ、こんな気になるところで止まったままにできたと思うが、それぐらい育児はハードだということである。 母の家出をきっかけに、崩壊寸前だった家庭が一気にバランスを崩していく流れは見事。 家族全員の人物像がリアルで、特に夫の醜態は滑稽だった。 ただのドタバタ話になりかねないところを、山岡老人の登場で生きる使命を問う展開に繋げたのはさすが。 側から見たらただの頑固ジジイだが、家族という基盤を持たない覚悟をした人間の立つ荒野は相当厳しいものだろう。 家族がいるから心強くいられるけど、同時に甘えが出て弱い自分にもなってしまう。 そのバランスを保つ努力が、家庭を営む全員に必要なのかな、と感じた。 久々の日記で自分語りばかりになってしまった。 やっぱり読書は楽しいな。 そして、日記を書いて頭の中が整理されるこの感覚が好きだなぁ。
Posted by
一気に読み終えました。 専業主婦が家出するお話しです。 ご主人が働いているのは有難い事だけど、子育てと共に、自分自身の人生のあり方を問い正されます。 家族って難しいな、とつくづく考えさせられました。「思いやり」って大切ですね。 人生を決めるのは自分自身だけど、思い通りにはいか...
一気に読み終えました。 専業主婦が家出するお話しです。 ご主人が働いているのは有難い事だけど、子育てと共に、自分自身の人生のあり方を問い正されます。 家族って難しいな、とつくづく考えさせられました。「思いやり」って大切ですね。 人生を決めるのは自分自身だけど、思い通りにはいかない。それでも変化を求めるのなら、多少の自己犠牲は仕方ないとは思います。 やっぱり主人公は、少し甘えがあったのかもしれませんね。 ラストは少しモヤモヤ感が残りましたが、前途を祝福する感じで良かったのかも。
Posted by
女性だからか、こんなに専業主婦の心をうまく書く人居るかな。我が家は、モラハラ夫でもないし、子供もあんな感じではないけれど、少し思いやりない時とか、感じることが表現されていた。 意外と大胆に行動できるのって女の人かもしれない。 私も家出して、車で本州のハジまで行こうと思ったことある...
女性だからか、こんなに専業主婦の心をうまく書く人居るかな。我が家は、モラハラ夫でもないし、子供もあんな感じではないけれど、少し思いやりない時とか、感じることが表現されていた。 意外と大胆に行動できるのって女の人かもしれない。 私も家出して、車で本州のハジまで行こうと思ったことある。でも心のどこかに、車は2台あるし、とな子供たちは義理の母が近くにいるし、とか計算が働いてた。 家出したらすごくスッキリするんだろうなと思っていつも過ごしていることを、家族は知らない。
Posted by
自分が必要とされていない、そう思い家を飛び出した朋美、夫の浩光は直ぐに帰ると高を括るが、朋美の決意は固く、夫の車で九州へ。 その道中に様々な事が浩光は自分を棚上げし、妻を避難し帰って来いと言う気配が無い。 子供達と九州での出会いで朋美の心に変化が。 九州で出会った老人が言う本当の...
自分が必要とされていない、そう思い家を飛び出した朋美、夫の浩光は直ぐに帰ると高を括るが、朋美の決意は固く、夫の車で九州へ。 その道中に様々な事が浩光は自分を棚上げし、妻を避難し帰って来いと言う気配が無い。 子供達と九州での出会いで朋美の心に変化が。 九州で出会った老人が言う本当の別れや哀しみを知ると人に優しくなれると。 家族愛、中心である夫の存在を考えさせられた物語であった。
Posted by
この家族みんな甘すぎるって思ってたけど 果て自分はどうだろうと思ったら変わらないかもなって思えてきた。 息子の母親への評価が意外だったな ヒロインが荒野の旅を実行できたのはすごいことだし意外に強くて驚いた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分のことかと思いました(・o・;) 自分の誕生日に自分で予約したレストラン、プレゼントはなし、お祝いしようというような気持ちもゼロ、服装だのなんだのマイナス意見ばかり言われて…普段通り、それどころか誕生日というなんとなく特別な日にちというのも加わって、楽しくもなんにもない時間にバカバカしくなる。 このあとどうなるんでしょう?? なにか変化が訪れるんでしょうか? 縁があって巡り合った家族なので、家族全員がもう少し優しい気持ちを持って接することができたら、私にとっては理想の生活ができそうなんですが。(現在、もうすこしなんとかならないものか奮闘中)
Posted by
女性作家だと改めて知る。 この作品は家族4人(夫婦と息子2人)揃って身勝手過ぎて呆れてしまう。自分のことだけしか考えないモラハラ夫。彼女のことだけしか考えない長男の大学生。ゲームに没頭し、会話が成立しない次男の高校生。息子達が食事に関心が無いと、料理を作らない母親。 母親の誕生日...
女性作家だと改めて知る。 この作品は家族4人(夫婦と息子2人)揃って身勝手過ぎて呆れてしまう。自分のことだけしか考えないモラハラ夫。彼女のことだけしか考えない長男の大学生。ゲームに没頭し、会話が成立しない次男の高校生。息子達が食事に関心が無いと、料理を作らない母親。 母親の誕生日を誰も祝ってくれないことから、車のまま家出をする母親。取り繕って嘘を付いて生活する夫と息子達。 逃走は九州にまで及び、色々な事件が起き、最後は家族は・・? モラハラ夫は多少の改心もあったが、何だかオチが平和過ぎて、これで良いのだろうかと思ってしまう。
Posted by
