だから荒野 の商品レビュー

桐野夏生(著者)

2024/05/13

どんどん面白くなくなってきた話の流れです、結局最後あっさり終わった。。なんかね、よく分からなくなった。息子さんたちも旦那さんも最低な人物像です。主人公の主婦さんもそこそこ知的低下か頭がおかしい人だと思います。そういうアタオカの四人家族に原爆の話，本当に台無しです。

2024/05/12

年も近く、主婦・母と言う同じ立場からも主人公
朋美に感情移入して一気読み！
自分勝手な浩光は勿論、息子達の態度にも
「それはないでしょ〜」と朋子が可哀想になった
家出したくなるよ

どちらかと言うと私は浩光の母美智子タイプ
朋美がいなくなり、世話を焼いてくれる母の事も
鬱陶しいんだなぁ〜と少しショック笑

朋美だけでなく夫浩光側からも書かれていて、立場による見方の違いも面白い

それにしても亀田青年は何故朋美に山岡家に
泊まる様に言ったのだろう
根っからの悪人や善人は居ないと言う事かな？

家族が少しずつ成長し、話し合いが出来る様に
なってきて、朋美の出奔は良かったと思う
最後、余韻を残す良い感じ

2024/01/31

登場する人物たちはそれぞれが身勝手。善悪の区切りも点線、といった感じの振る舞いたちが、安易に特定の登場人物に肩入れさせない絶妙なバランス感。

主題と関係ないが、途中出てくる刑事の関西弁がわざとらしいくらいのコテコテなのが気になったなぁ笑

2023/12/24

46歳の専業主婦が家出するロードムービー。
年が近いから感情移入。
すらすら読めて面白い。

とにかく家族に思いやりが無く、ひどい扱い。
こりゃ、家出もしたくなるよなぁ。
朋美が少しずつ小ざっぱりしてきて小気味よい。

2023/08/06

ダンナから、家事を何もしないと言われる朋美は、私と似てるかもしれない。家出して、いろんな人に助けられたりだまされたり。続きが気になって気になって。やっぱり家族っていいなと思う。

2023/03/13

荒野の旅に出てくる荒くれ者は、パッと見ると3人。
主人公を「ドライバー専門の風俗」と勘違いして、下心から声をかけてきた男。まだこれは欲望に素直で詰り甲斐がある。
2人目は、旦那にほっぽり出された、と悲壮感を漂わせて主人公に近づいてきた女。元外車のディーラー勤めと語っていたが、シートに背中を着けなかったのは自分の痕跡を残さないため？40デニールのストッキングを指定する厚かましさから「なんか臭う奴」と思ってたけど、多分、外車を海外に売り捌く違法ディーラーの仲間で、さしずめ“仕事中”か逃亡中に仲間割れして投げ出されたのかな。下関に行くといいつつ宮島から華麗にUターンするあたり、最初から大阪に戻りたかったのかな。
最後は、助けてくれた恩人ではあるけど、恩人の恩人であるはずの先生から200万円ほどネコババしてた亀田青年。先生においそれと近づいておきながら、やってることは1番荒れ狂ってる。とはいえ、先生の講演に涙してる一面を描かれてて、自分が騙している人を尊敬しつつないがしろにするという、人間的にも心理的に破綻してる脆い人間な気がする。

長男、次男の語る言葉には2012年の連載当時の流行りや流行語が見え隠れして、時代を覗き見るのが楽しかった。ヒロミツは多分、今で言うオジサン構文を使いまくるダサ親父っぽいかな笑

男のダメ具合でいくと「猿の見る夢」も良かった！

2023/02/25

家族に嫌気がさし
突然家出をする！という主婦の話。
途中かなり珍道中。
主人公のあまり世間知らずで、
酷い目に合ってしまうところと
旦那さんが転落の一方(ここが好き)
ちょっと笑ってしまった
今回ふた周りも奥さん成長したんじゃないかな。

2023/02/24

面白かった。これが希望なのかは…？
自分のしてきたこと、責任は引き受けなければならない、そこから逃げて一からやり直すなんて無い、という風に感じた。

2023/02/02

思いやりのないの家族との生活に嫌気がさして突然車に乗って家出をする主婦の話。夫の傲慢さや主婦を下に見ている様子がリアル。妻がいなくなって困り果てている様はスカッとした。

2022/08/08

桐野夏生作品では珍しい軽い気持ちで読める物語。
荻原浩さんの書く小説のようだと思った。

夫や息子たちにはイラつくけれど、そっちの目線で描かれると分からないでもない事もあり興味深かった。
根っからの悪人もいないし、素晴らしい善人もいない人間の多面性を見せられたように感じる。

現実にありそうでないドタバタ展開も面白かったし、分厚いのに飽きずに一気に読めた。
終わり方もアッサリとしていたのが良かった。