日本史の謎は「地形」で解ける の商品レビュー
日本史の専門家から見ると異説なのかもしれないが、筆者の主張は地形を手掛かりに一定の合理性はありそう。結論、と言いつつ推論止まりであるのが惜しい。
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個人的には大変興味深く読ませてもらいました。 こういう視点で歴史を見ることもできるんだなあ、と新鮮な気持ちです。 実際、これまでの通説と合致する、しないと意見が分かれるのかもしれませんが、従来とは異なる視点で歴史を見ることで、違った解釈を楽しむことができるというのも歴史のおもしろ...
個人的には大変興味深く読ませてもらいました。 こういう視点で歴史を見ることもできるんだなあ、と新鮮な気持ちです。 実際、これまでの通説と合致する、しないと意見が分かれるのかもしれませんが、従来とは異なる視点で歴史を見ることで、違った解釈を楽しむことができるというのも歴史のおもしろさだと思います。 <目次> 関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか―巨大な敵とのもう一つの戦い なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか―地形が示すその本当の理由 なぜ頼朝は鎌倉に幕府を開いたか―日本史上最も狭く小さな首都 元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か―日本の危機を救った「泥」の土地 半蔵門は本当に裏門だったのか―徳川幕府百年の復讐1 赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか―徳川幕府百年の復讐2 なぜ徳川幕府は吉良家を抹殺したか―徳川幕府百年の復讐3 四十七士はなぜ泉岳寺に埋葬されたか―徳川幕府百年の復讐4 なぜ家康は江戸入り直後に小名木川を造ったか―関東制圧作戦とアウトバーン 江戸100万人の飲み水をなぜ確保できたか―忘れられたダム「溜池」 なぜ吉原遊郭は移転したのか―ある江戸治水物語 実質的な最後の「征夷大将軍」は誰か―最後の“狩猟する人々” なぜ江戸無血開戦が実現したか―船が形成した日本人の一体感 なぜ京都が都になったか―都市繁栄の絶対条件 日本文明を生んだ奈良は、なぜ衰退したか―交流軸と都市の盛衰 なぜ大阪には緑の空間が少ないか―権力者の町と庶民の町 脆弱な土地・福岡はなぜ巨大都市となったか 「二つの遷都」はなぜ行われたか―首都移転が避けられない時
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久々に歴史系ノンフィクションで知的アドベンチャー! 歴史上の謎を解くきっかけのエピソードや全体の構成もとても魅力的。あつかっているテーマも誰でも一度はかんがえてみるような身近な「謎」ばかり、それに地政学的な見地からあざやかな結論を提示してくれる。 さいごの一行まで楽しませてくれる...
久々に歴史系ノンフィクションで知的アドベンチャー! 歴史上の謎を解くきっかけのエピソードや全体の構成もとても魅力的。あつかっているテーマも誰でも一度はかんがえてみるような身近な「謎」ばかり、それに地政学的な見地からあざやかな結論を提示してくれる。 さいごの一行まで楽しませてくれる大満足の逸品でした!
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新しいアプローチによる歴史読本。著者は長年土木事業に携わってきた竹村公太郎氏。現代土木技術の視点から、日本史の謎をロジカルに解き明かすプロセスが秀逸。他の歴史書や歴史読本にはない、新しい視界が広がります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
地形から考察する日本史という視点が新鮮で面白かった。赤穂浪士のクダリなどはネタとして語るには絶好だろう。 ただ、徐々に強引になるというか、思い込んだらそれしかないという断定的な物言いが鼻についてくる。歴史は”現在”からみた解釈、いろんな見方があっていいんだから。
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養老孟司氏、推薦! 荒俣宏氏、推薦! 河川行政に長年携わり、日本全国の「地形」を熟知する著者が、歴史の専門家にはない独自の視点(=インフラからの視点)で日本史のさまざまな謎を解き明かしていく。 ◎なぜ京都が都になったか──都市繁栄の絶対条件 ◎元寇が失敗に終わった本当の理由と...
養老孟司氏、推薦! 荒俣宏氏、推薦! 河川行政に長年携わり、日本全国の「地形」を熟知する著者が、歴史の専門家にはない独自の視点(=インフラからの視点)で日本史のさまざまな謎を解き明かしていく。 ◎なぜ京都が都になったか──都市繁栄の絶対条件 ◎元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か──日本の危機を救った「泥の土地」 ◎なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか──地形が示すその本当の理由 ◎関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか──巨大な敵とのもう一つの戦い ◎赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか──徳川幕府百年の復讐 ◎なぜ吉原遊郭は移転したのか──ある江戸治水物語 ◎なぜ江戸無血開城が実現したか──船が形成した日本人の一体感「地形」を見直すと、まったく新しい歴史が見えてくる! 歴史に対する固定観念がひっくり返る知的興奮と、ミステリーの謎解きのような快感を同時に味わえる1冊。 『土地の文明』『幸運な文明』を改題し、再編集。
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人文学ではなく、地政学から見た日本史検証。 湿地だった関東平野。家康が初めて、江戸〜現在まで続く、水と地形との戦いの歴史。 現在その地に住まう者として、知って置くべき変遷があった。 また、比叡山の京との地政的な守護関係。 『征夷大将軍』の役職が意味する、わが国の農耕民側の狩猟民側...
人文学ではなく、地政学から見た日本史検証。 湿地だった関東平野。家康が初めて、江戸〜現在まで続く、水と地形との戦いの歴史。 現在その地に住まう者として、知って置くべき変遷があった。 また、比叡山の京との地政的な守護関係。 『征夷大将軍』の役職が意味する、わが国の農耕民側の狩猟民側への迫害の歴史。 など、立体的に見ると史実もまた印象が違って見える。
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竹村光太郎さんの本です。題名を見た瞬間にビビッと来て思わず購入してしまいました。 歴史の教科書に載っている偉人たちの業績、その時の目的は想像でしかわからないものが沢山あります。なぜ徳川家康は関東に江戸幕府をひらいたのか。本当だった京都、名古屋に引き返すこともできたのに、なぜわざ...
竹村光太郎さんの本です。題名を見た瞬間にビビッと来て思わず購入してしまいました。 歴史の教科書に載っている偉人たちの業績、その時の目的は想像でしかわからないものが沢山あります。なぜ徳川家康は関東に江戸幕府をひらいたのか。本当だった京都、名古屋に引き返すこともできたのに、なぜわざわざ埋め立てをしてまで江戸、東京で政治を行ったのか。 そんな歴史の謎をストンと腑に落ちるように鮮やかに考察を加えています。竹村さんは元は建設省、今の国土交通省でダム工事などを行ってきた生粋の技術者です。その中でも、現場で実際の山や川と対峙してくただけに、地形や天候など自然領域への理解があります。題名にもあるように、考察のキーワードはすべて「地形」にヒントを受けています。世の中を物理的に捉え、その基礎となるものを地形、天候といった自然に解決の糸口を得て、歴史を解釈した斬新なものです。 私も建築や都市を扱う仕事ですが、そんなふうに世の中、特に歴史を見てこれなかったことに恥ずかしさを覚えました。歴史、地形好きには是非読んでほしい一冊です。
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先に【文明・文化篇】を読み、その後に読了。 北海道の話題があった【文明・文化篇】に比べると興味のボルテージが若干低下してしまったのは否めない。 ただ、地形の切り口から考察する手法は面白い。
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謎に対して自分の説を立てて それを論理歴に根拠づけていくってこういうことなんだなぁと単純に実感しました。
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