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日本史の謎は「地形」で解ける の商品レビュー

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92件のお客様レビュー

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2014/04/14

日本史を地形的な観点から分析し、検証する、独自の考え方。 今まであまり歴史学について、分析、検証の過程を知る機会が少なかったが、例えば、安藤広重の東海道五十三次の浮世絵から地形を読みとり、そこから分析するなど、考え方がとても参考になった。 確かに残っている資料が少ないため、そのよ...

日本史を地形的な観点から分析し、検証する、独自の考え方。 今まであまり歴史学について、分析、検証の過程を知る機会が少なかったが、例えば、安藤広重の東海道五十三次の浮世絵から地形を読みとり、そこから分析するなど、考え方がとても参考になった。 確かに残っている資料が少ないため、そのように分析するのだが、あまりこのような分野にふれていない自分としては、新鮮だった。

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2014/03/27

視点が新鮮で読み物として面白いところはあります。でも、この人余り歴史に詳しくないなと感じるところや、同じフレーズを繰り返したり、強引なところもあります。もっと、専門のインフラ目線で語ればいいのに。

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2014/03/24

地形、土木的というレンズを通して、日本史を見ている作品。非常に面白い。 忠臣蔵の話が秀逸。徳川と吉良を矢作川に対する権利の優劣関係まで遡ってから、紐解いた納得性の高い見解。 地名に隠されている秘密を少し考えてみようと思う。 あと、農耕と狩猟との比較。聖書にも、農耕が狩猟を殺すと...

地形、土木的というレンズを通して、日本史を見ている作品。非常に面白い。 忠臣蔵の話が秀逸。徳川と吉良を矢作川に対する権利の優劣関係まで遡ってから、紐解いた納得性の高い見解。 地名に隠されている秘密を少し考えてみようと思う。 あと、農耕と狩猟との比較。聖書にも、農耕が狩猟を殺すと書かれていた。

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2014/03/02

たまたま書店徘徊中に手に取った文庫。 読むとあまりに面白かったので、思わず朝礼で紹介してしまいました。 建設行政でダム現場中心に仕事に携わってきた著者が、地形面から歴史の出来事を考察。 特に「第5章 半蔵門は本当に裏門だったのか」は、江戸古地図を見せられると『ほんとだ!』と...

たまたま書店徘徊中に手に取った文庫。 読むとあまりに面白かったので、思わず朝礼で紹介してしまいました。 建設行政でダム現場中心に仕事に携わってきた著者が、地形面から歴史の出来事を考察。 特に「第5章 半蔵門は本当に裏門だったのか」は、江戸古地図を見せられると『ほんとだ!』と思えてしまい、「第8章 四十七士はなぜ泉岳寺に埋葬されたか」で、一度見に行ってみたくなりました。 答えが正しいかそうでないかということは置いといて、やっぱり、いろんな側面から、いろんな観点から物事を考えることが新しいものを生み出せるものなのですね。

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2014/02/21

ひどい。 タイトルの通り、日本史のいくつかの事例を地形の観点から新たな解釈を提示するというもの。著者は国土交通省で局長まで務めた人。 最初の1つ2つは、なるほど、というものもあるが、だんだん論拠が本人の思い込みになっていく。最後の方「福岡はなぜ巨大都市になったか」に至っては「地の...

ひどい。 タイトルの通り、日本史のいくつかの事例を地形の観点から新たな解釈を提示するというもの。著者は国土交通省で局長まで務めた人。 最初の1つ2つは、なるほど、というものもあるが、だんだん論拠が本人の思い込みになっていく。最後の方「福岡はなぜ巨大都市になったか」に至っては「地の利水の利はないが人の利はあったから」って説明になってない! なんでこんな本にY老氏が推薦帯だすのか・・・

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2014/02/10

他の方のレビューにあるように,話の展開にちょっと強引なところがありますが,資料や経験談には説得力があります。中学生の歴史の勉強に出てくるような重要な出来事が取り上げられているので,多くの人が楽しく読めると思います。

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2014/02/01

土木出身の著者が、地形、気候、インフラの視点から、様々な歴史的な事件に新しい解釈を与えています。 著者の自然科学の視点によるアプローチは面白く、またデータを用いて分かりやすく理論を展開しているため、読んでいてどんどん引き込まれていきました。 人文社会科学と組合せることによる可...

土木出身の著者が、地形、気候、インフラの視点から、様々な歴史的な事件に新しい解釈を与えています。 著者の自然科学の視点によるアプローチは面白く、またデータを用いて分かりやすく理論を展開しているため、読んでいてどんどん引き込まれていきました。 人文社会科学と組合せることによる可能性を大いに感じました。

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2014/01/30

国土交通省のダム担当職員として日本中の地形を実地で調査した著者が、従来の人文的な歴史観とはまったく違う観点から、歴史の謎に迫る。歴史に対する固定観念を無くして地形からくる必然性に目をつけたのは新鮮。歴史というのは文献や遺跡などを辿っても、「何が起きたか」は分かっても「なぜそうした...

国土交通省のダム担当職員として日本中の地形を実地で調査した著者が、従来の人文的な歴史観とはまったく違う観点から、歴史の謎に迫る。歴史に対する固定観念を無くして地形からくる必然性に目をつけたのは新鮮。歴史というのは文献や遺跡などを辿っても、「何が起きたか」は分かっても「なぜそうしたのか」は推測の域を出ないが、著者は「地形」に着目し、調査することで「そうせざるを得ない理由」を探ろうとしている。織田信長が比叡山延暦寺を焼き払い、僧兵を虐殺した理由を、彼の残虐な性状に求めるのでは無く、比叡山の位置が大坂、京を治める為にはどういう意味を持っていたのか、から読み解こうとする。その試みは高い説得力を持っているように思う。源頼朝が鎌倉に、徳川家康が江戸に幕府を置いた理由について、これほど腹に落ちる説明はかつて無かったかもしれない。面白い。

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2014/01/28

日本堤と墨田堤を保全するための策とは、小名木川開削の裏事情は。などなど興味深くて面白い本。一気に読み終えてしまった。地形から読み解く歴史の面白さ。

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2014/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

河川事業に長く関わってきた著者が、地形から歴史を考えている。 我々がみても何も感じない地図や歴史画集から、専門家は幅広く考察できることに関心した。 特に、江戸の治水、干拓、溜池の話は考えたことのない見地であった。その当時では整備対策に苦労したであろう。 全体的に本書の歴史の真偽は不明であるが、今後地図を見たり歴史の要所に行くときは違った視点から見れそうである。

Posted byブクログ