円卓 の商品レビュー
―――生まれたら、死ぬために、生きてゆく――― こっこは小学3年生。 クラスメートの綺麗な娘・香田めぐみさんの「ものもらい」に憧れ、眼帯に憧れ、学級委員長の朴くんの「ふせいみゃく」に憧れ、隣に住む心許せるぽっさんの「吃音」を格好いいと思っている。 こっこは、孤独になりたい。 そ...
―――生まれたら、死ぬために、生きてゆく――― こっこは小学3年生。 クラスメートの綺麗な娘・香田めぐみさんの「ものもらい」に憧れ、眼帯に憧れ、学級委員長の朴くんの「ふせいみゃく」に憧れ、隣に住む心許せるぽっさんの「吃音」を格好いいと思っている。 こっこは、孤独になりたい。 そのためには死んでもいい。 こっこは、ジャポニカを持っている。 覚えたての言葉、ハッとしたことを書き留めている。 日常と、少し不思議な瞬間が交差する西さんの小説は、入り込めば入り込むほどおもしろい小説だ。 この作品は、幼少期におそらく私たちが通りすぎてしまった瞬間を、とても繊細に、繊細とは思えない豪快さでバシバシ書いてある。 こっこのジャポニカのような小説。 文庫の178頁から最後までがすごくいい。
Posted by
とにかく、おもしろかった!! 晴れ晴れした読後感。 自分的にはお気に入り3本の指に入る一冊です。 ごくごく普通?の小学3年生の女の子、こっこ。 彼女の頭の中の、子供が子供なりに悩んで考えて、その感性がたまらなく魅力的で、もー夢中で読んだ。おもしろい!! もっともっと、このさきの...
とにかく、おもしろかった!! 晴れ晴れした読後感。 自分的にはお気に入り3本の指に入る一冊です。 ごくごく普通?の小学3年生の女の子、こっこ。 彼女の頭の中の、子供が子供なりに悩んで考えて、その感性がたまらなく魅力的で、もー夢中で読んだ。おもしろい!! もっともっと、このさきのこっこの成長、他にもたくさん魅力ある登場人物達の今後をみたいと願ってしまう。 続編ないのか?? こっこのジャポニカの中身、ぽっさんの後悔、泣けた。 この純粋な子供の感性、うらやましいのかな~大人になってしまった自分にはないもの。 おすすめです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かったぁ~。 じゃりんこチエを彷彿としました。関西弁だからでしょうか・・ こっこは憧れが多い小学3年生です。そして美人らしい。三つ子のお姉さんも個性的。そして美人らしい。 性格や行動とその美人というシチュエーションがどうもマッチしません。 こっこの興味や観点が面白いのです。家族みんなの視点もちょっとずれてるような、安心するような。 こっこの大切なジャポニカのノート。表紙の蟻の写真を刺繍する三つ子の朋美。刺繍に命かけてます。 こっこがジャポニカに書き込んだ言葉を見て、こっこを可愛がる三つ子も素敵です。 いつもそばにいてくれる、吃音のぽっさん、つっばしるこっこを支えて、冷静です。クラスの登場人物も個性的。 リズムよくお話しは進むけど、ほっとするような、和むようなこともフッと現れます。
Posted by
最初、少しずつ読みすぎて、内容忘れながらの読破! でも、もう一度すぐに読みたくなり、すぐ再読! 個性的な面々で、内容も想像できる位に細かく描写されていて面白い。 前も思ったけど、西さんの独特な世界観、空気が好き! こっこチャンの成長がゆっくりと伝わる。 最後、温かい気持ちになり、...
最初、少しずつ読みすぎて、内容忘れながらの読破! でも、もう一度すぐに読みたくなり、すぐ再読! 個性的な面々で、内容も想像できる位に細かく描写されていて面白い。 前も思ったけど、西さんの独特な世界観、空気が好き! こっこチャンの成長がゆっくりと伝わる。 最後、温かい気持ちになり、涙もツーっと流れました。 また、読みたくなる作品です。 個人的には、ぽっさんが好き!
Posted by
ちょっと本屋で立ち読みしたら登場人物の話口調が面白くて、つい購入。考え方の視野をちょっと広げてくれるような物語だった。 当初思ったよりは重い話だったけど。。。
Posted by
なんでこんな出てくる人間全部おもろいねん! なんでこんな一文一文、さらっとしょうもないこと言うみたいにええこと言うねん!! 彼女の子供目線で放つ言葉。いつか通ってきたはずなのに今では忘れてしまったこと、鮮烈に思い出させてくれる。 読むたびこの作品がナンバーワンと思ってしまうの...
なんでこんな出てくる人間全部おもろいねん! なんでこんな一文一文、さらっとしょうもないこと言うみたいにええこと言うねん!! 彼女の子供目線で放つ言葉。いつか通ってきたはずなのに今では忘れてしまったこと、鮮烈に思い出させてくれる。 読むたびこの作品がナンバーワンと思ってしまうのは変わらず、今回もナンバーワンなのである。
Posted by
登場人物がみんなほんとに個性豊かで愛しい。 あと、最後のみずみずしさ。 あー面白かった!で、ちょっと切なかった!気持ちいい!
Posted by
笑って、笑って、笑って、泣ける。 きらきらと眩しい、子どもの子どもでいれる時間、世界。それを切り取って物語にしたら、こうなりました。
Posted by
関西弁のちびまる子+太宰治が少々という感じ。 漫才みたいな会話にくふふと笑わせられる。 目の前の物事に真正面からぶつかっていき、 子供たちが発する、結構深い言葉の数々にドキッとさせられる。 とにかく、登場人物がみんないい。 西加奈子の小説は、大人も子供も、完全じゃなくて、 大...
関西弁のちびまる子+太宰治が少々という感じ。 漫才みたいな会話にくふふと笑わせられる。 目の前の物事に真正面からぶつかっていき、 子供たちが発する、結構深い言葉の数々にドキッとさせられる。 とにかく、登場人物がみんないい。 西加奈子の小説は、大人も子供も、完全じゃなくて、 大人たちにはどこか子供っぽさが残されてるし、 子供たちにはどこか大人っぽい部分がある。 それは、本当に、本当だなぁと思う。 なりきれてないところ、不自然さが可笑しくて、愛しいのだと思う。
Posted by
面白かったが、何だろう?⁈この懐かしいけど、針が刺さったような痛さ。子供がひと夏で変化する様子が在り来たりだが生き生きと描かれている。 自分の子供の頃の大人に成りきれないけど、自分は大人だと思っていた時代を思い出す。私はこっこ位の年頃、空想の世界が広がり過ぎて、小説書いて妄想世界...
面白かったが、何だろう?⁈この懐かしいけど、針が刺さったような痛さ。子供がひと夏で変化する様子が在り来たりだが生き生きと描かれている。 自分の子供の頃の大人に成りきれないけど、自分は大人だと思っていた時代を思い出す。私はこっこ位の年頃、空想の世界が広がり過ぎて、小説書いて妄想世界に入っていたなぁ。 忙しくて朝晩のお風呂タイムでやと読了!
Posted by