円卓 の商品レビュー
軽やかにユーモラスに小学3年生の視点で家族や学校での出来事が描かれている。 が、けっして軽い内容ではなく、こっこの成長していく中での思慮や葛藤を細かに、豊かに感じることができる。西先生の表現するこういう世界、大好きです。 ぽっさんと朴くんと香田さんは随分とおとなやな。 三つ子の...
軽やかにユーモラスに小学3年生の視点で家族や学校での出来事が描かれている。 が、けっして軽い内容ではなく、こっこの成長していく中での思慮や葛藤を細かに、豊かに感じることができる。西先生の表現するこういう世界、大好きです。 ぽっさんと朴くんと香田さんは随分とおとなやな。 三つ子の姉も皆いい子。
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主人公の小学3年生こっこは普通が大嫌いな子。好きな言葉は「孤独」 眼帯に憧れたり、不整脈で倒れることに憧れたりするところ、ちょっと早めの中二病かな?と微笑ましく読んだ。こっこが、三つ子の姉3人と両親と祖父母と円卓を囲む様子からは少し貧しいながらも温かい空気が感じられる。それと対照...
主人公の小学3年生こっこは普通が大嫌いな子。好きな言葉は「孤独」 眼帯に憧れたり、不整脈で倒れることに憧れたりするところ、ちょっと早めの中二病かな?と微笑ましく読んだ。こっこが、三つ子の姉3人と両親と祖父母と円卓を囲む様子からは少し貧しいながらも温かい空気が感じられる。それと対照的に、こっこのクラスメイトたちのさまざまな境遇に、学校には本当にさまざまな人がごちゃ混ぜになって過ごしているのだと改めて気付かされた。
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自分にない物とか、正反対な環境に憧れる。 でもそれが実現しちゃうと不安になる。 っていうのは、わかる気がする。
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言葉遣いが面白かった。逆にその独特な言葉遣いに混乱するとこもあったけど、そこをうまく消化できたらもっと面白く読めたと思う。
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人と違う事がカッコいいと思う時期ってある。 「ドラマティック」 こっこにとっては香田めぐみさんのものもらい・眼帯であったり、ベトナム難民のゴックんの長い名前や境遇であったり、朴くんの不整脈であったり、ぽっさんの吃音であったり。 しかし、朴くんの不整脈をカッコいいと思いマネしたこ...
人と違う事がカッコいいと思う時期ってある。 「ドラマティック」 こっこにとっては香田めぐみさんのものもらい・眼帯であったり、ベトナム難民のゴックんの長い名前や境遇であったり、朴くんの不整脈であったり、ぽっさんの吃音であったり。 しかし、朴くんの不整脈をカッコいいと思いマネしたこっこを先生が怒っていた様子。 そのことをこっことぽっさんは真剣に考える。 カッコいいと思って真似することはいけないことなのか、マネして良いことといけないことの線引きはどこなのか。 それ以来、こっこは言葉にする前に少し考える様になった。 そんな所にとある事件。 こっこ自身に起きたドラマティックな出来事がこっこを大きく成長させる。 吃音を持ち心の優しいぽっさんとこっこの関係性がとても良い。 こっこを可愛がる3つ子の姉達もキャラが立っている。 子供の心が大きく成長する瞬間を鮮やかに描いた作品。 先生に対しても誰に対しても『うるさいぼけ』と言って怒られる事のない世界はカルチャーショックだった(笑)
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こっことぽっさんの関係が素敵。 何がきっかけで成長するか分からないもので、こっこの成長やぽっさんの男らしさがキラキラしてた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「うるさいぼけ。」 乱暴な言葉が口グセのこっこ(琴子)は小学3年生。 でも、3つ子の姉たちや、両親、祖父母、担任などからはとても愛され、理解もされている。 いつも一緒に遊ぶのは、向かいの棟に住んでいる、ぼっさん。 こっこが少し変わっているのは、カッコイイと感じるもの。 ・ぼっさんの吃音の喋り方 ・香田めぐみが付けてきた眼帯 ・その眼帯のめぐみが「体育を見学する」こと ・学級会の途中でパニックで倒れた朴君のその「パニック」などなど•••。 カッコイイから、憧れるから、こっこは、眼帯や吃音やパニックをマネしてみたくなる。 でも、「マネされる側の気持ち」を本人たちの口から直接聞くことにより、少しずつ、「相手を思い遣る」という意識を育んでいく。 そんな少女とクラスメイトのひと夏の成長物語。 読みながら、あの頃に戻ってみたいな、と感じたが、それは解説の津村記久子さんが書かれているように、いつのまにか消えてしまった、「子どもの目・感じ方」をもう一度味わってみたい、ということになるのだろう。 懐かしさと温かさが感じられる一作。
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思ったこと何でもかんでも口に出しちゃダメなんだ…!って気づく瞬間がある。気づいた途端、急に喋るのが下手くそになり結果コミュ障。
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大人になって物語の文庫本を、初めて読了した作品です。とても読みやすく、気づけば10ページ読めていたこともしばしば。 小学3年生のこっこちゃんが、いろんなことを知っていくひと夏の成長物語です。 こっこちゃんの一番の理解者のぽっさんも良いキャラクターです。 笑えて、面白かったで...
大人になって物語の文庫本を、初めて読了した作品です。とても読みやすく、気づけば10ページ読めていたこともしばしば。 小学3年生のこっこちゃんが、いろんなことを知っていくひと夏の成長物語です。 こっこちゃんの一番の理解者のぽっさんも良いキャラクターです。 笑えて、面白かったです。 ただ、私にはわからない表現もいくつかありました。また機会があれば、読み返してトライしてみたいのですが、わからないままでいいのかもしれません。 今度は西さんのエッセイも読んでみたいなと思っています。
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私の理解力が乏しいのかな? キャラ設定はおもしろかったし、好きな感じの子どももたくさん出てきたけど、特に何も残らなかった、、、。 子どもたちがたくさん遊んで色々なことを経験して、こうやって成長していくんだな、ということがわかる作品。 子どもの視点でありながら、どこか俯瞰していると...
私の理解力が乏しいのかな? キャラ設定はおもしろかったし、好きな感じの子どももたくさん出てきたけど、特に何も残らなかった、、、。 子どもたちがたくさん遊んで色々なことを経験して、こうやって成長していくんだな、ということがわかる作品。 子どもの視点でありながら、どこか俯瞰しているところもあって、そういう西さんの描写力はすごいなと思った。
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