円卓 の商品レビュー
2019.3月。 うわ、カッコいい。こういう風に子ども時代を生きたかった。今からでも遅くないか?最近のキーワード「想像力」
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子供の時の世界を思い出した。 子供の視点と不安定な心と学校という特殊な場所での人間関係と。 大人になって見えなくなった世界
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眼帯をしている女の子に憧れて、自分も真似をする9歳の女の子琴子。彼女は公団に、祖父母、両親、中学生の3つ子の美人の姉の8人家族で暮す。皆から、かわいがられている。母親が妊娠、引っ越しか。バランスが崩壊する。顔を踏んでくれと言ってくるきもいおっさんの登場、そこで琴子は一瞬、精神崩壊...
眼帯をしている女の子に憧れて、自分も真似をする9歳の女の子琴子。彼女は公団に、祖父母、両親、中学生の3つ子の美人の姉の8人家族で暮す。皆から、かわいがられている。母親が妊娠、引っ越しか。バランスが崩壊する。顔を踏んでくれと言ってくるきもいおっさんの登場、そこで琴子は一瞬、精神崩壊し、うさぎを自分の顔の上に置くという奇行を行う。思春期の少女の不思議な感覚を再現していて、胸にずしっとくるものがあった。子供のころには持っていたが、今はない感覚が蘇ってくる。 http://muto.doorblog.jp/
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こっこの純粋さや個性豊かで暖かな登場人物たちに心打たれます。テンポ良くユーモアに富んだ会話に笑いながらも、純粋さ故に世間とのズレを感じるこっこの姿には子供らしさを懐かしむと共に、大人になることの侘しさを感じました。 しかし西さんの描く作品には魅力的な登場人物が多いですね。今作で言...
こっこの純粋さや個性豊かで暖かな登場人物たちに心打たれます。テンポ良くユーモアに富んだ会話に笑いながらも、純粋さ故に世間とのズレを感じるこっこの姿には子供らしさを懐かしむと共に、大人になることの侘しさを感じました。 しかし西さんの描く作品には魅力的な登場人物が多いですね。今作で言えば、ぽっさんとおじいちゃんが格好良すぎでしょう。文庫版P109からの三人の会話にとても惹かれました。
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大阪に住む小学3年生の女の子、こっこの物語。3人の3つ子の14歳の姉、祖父祖母、両親との8人大家族。 賑やかで明るい家庭にいるこっこは、寂しいとか孤独とか分からず、こっこは孤独に憧れている。 大阪の可愛い女の子が、友達や家族を通して成長していく。 懐かしくて、愛おしくなるすごく良...
大阪に住む小学3年生の女の子、こっこの物語。3人の3つ子の14歳の姉、祖父祖母、両親との8人大家族。 賑やかで明るい家庭にいるこっこは、寂しいとか孤独とか分からず、こっこは孤独に憧れている。 大阪の可愛い女の子が、友達や家族を通して成長していく。 懐かしくて、愛おしくなるすごく良い本。大好きです。
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ジャケ買い失敗例その2 映画化決定、主演芦田愛菜につられて買った。じゃりんこチエみたいなものを想像していたら、もっと哲学的というか、暗い話だった。 笑えるのを期待して買ったのに、しんみりとしたので失敗したなーと思った。
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「ボクらの時代」に出演されていたのを見て初めて知った西加奈子さん。コテコテの関西弁で軽快な語り口ながら人の微妙な心理を鋭くつく発言が印象的で、どういった作品を書かれているのか気になり、手始めに薄めの本を、と取ったのがこの1冊。 んー、なかなかすごい感性。 複雑な感受性を持つ小学校...
「ボクらの時代」に出演されていたのを見て初めて知った西加奈子さん。コテコテの関西弁で軽快な語り口ながら人の微妙な心理を鋭くつく発言が印象的で、どういった作品を書かれているのか気になり、手始めに薄めの本を、と取ったのがこの1冊。 んー、なかなかすごい感性。 複雑な感受性を持つ小学校三年生の主人公こっこ。そのぐちゃぐちゃな感情を、選び抜いた文字の組み合わせでなんとか形にし、ひと夏でぐっと情緒の深みを増していく様を描いた作品。 序盤はコテコテの関西弁と癖のある文体に抵抗があったものの、主人公こっこの目を通して見える平凡な世界とは裏腹に常に渦巻きまくっているこっこの感情を、実況中継かのような疾走感のある文章で綴っていて、一気に読み進めてしまった。 一生懸命に〝ジャポニカ〟で文字を拾っていたこっこが、感情を理解していくようになる過程の描き方がとても素晴らしい。 自分が同じくらいの歳の頃に感じていたモヤっとした言葉の理解の仕方や、色や景色や音の印象だけで世界を捉えていたこと、物憂げなものに対する憧れが一瞬蘇った。 大人は〝イマジン〟ができるとはいっても、いつのまにか感性は鈍くなっていくのだなと思った。 それにしてもぽっさんといい朴くんといいこんなに大人びた小3、いたかな。
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著者の無二の個性がとてもすき。とぼけた雰囲気なのにどこか繊細で、鋭くて、でも弱々しくない強さや逞しさが健やかで、良かった。こっこの、口の悪い関西弁の、でも可愛いところに和んで、等身大の小学三年生の有り様に胸をつかれた。
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子供の頃に誰もが持っていたはずなのに、大きくなるにつれ空気を読んだり、知識としての善悪基準によっていつの間にか封印されていった純粋な視点が、遠慮なく伸び伸びと描かれている。 差別とかいじめとかではなく、ただ純粋に普通ではないものへの興味や憧れを表現するこっこの素直さが眩しいです。
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最後まで一気に読ませるのにページが終わりに近づけば近づくほど読み終わりたくなくなる。久しぶりに、留保なく、声を大にしておもしろいと言える小説。
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