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思い出のとき修理します(2) の商品レビュー

3.7

160件のお客様レビュー

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    22

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2021/03/05

この物語で起こる「事件」は、どれも誰かが誰かのことを思うあまりに、臆病になったり、意地を張ってしまったりすることで、ボタンを掛け違えるかのように少しずつずれてしまったことが原因で起こっていると思います。掛け違えの中で「悪いこと」(本人の主観的な、あるいは客観的に見ても)をしてしま...

この物語で起こる「事件」は、どれも誰かが誰かのことを思うあまりに、臆病になったり、意地を張ってしまったりすることで、ボタンを掛け違えるかのように少しずつずれてしまったことが原因で起こっていると思います。掛け違えの中で「悪いこと」(本人の主観的な、あるいは客観的に見ても)をしてしまった人もいるけれど、その人はそのことを後悔して思い悩んでいる…。 思いやりの裏返しのような「事件」だから、真相がわかったときは心が温かく、同時に切なくなるのでしょう。 時計屋さんの穏やかで包み込むような人柄が好きです。それは、彼自身が悲しい過去に耐え、そして乗り越えてきたからこその人柄なんだと思います。 一緒にいると自分も優しくなれる。そんな人がそばにいるといいな、自分も誰かにとってそんな存在になりたいな、と思います。

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2020/11/03

大ヒットシリーズ2作目。 1作目は全部明里の目線だったけど、秀司や明里の妹の香奈の目線も描かれるように。 「時計屋さんという呼び名、そろそろやめない?」と言われてなんと呼ぶのかと思ったら、「秀ちゃん」というのも、なんだか可愛らしい。 幼なじみ3人の話が一番良かった。

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2020/09/08

シリーズ2作目。 恋人となった秀司と明里を軸にして進む短編集。 心残りを抱えながら過ごす人達が、ふと飯田時計店に訪れて。 「おもいでの時 修復します」の言葉のもと、過去を乗り越え未来へ前を向いて進む。そんな姿が綴られています。 最後には心が温まる。いい1冊でした。 個人的には「赤...

シリーズ2作目。 恋人となった秀司と明里を軸にして進む短編集。 心残りを抱えながら過ごす人達が、ふと飯田時計店に訪れて。 「おもいでの時 修復します」の言葉のもと、過去を乗り越え未来へ前を向いて進む。そんな姿が綴られています。 最後には心が温まる。いい1冊でした。 個人的には「赤いベリーの約束」が心に響いたかな。

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2020/02/20

いろんな〝やさしい〟というのが心に残りました。明里と香奈の関係性には涙が出ました。 本当にいい話の詰め合わせで心があったまりすぎました(* ॑꒳ ॑* ) 続きも買ってあるので読みたいと思います!

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2019/07/22

シリーズ二作目。前作の流れを継いでいる話。ファンタジーと現実の狭間ある話だけど、どっちにも転ばず、ある意味不安定な感覚がある。

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2019/06/14

秀司と明里の甘さは想像以上で、読んでいて暖かくなります。ちゃんと二人が成長していくのがわかるのも嬉しいです。二人のキャラがしっかりとしてきたのもあってこの商店街にどっぷり浸りました。日常の謎にどこか不思議な世界が絡むこの独特の雰囲気がとても好みです(でも現実的正解もどこかに用意し...

秀司と明里の甘さは想像以上で、読んでいて暖かくなります。ちゃんと二人が成長していくのがわかるのも嬉しいです。二人のキャラがしっかりとしてきたのもあってこの商店街にどっぷり浸りました。日常の謎にどこか不思議な世界が絡むこの独特の雰囲気がとても好みです(でも現実的正解もどこかに用意してますね)。一巻から特別な何かを持っていそうで気になっていた太一がますます不思議な子になっています。二人にしか会えないのかと思ったらちゃんと他の方にも見えているようですし、今後の彼がとても気になります。

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2019/04/14

恋人となった時計屋さんと美容師のもとに、時計と思い出の修理依頼。きみのために鐘は鳴る、赤いベリーの約束、夢の化石、未来を開く鍵。 過去の二つの異なる事象が、ぴたっとひとつに嵌まる。面白くなってきました。

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2018/12/24

「どんな過去も、たとえ忘れることができたとしても、たどってきた道筋を消し去ることはできないから、突き刺さった鋭い棘をせめて、淡い希望でまるくくるんで、それを自分の持ち物にして、前へ進んでいくしかない。いつかそれは、異物を包み込んでつやつやと輝く真珠になるだろうか。」(322 ペー...

「どんな過去も、たとえ忘れることができたとしても、たどってきた道筋を消し去ることはできないから、突き刺さった鋭い棘をせめて、淡い希望でまるくくるんで、それを自分の持ち物にして、前へ進んでいくしかない。いつかそれは、異物を包み込んでつやつやと輝く真珠になるだろうか。」(322 ページ) 修復したい過去を抱える尋ね人たち。 修復したいと云う思いは、 大切にしたかった過去があると云うこと。 全てを優しく受け取る時計屋さんと、 彼を取り巻く人たちの物語り。

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2019/10/24

津雲神社通り商店街にある時計修理店 おもいでの時 修理します そんな看板を出す店、飯田時計店店主の秀司、 美容師で恋人の明里 時計の修理が持ち込まれるが、それがただの修理ではなく、思い出が絡むちょっぴり温かく 切ないそんな物語の数々 2人のもとにはおもいでの時 の修理を...

津雲神社通り商店街にある時計修理店 おもいでの時 修理します そんな看板を出す店、飯田時計店店主の秀司、 美容師で恋人の明里 時計の修理が持ち込まれるが、それがただの修理ではなく、思い出が絡むちょっぴり温かく 切ないそんな物語の数々 2人のもとにはおもいでの時 の修理を求めてまた1人お客様がやってくる

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2018/10/12

ゆるやかな時の流れが感じられるのが好き。時計師の秀ちゃんと明里ちゃん、太一くんに関わる人たちのいろんな思いをひとつひとつ大事にして、心と心をつないでいく感じが何ともいえず素敵♪秀ちゃんと明里ちゃんが寄り添って行く様も素敵です。

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