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開かせていただき光栄です の商品レビュー

4.2

131件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    47

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  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2021/08/17
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完敗。 明らかに何かをしているエドとナイジェル。 この二人は何をしたのか。メインテーマとなる部分を全く紐解けなかった。カタカナが出てくる作品が苦手で海外ミステリを嫌う傾向にある自分でもすらすらと読める、それでいてスッキリとした読後感のある良作。

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2021/08/13

おもしろかった。 弱者を虐げる表現に弱いわたしは、途中たまらず最後の最後を読んでしまった。そのせいで犯人が分かってしまい、「アーっ!もぉ!」と思ったけど、こんな仕掛けがあるなんて。 殺された人物は完全に悪として描かれているのがよかった。少し切ない終わり方がまたよかった。

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2021/07/28

物語は面白いのだけれど、期待しすぎた為か途中から飽きてしまった。時代背景など丁寧に書かれていて良かったが、登場人物の多さや名前の長さが読み進めるにつれてやや面倒…。 続編が気になるものの、手に取るかどうかは悩ましい。

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2021/06/30
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グロでダークな雰囲気の18世紀ロンドン。舞台建も目新しいけど、二転三転のストーリーが素晴らしい。作者の手練れ具合に何度も裏をかかれました。もちろん、しっかり伏線を貼られているので、騙されたというか清々しい気分。 ミステリー作家としては、あまり聞いたことがない人だなと思ったら、この小説を書いた時点で80代、今では90歳を超えた大ベテランだったんだね。失礼いたしました。しかし、そのお年でこんなみずみずしい小説をかけるのも驚き。

Posted byブクログ

2021/06/10
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18世紀のロンドンを舞台にした、解剖教室の師弟にまつわる殺人事件。初めにいきなり3つの死体が出てきたときは混乱したが、話が進むにつれてその背景が紐解かれ、物語の面白さが増した。 ネイサンが手紙を破り捨てたという点から、エドとナイジェルが嘘をついているということは序盤からわかっていたため、少なくともネイサンの殺人には二人が関わっていると思い込んでいた。だからこそ、ネイサンが生きていたという展開には驚くとともに、弟子を信じられなかったと後悔するダニエルに感情移入することもできた。

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2021/05/26

大変面白く読ませていただきました。 本書を読んで、 人の恨みと憎しみは根深いものだと感じました。 二転三転する展開に振り回され、まさかの結末に心が苦しくなりました。

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2021/03/31

18世紀のロンドンが舞台。少し前に19世紀末のロンドンが舞台の作品を読んだところだったので、その空気感の違いに驚いた。本を開いている間は自分がロンドンにいるような錯覚を覚えるほど、丁寧に書き込まれたその時代の空気感が濃密な作品。他の方も言ってるけど、翻訳モノじゃないのが驚きでした...

18世紀のロンドンが舞台。少し前に19世紀末のロンドンが舞台の作品を読んだところだったので、その空気感の違いに驚いた。本を開いている間は自分がロンドンにいるような錯覚を覚えるほど、丁寧に書き込まれたその時代の空気感が濃密な作品。他の方も言ってるけど、翻訳モノじゃないのが驚きでした。ミステリとしても結末にたどり着くまで二転三転する展開でとても楽しめました。登場人物も魅力的で、あの人がああなる結末に胸が痛みました。

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2021/01/15
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『U(ウー)』に続き、皆川博子3冊目。 これまた語彙力を手放して大喜びしてしまいたいくらいに濃厚な世界で500ページ超えてもずっと面白かった もうあのシーンもこのシーンも、あのキャラもこのキャラも好きすぎるけど最後の墓地の投げキスはめちゃくちゃズルくてやっぱ最高じゃないですか

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2020/12/30

18世紀の英国を舞台に、当時はまだ禁断の学問として見做されていた解剖学を主題とした推理小説。 死体を墓泥棒から非合法的に調達して、人体の構造究明に励んでいる解剖教室の師弟たちの下に、見知らぬ死体が忽然と現れる。 一方、その死体となる少年の話も時間軸をずらして平行して語られる。彼が...

18世紀の英国を舞台に、当時はまだ禁断の学問として見做されていた解剖学を主題とした推理小説。 死体を墓泥棒から非合法的に調達して、人体の構造究明に励んでいる解剖教室の師弟たちの下に、見知らぬ死体が忽然と現れる。 一方、その死体となる少年の話も時間軸をずらして平行して語られる。彼がいつどうやってなぜ死ぬのかが気になり、五百頁も長く感じなかった。 解剖学の師とその五人の弟子たち、犬、また事件を糾明する盲目の判事やその女性助手らの人格設定がしっかりしており、またその有り様が生き生きとしている。 猟奇的な内容にも関わらず、彼らの情感豊かな言動によってかあまり暗さは感じなかった。 転換に次ぐ転換、そして時代設定、当時の裁判制度を効果的に使い、最後の大転換に繋げた著者の手腕に惚れ惚れする。 不自然な日本語の題名は、作品内の陽気な弟子の一人がdelighted to meet youをもじった英語の冗句を無理矢理邦訳したため。結果的に、内容が気になる題名になっているような。 『死の泉』の重厚で陰惨な内容に惹かれて読んだのだけれど、軽妙な筆さばきで描かれる本作の雰囲気も結構好み。 義理人情で結ばれる師弟愛がよかった。

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2020/07/27

初めての皆川博子さんの作品だったが、前情報無しだったこともあり油断していた。 本格ミステリーで、二転三転と物語は進むし、登場人物は悪役も、身内も良いキャラクターをしているし、この時々のシーンや、風景が目に浮かぶような描写も素晴らしい。 実のところ、意外性等はない王道な内容にも思え...

初めての皆川博子さんの作品だったが、前情報無しだったこともあり油断していた。 本格ミステリーで、二転三転と物語は進むし、登場人物は悪役も、身内も良いキャラクターをしているし、この時々のシーンや、風景が目に浮かぶような描写も素晴らしい。 実のところ、意外性等はない王道な内容にも思えるし、比較的ハッピーエンドなのだが、安心して読めたとは言い難く、内容の緩急にいつも翻弄させられた。好い。

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