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単純な脳、複雑な「私」 の商品レビュー

4.5

80件のお客様レビュー

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2015/06/21

前半はすごく面白かった! …後半は難しくてよくわからなかった。 この本は、高校生を対象に池谷先生が授業を行った内容が書かれている。 第一章は、全校生徒を対象に行った授業。 第二章~第四章は、生徒数人を対象に行った授業。 第一章は、目から鱗が落ちるくらい面白かった。 脳に関する...

前半はすごく面白かった! …後半は難しくてよくわからなかった。 この本は、高校生を対象に池谷先生が授業を行った内容が書かれている。 第一章は、全校生徒を対象に行った授業。 第二章~第四章は、生徒数人を対象に行った授業。 第一章は、目から鱗が落ちるくらい面白かった。 脳に関する豆知識が盛りだくさんで、本にいっぱい線を引いてしまった。 第二章~四章は、専門的な話で、自分には難しく感じた。 もう一度読み直したら、理解できるかもしれない。

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2015/05/15

秀逸。藤枝東出身と言うところにも親近感。 進化の二相性 進化のステージ1: 可塑性「どれだけ変化しうるか」の高いものが淘汰に打ち勝つ 基礎力➕可塑性 (ヒトはまだ可塑性により多様性が保たれている) 進化のステージ2: 多様性を失った種は滅びる(最終段階)全員「伸びしろ」があった...

秀逸。藤枝東出身と言うところにも親近感。 進化の二相性 進化のステージ1: 可塑性「どれだけ変化しうるか」の高いものが淘汰に打ち勝つ 基礎力➕可塑性 (ヒトはまだ可塑性により多様性が保たれている) 進化のステージ2: 多様性を失った種は滅びる(最終段階)全員「伸びしろ」があったら遺伝子の優劣のみが淘汰の指標だが、多様性を失い滅びてしまう。 脳のゆらぎ ①効率よく正解に近づく(最適解への接近) ②弱いシグナルを増幅する(確率共振) ③創発のためのエネルギー源 →複雑系と創発

Posted byブクログ

2015/05/04

脳に関する知識ってニューロンとか前頭葉とか脳神経とかそれくらいしか知らない素人の私でも、とっても面白く読めた。 面白かったのはわかるんだけど、説明するのは難しくて、理解しきれてない部分が沢山ある。 何回も読んで、そのたびに、おおおって新しい発見に湧きそう。  脳科学がその性質...

脳に関する知識ってニューロンとか前頭葉とか脳神経とかそれくらいしか知らない素人の私でも、とっても面白く読めた。 面白かったのはわかるんだけど、説明するのは難しくて、理解しきれてない部分が沢山ある。 何回も読んで、そのたびに、おおおって新しい発見に湧きそう。  脳科学がその性質上、「解けない謎」に挑んでいるっていうことに、宇宙や深海に通じる神秘性を感じるよね。 とても機械的な仕組みで動いている脳をどんだけ調べても、 答えは出ないかもしれないっていう深遠さ、 自分探しの旅に出るくらいなら、この本を読んだほうが よっぽど安上がりでいいと思うよ。 タイトル通り、「私」ってめちゃくちゃ難しいよ。

Posted byブクログ

2015/07/01

脳について。学術研究と筆者の考え。 一般啓発としてはかなり(情報処理的に)レベルが高い本である。 ノイズも多いが情報量も多い。 あと筆者自身の解釈にも注意が必要(快楽主義者っぽい)。ファクトを拾って読むのが良いかと。 【以下メモ】 直感の発生場所は大脳基底核(淡蒼球)。 しかし...

脳について。学術研究と筆者の考え。 一般啓発としてはかなり(情報処理的に)レベルが高い本である。 ノイズも多いが情報量も多い。 あと筆者自身の解釈にも注意が必要(快楽主義者っぽい)。ファクトを拾って読むのが良いかと。 【以下メモ】 直感の発生場所は大脳基底核(淡蒼球)。 しかし、ここれは訓練されたものしか扱えない(手続き記憶の生成場所)。だから天性の勘はない。 無意識の方が大きい(その点フロイトの分析は正しい)。 報酬系テグメンタ。 ひらめきは寝た方が良い答えが出る。 意識ではなく、無意識での決定の連続で人間は決定を行っている、しかもそれが意識化の決定であると錯覚している点がタチが悪い(だからこそ、意思決定を言語化する事が重要であるという示唆が得られる)。 ノンバーバルコミュニケーションには性差があり、男性は苦手で、女性が得意。基底核の直感の力。 自由意志の存在は? 私たちの意識はどのように作られているのか。 自由否定も自由意志。トートロジーの連続。 行動経済学の知見でも出てくるが、ボランティア活動に報酬を貰うと、満足度が落ちる。 逆に報酬がない方が満足度が高い →脳は行動を合理化する為に感情を変える。 (お金をもらってないでやっているのだから、とても良いことに違いないという錯覚) →心は行動に影響を受けている。 脳の電気信号の順序が、 準備→意志(手を動かせ)→手が動いたという感覚→手を動かせと実際に指令する という順序だというのも示唆深い。 脳の電気信号を捉えれば、次のパッドが失敗するかもわかる。α波によって。 自律神経は自分で動かす事ができる。血圧も。汗も。α波も。これはフィードバックで可能になる。薬がいらない時代が来るかも。 脳も同じ原理で動作を行っている。つまり、手が動いたという感覚→手を動かせと指令 フィードバックがあって初めて脳は活動できる。 つまり、これが身体と心の連続性で、不分離性。 脳のノイズについて べき乗で表されるこの世の中の事象。正確には、脳の創発の結果。 ジップの法則 都市の人口、ベストセラー作品数、収入、地震の大きさ、ガラスを割った時の破片の大きさ。などなど。 ノイズがエネルギーを作る。脳は20ワット位で動く。 ニューロンの入力がゆらぐ→ノイズ 「鹿威し」モデルでの拡散と収束

Posted byブクログ

2015/02/27

以前に別の出版社から出ていたものがブルーバックスで再度出たのを知らずに二度買いしてしまった。高校生対象の講義でいわゆる脳科学をわかりやすく解説。題名の通り、脳は単純であるが、使いまわした機能で進化して、「私」を複雑に感じるようになっている。

Posted byブクログ

2015/02/20

長い時間いれば好きになる テグメンタ➡︎快感、盲目性 基底核が直感を生む。 直感は理由が言えない、ひらめきは言える ひらめきは寝てまて 直感は繰り返すことで、育まれる

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2015/01/19

一通り読み終わって、パラパラ読み返し中。 それくらい面白い。 自分が身体を動かそうと思う前に、脳は準備を始めてるとか、 人間の視覚のほうが珍しいとか。 高校生への講義形式になってるので、初心者でも読みやすい。

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2014/11/18

2009年に刊行された、単純な脳、複雑な「私」がブルーバックスシリーズで復活。著者は、東京大学教授で脳研究者の池谷さん。 脳に関する本は結構読んできたけど、一番詳しく、驚きも一番、興味の湧き具合も一番、理解も一番進んだけど、脳についてさらにわからなくなった、よくわからない本だっ...

2009年に刊行された、単純な脳、複雑な「私」がブルーバックスシリーズで復活。著者は、東京大学教授で脳研究者の池谷さん。 脳に関する本は結構読んできたけど、一番詳しく、驚きも一番、興味の湧き具合も一番、理解も一番進んだけど、脳についてさらにわからなくなった、よくわからない本だったというのが読み終えての素直な感想。 脳と心と体の関係、無意識のすごさ、脳は完璧ではなくズレを利用して働く、自由ってなんだ?目に見えているもの、感覚として感じているもの、何か全てがよくわからなくなった。 脳の中で起きていることは、単なる化学反応で、化学式で簡単に表すこともできる。脳の特定の部分を刺激すれば、何かをしたくなったり、動きをコントロールすることもできる。だとすると、心も体も脳が全てなのか? 他の生物のDNAを使って、見えないものを見たり、感じられないものを感じたりできる。だとすると普段見えているこの世界って一体なんなんだ?って思えたり、現時点ではよくまとめきれない。

Posted byブクログ

2014/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とくに心に残ったところは、同じ労働をしても、報酬の金額が少ない人のほうがその労働に対して「楽しかった」という感想を持つそうだというところ。ボランティアでの満足感へのヒントだとも思いました。一方で、高給取りなんかが傲慢だったりするイメージがありますが、仕事に楽しさを感じてないからなんでしょうか。「金のためだししょうがねー」と。仕事は金のためなのはもちろん(だと僕は思う)。でも、楽しいにこしたことはない。そのあたりのちょうどいい賃金の金額ってあるんだろうけど、個人差があるだろうなぁと思いました。格差の下の人たちが、少ない賃金でも楽しさを感じてしまったら、それは豊かな社会なのだろうか、それとも、かわいそうな社会なのだろうか。また、ブラック企業で働く人がそこを離れないのにも、このような脳の習性・心理が働いているのだろうかと思えました。それは間違った脳科学・心理学の活用の仕方だと思う。

Posted byブクログ

2014/11/03

大学で計算機科学の知見に触れることが多い私にとって、脳の持つ“ゆらぎ”や“可塑性”といった性質は非常に興味深かったです。分かりやすいだけでなく、より深く学ぶためのモチベーションを与えてくれる本であると思います。

Posted byブクログ