単純な脳、複雑な「私」 の商品レビュー
脳科学の面白さを多方面から説明した良書です。 著者が実験もシミュレーションもできる研究者なこともあり、かなり幅広い脳科学の題材が扱われていました。 ・行為の正当化のために認知を変える ・無意識の影響 ・既存機能の使い回しによる新機能の習得 ・感覚器の違いによる認識する世界の違い(...
脳科学の面白さを多方面から説明した良書です。 著者が実験もシミュレーションもできる研究者なこともあり、かなり幅広い脳科学の題材が扱われていました。 ・行為の正当化のために認知を変える ・無意識の影響 ・既存機能の使い回しによる新機能の習得 ・感覚器の違いによる認識する世界の違い(生物から見た世界っぽい) ・決定論と自由意志 ・ノイズと創発 ・ベキ則とルール ・再帰性による有限も無限の理解 などなど、どれも非常に興味深い内容で、世界の見方が変わるような新たな視点を得られました。また著者も述べていましたが、単に脳の仕組みを説明するのではなく、その意義についての説明に重点が置かれており、全体を通してとてもワクワクする内容でした。中高生が読んだら脳科学に興味を持ちそうな、面白い本だと思います。
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新刊が出たので、その予習としてブルーバックス版の本書を読む。 ヒットした理由がよくわかる。脳の不思議さを、実験を通じて教えてくれるワクワクする本だった。 脳は左半分しか見ていない、脳は辻褄合わせをする、など、1日目の講義がまずは楽しい。 そして、考えるより先に脳が反応しているとい...
新刊が出たので、その予習としてブルーバックス版の本書を読む。 ヒットした理由がよくわかる。脳の不思議さを、実験を通じて教えてくれるワクワクする本だった。 脳は左半分しか見ていない、脳は辻褄合わせをする、など、1日目の講義がまずは楽しい。 そして、考えるより先に脳が反応しているということ、 人間はリカージョンの考えができるからこそ、有限を知るということ。 哲学的な領域に話は広がる。 脳科学は池谷さんのいうとおり、哲学と繋がっていく。そこが楽しい。しかも小ネタも蓄積できるし笑 今まで読んでなかったの損したなあ。
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脳ってめちゃくちゃ不思議で面白い! 自由意思って脳科学で考えたことがなかったから へぇ〜なるほど〜って思うことばかりだった。
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高校生への講義録。40歳前の著者の講義がみずみずしい。 脳科学に興味がある人は必読でしょう。 内容は盛り沢山。個人的には特に、地球誕生後の生命の起源の話と、初めて聞いた「創発」の話が印象に残る。 また著者は数理モデルで具体的に創発等のイメージを示してくれている。数学的思考の有用さ...
高校生への講義録。40歳前の著者の講義がみずみずしい。 脳科学に興味がある人は必読でしょう。 内容は盛り沢山。個人的には特に、地球誕生後の生命の起源の話と、初めて聞いた「創発」の話が印象に残る。 また著者は数理モデルで具体的に創発等のイメージを示してくれている。数学的思考の有用さにも気づかされた。 中高生の内にこの本に出会えば、脳科学、生命科学、数学等々に目覚める人も出てくると思わせる素晴らしい本。
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脳科学の進歩が分かり、脳の複雑さと単純さの両面を知れた。また、科学的な観点からだけでなく、数式や理論に当てはめて考えると見えてくる秩序等は動画でも見ることができるため、「進化しすぎた脳」よりも遥かに分かりやすかった。
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どこで知ったのか全然忘れてしまったのだけれど、タイトルを妙に覚えていたのでバリューブックスさんでポチった。 脳の研究をしている著者が、20年前に卒業した母校で脳科学の最前線を講義したものを収録している。 最前線とは言え、2009年初版なので、今とは少し変わっていることもあるんだ...
どこで知ったのか全然忘れてしまったのだけれど、タイトルを妙に覚えていたのでバリューブックスさんでポチった。 脳の研究をしている著者が、20年前に卒業した母校で脳科学の最前線を講義したものを収録している。 最前線とは言え、2009年初版なので、今とは少し変わっていることもあるんだろうか。 まず、全校生徒の前で行った講義が第一章。興味深くて、わりと身近で、感覚的にわかりやすい脳科学の実験の例を羅列しながら、脳について面白おかしく解説してくれる。ここのパートは理解し易くて本当に読んでいて面白かった。 そして、第二章以降がその講義で興味を持った生徒たち9名を選んで3日間行われた連続講義。 日を追うごと、章を重ねるごとに私にとっては難易度が上がる。 これ理解できてる高校生、すごい! イラストや図解、はたまたQRコードまでついていて、より分かりやすくしようという工夫が満載。 ただQRコードは古いからかな、 読めなかったのが残念でした。 難しかったながらも、面白いなと思ったのが、 僕らの「自由」は、 自由意志ではなく自由否定 というくだり。 しばしばネットで見かける、 人の品性は何を言うかではなく何を言わないかだ、に通じるものがあるなぁと感慨深い。 それから、脳のゆらぎ、ノイズが脳の駆動源であるという考察や、フィードバック機能がもたらす脳の認知としての時間が歪む話など、絶対面白いのにちゃんと理解できてないのが悔やまれる内容盛りだくさん。 最終的に、内省しているといつもぶち当たる壁が、脳で考えるからこその無限の入れ子構造であるという着地には心底なるほどなぁ。 いやいや、脳科学。 難しいけどめっちゃ面白い。 こらはちょっと時間を置いて絶対読み返そうと思う。
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数年前に読んだ「進化しすぎた脳」も面白かったけどこちらは輪をかけて面白い。脳科学者が脳の働きの面白さを高校生に語るという前著と同じ構成。科学者ならではの色んな概念が次々出てきて大いに好奇心を掻き立てられる。 脳がいかにサバを読み、取り繕い、ウソをつくことか、人間の感覚、意識、認知...
数年前に読んだ「進化しすぎた脳」も面白かったけどこちらは輪をかけて面白い。脳科学者が脳の働きの面白さを高校生に語るという前著と同じ構成。科学者ならではの色んな概念が次々出てきて大いに好奇心を掻き立てられる。 脳がいかにサバを読み、取り繕い、ウソをつくことか、人間の感覚、意識、認知がいかに当てにならないものか…自分の感情、感覚をあまり信頼しないようにしよう、客観的に観察し対象化するようにしようと思った。 無意識下の脳と体の活動も面白い。箸を使う、運動をするといった行為は意識せずとも体が自然に動くがこれは大脳基底核という脳の部位が司っているそうで直感もここから出てくるとか。無意識下の脳は様々に活動しており、自分の中にもう一人、人格を持っているようなもので、自分で制御できていない無意識の領域も自己と言えるのか?ならば「こころ」とは何か?等々疑問は尽きない。 自由意志について、先週読了したノアハラリ著「21lessons」でも全く同じことを言っていて驚いた。10年前の本書では当然言及されていないがハラリはAIによる自由意志と人間の価値の危機に警鐘を鳴らしている。 因果関係、相関関係 意識、無意識 直感 作話 人間という生き物は主観経験の原因や根拠を無意識のうちにいつも探索している 前適応 他者観察力を使いまわして自己観察、自己理解に至る。 自由意志 多様性 可塑性 ゆらぎ ノイズ 無尽蔵のエネルギー 回路構造 構造・機能 生命は自身を書き換える リカージョン 入れ子構造 多層構造 人間が並行処理できるのは7個まで 自己組織化マップ
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私たちが感じる世界は脳の解釈の結果であり、実際の世界ではないとすると。。。やはりまた、存在とは何か。。という不思議にリーチしてそれがまた新しい好奇心を活性させる。楽しい本に当たりました。
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めちゃめちゃ面白い。 はじめから最後まで、講義形式で筆者が語っていくのが、すっと頭に入り、時々入る高校生のコメントが我々と同じ認識でかなり読みやすい。 専門用語もたくさん出てくるが、高校生に説明するという体裁のため、分かりやすく解説され、テンポよく読める。 この一冊を読ん...
めちゃめちゃ面白い。 はじめから最後まで、講義形式で筆者が語っていくのが、すっと頭に入り、時々入る高校生のコメントが我々と同じ認識でかなり読みやすい。 専門用語もたくさん出てくるが、高校生に説明するという体裁のため、分かりやすく解説され、テンポよく読める。 この一冊を読んで、まず一言。 「人間って本当によく出来てる、けど一方で愛くるしい」 私が印象に残ったのは、「世界が5分前にできたとしたらあなたは信じるか?」という部分。 私たちの記憶って、何が正しくて、何が正しくないのだろう? そもそも正しいことってあるのか? 今まで考えなかった視点で物事を見ることができそう。 脳科学って、どんなもんかと思って読んだが、たしかに、どの学問にも付随されず、接着剤のような学問なのかなぁと納得。 同じ作者の他作品も読みたくなる。
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私は文系なので、数学的科学的な部分が難解で、むずかしかった。 なんとなく理解しながら読みすすめました。自分のなかで新しい考え方も生まれました。
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