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炭素文明論 の商品レビュー

4.3

47件のお客様レビュー

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2018/11/13

文系を学んでいた身としてはよく分からないこと含めて新鮮な内容。 教科書ででてくる発明や争いなどの出来事には、分かりやすい人やモノがクローズアップされるが、そこには小さななにかが確実に影響していて、実はそっちのほうが重要だったりする。今回でいう炭素のように。 自分がものごとやひ...

文系を学んでいた身としてはよく分からないこと含めて新鮮な内容。 教科書ででてくる発明や争いなどの出来事には、分かりやすい人やモノがクローズアップされるが、そこには小さななにかが確実に影響していて、実はそっちのほうが重要だったりする。今回でいう炭素のように。 自分がものごとやひとを見る時も、炭素のような存在を見落とさないようにしたい。これあまり本の内容と関係ない(笑) 著者が強調していた、なんだかとっつきにくい化学を身近に。は、読んで感じられたので、化学のことを知らない人にこそおすすめかも

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2018/10/28

【由来】 ・amazonでたまたま 【期待したもの】 ・ 【要約】 ・図書館で24人待ち! 【ノート】 ・

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2018/10/10

おもしろい本である。 地表での炭素の存在割合は0.08%にすぎない。炭素は電気的に中性であるため、互いに反発することなく、何百万個も連結でき、多様な化合物を生み出せる。また、小さいので、4本の結合の腕をフルに使い、単結合・二重結合・三重結合など多才な連結方法を採れる。 (著作)...

おもしろい本である。 地表での炭素の存在割合は0.08%にすぎない。炭素は電気的に中性であるため、互いに反発することなく、何百万個も連結でき、多様な化合物を生み出せる。また、小さいので、4本の結合の腕をフルに使い、単結合・二重結合・三重結合など多才な連結方法を採れる。 (著作)医薬品クライシス 「ゼロリスク社会」の罠

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2018/05/27

化学の視点から見た世界史の話。面白かった。エネルギーを切り口にした「地球のからくり」に挑むと雰囲気が少し似ている。

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2018/10/20

なぜ炭素なのか。例えばこれがなぜ珪素ではダメだったのか。 『ベンゼン環を持つ系列は、よい香りのものが多いことから芳香族化合物と呼ばれている』とあるが、そこから「なぜ」が深掘りされることはなく。 『体内で代謝を受けて麻薬様成分ができるのではと書かれた本もあるが、これも少々無理があ...

なぜ炭素なのか。例えばこれがなぜ珪素ではダメだったのか。 『ベンゼン環を持つ系列は、よい香りのものが多いことから芳香族化合物と呼ばれている』とあるが、そこから「なぜ」が深掘りされることはなく。 『体内で代謝を受けて麻薬様成分ができるのではと書かれた本もあるが、これも少々無理があるようだ』とあるが、なぜ無理があるのかはわからない。 『麻薬分子は作用の鍵となる窒素原子を持っているが、香辛料の分子はこれを欠いている。このため、香辛料が強い向精神作用を持つとは考えにくい 』とあるが、なぜ窒素分子の有無だけをもって向精神作用を語れるのかはわからない。 そして結局語られるのは『炭素』と『文明』でなく、香辛料、砂糖、ニコチン、カフェインなどの『化合物』と『文明』の四方山話。 つまるところこの本は、炭素の事を語るために書かれた本ではなく、筆者が語れる守備範囲から炭素が絡む分野をすくい取っただけの、まったく個人的な一冊としか言いようがない。 水素モノが流行ってる昨今の出版であったならば、躊躇なく『水素文明論』とでも名付けたのではないかという疑いすら抱いてしまう。 タイトルの付け方さえ違えば、雑学本だと楽しめたかもしれないが、そもそも手に取らなかった確率の方が高い。 素直に一敗と受け入れ、次回選別の糧としたい。

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2016/05/03

古代ギリシャのデモクリトスが、アトムを考えた。すべてはアトムの組み合わせだ。ちょうどレゴブロックの1ピースを考えればよい。そして、死は、それらが散らばって、別のところで集合する。死後の世界なんてない。唯物論の始まり。 この本を読んで、 C炭素が、すべての生命の源。火葬 ちょ...

古代ギリシャのデモクリトスが、アトムを考えた。すべてはアトムの組み合わせだ。ちょうどレゴブロックの1ピースを考えればよい。そして、死は、それらが散らばって、別のところで集合する。死後の世界なんてない。唯物論の始まり。 この本を読んで、 C炭素が、すべての生命の源。火葬 ちょうどCO2になって、別の植物に吸収され、そして動物に食われ、そして 誰かの体を構成する。また、その炭素原子は、散らばって‥生死は炭素の離散集合でしかない。では、こころとはなにか? デカルトの物心2元論だろうか。

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2015/09/08

人生で赤点を取った最初で最後(だと思う)の科目。何でも計算や記号で片付ける。授業中は意味不明すぎて、ずっとしかめっ面。 私にとって化学は相容れないどころか目の敵でしかなかった。 あれから10年。本書を手にとったのは、克服やないけど生活の中の「化学」くらいは知っときたかったから。 ...

人生で赤点を取った最初で最後(だと思う)の科目。何でも計算や記号で片付ける。授業中は意味不明すぎて、ずっとしかめっ面。 私にとって化学は相容れないどころか目の敵でしかなかった。 あれから10年。本書を手にとったのは、克服やないけど生活の中の「化学」くらいは知っときたかったから。 ポピュラーサイエンスと書かれているだけあってまぁまぁ読み易かった。数ある元素の中でも炭素ってどんな元素にも結びつけて化学式もごまんとあるらしい。ここではそんなオールマイティな炭素にちなんだ身近な物質(砂糖・ニコチン・エタノール等)の誕生を世界史と織り交ぜて紹介しており、文系人間(私の場合文系に逃げました人間)が読んでも大方理解できる。(化学式は相変わらず理解に苦しんだが…) あれだけ毛嫌いしていた化学を書いた本なのに炭素がどんな風に結びついているのか、気がつくと凝視している。世界史も理系的観点から見直せる。意外な収穫が多かった。

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2015/09/14

地球の地表面(海水、気圏も含んで)における元素の重量比において、炭素の占める割合はわずかに0.88%だという。 クラーク数上位は、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄と続くが、炭素は14位。 そんな炭素は生命にとってなくてはならない元素であり、ありとあらゆる化合物を生成して、役に立った...

地球の地表面(海水、気圏も含んで)における元素の重量比において、炭素の占める割合はわずかに0.88%だという。 クラーク数上位は、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄と続くが、炭素は14位。 そんな炭素は生命にとってなくてはならない元素であり、ありとあらゆる化合物を生成して、役に立ったり立たなかったりしていることがわかる本である。 例えば、 芳香族化合物はなにやらいい香りがしそうだが、糞便臭の元であるスカトールもこの一種。 プリン体はDNAを構成するアデニンとグアニンに含まれている。 尿酸の存在下では神経細胞が死ににくい。 などなど 食物しかり、ニコチンやカフェイン、アルコールなんかもそうだし、エネルギーの源であったり、そのような炭素化合物を巡る化学的なそして歴史的なお話。 ところで、著者の名前をみてびっくり。『ふしぎな国道 (講談社現代新書)』も同一人物によるものだったとは。

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2015/07/12

有機化合物を軸に人間の化学・生理学的欲求とそれに引きずられる歴史を鮮やかに描き出したとても面白い本。銃・病原菌・鉄を炭素を中心に、そして冗長にならないように簡潔に、でもサイドストーリーも忘れずにしたような充実した読後感。

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2015/04/05

ーーー農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか0.08%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そして地球温暖化とエネルギー危機に直面する現在、新たな「炭素戦争」が勃発、その勝敗の行方は…?「炭素史観」とも言うべき斬新な視点から、人類の歴史を大胆に描き直す、...

ーーー農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか0.08%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そして地球温暖化とエネルギー危機に直面する現在、新たな「炭素戦争」が勃発、その勝敗の行方は…?「炭素史観」とも言うべき斬新な視点から、人類の歴史を大胆に描き直す、興奮のポピュラー・サイエンス。 先輩のすすめで。 面白かった。小説ばっかりでこういうのは読んでなかったから新鮮だった。 読みながらSFを読んでいるときの感覚と似ているような気がしたが 恐らく、現状の問題点や未来に対して前向きな姿勢がそう思わせていたのだろう。 内容は濃いけれど文章は平易で、世界史をあまり学んで来なかった自分でも楽しめた。 逆に学んできた人たちは、今までとは違う視点での歴史を目撃できると思う。 過去に学ぶことはもちろん多いが、後戻りすることに意味はない。 道は、前方にのみ拓かれる。

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