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人間にとって成熟とは何か の商品レビュー

3.2

147件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    9

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2013/09/23

・人間の努力がなくていいわけがない。しかし努力で何事もなし得るというわけではない。 ・「自分の不運の原因は他人」と考える不幸 ・品を保つということは、一人で人生を戦うことなのだろう。それは別にお高く止まる態度を取るということではない。自分を失わずに、誰とでも穏やかに心を開いて会...

・人間の努力がなくていいわけがない。しかし努力で何事もなし得るというわけではない。 ・「自分の不運の原因は他人」と考える不幸 ・品を保つということは、一人で人生を戦うことなのだろう。それは別にお高く止まる態度を取るということではない。自分を失わずに、誰とでも穏やかに心を開いて会話ができ、相手と同感するところと、拒否すべき点とを明確に見極め、その中にあって決して流されないことである。この姿勢を保つには、その人自身が、川の流れの中に立つ杭のようでなければならない。この比喩は決してすてきなこうけいではないのだが、私は川の中の杭という存在に深い尊敬を持っているのである。 ・世の中の災難、不運、病気、経済的変化、戦争、内乱、すべてボロ切れかゴミのようになってこの杭にひっかかかるのだが、それでも杭はそれらを引き受け、朽ちていけば倒れることなく、端然と川の中に立ち続ける。 ・人はいつでも、多分人生の最後まで、大まかな流れに流されつつ、ほんの小さな部分では、少し意図的に目的を持って生きる方が楽である。 ・本当に力のある人は決して威張らない。 ・総じて威張る人は弱い人。

Posted byブクログ

2013/09/23

面白かった。老人の知恵というかボヤキ的な印象を持ったが、経験したからこそ語れる深さや想いを感じた。 自分がまだまだ青いというか浅いなあとしみじみ。 以下、印象に残った言葉引用。 ーーーーー お世話になっていい。社会の仕組み自体が多くの人の存在のおかげで動いている。どれだけお世話に...

面白かった。老人の知恵というかボヤキ的な印象を持ったが、経験したからこそ語れる深さや想いを感じた。 自分がまだまだ青いというか浅いなあとしみじみ。 以下、印象に残った言葉引用。 ーーーーー お世話になっていい。社会の仕組み自体が多くの人の存在のおかげで動いている。どれだけお世話になったかを見極められない人には何の仕事もできない。 人生は常に問題が続いていて当たり前だし、不足に思うことがあって当然なのだ。 人間はただ辛くてそれほど頑張れない場合もある。あきらめることも一つの成熟。 世界を意識した地理的、時間的空間の中に自分をおき、それ以上でもそれ以下でもない自分を正当に認識できることが、実はほんとうに成熟した大人の反応。 幸福の度合いは誰にも測れない 刻一刻を自分の精神が満足するように生きることこそ大事 まあ、結局大事なのは、そういう細かいことを忘れられるような時間を1人でも友人、家族、とにかく好きな人と美味しいお茶を飲んで過ごすこと!

Posted byブクログ

2013/09/19

「人間にとって成熟とは何か」 齢 50歳を過ぎた私にとっては実に興味をそそるテーマ。 各章のタイトルは以下の通り。 これもまた秀逸なイメージ。 第 1 章 正しいことだけをして生きることはできない。 第 2 章 「努力しても解決できないことがある」を知る。 第 3 章 「もっと...

「人間にとって成熟とは何か」 齢 50歳を過ぎた私にとっては実に興味をそそるテーマ。 各章のタイトルは以下の通り。 これもまた秀逸なイメージ。 第 1 章 正しいことだけをして生きることはできない。 第 2 章 「努力しても解決できないことがある」を知る。 第 3 章 「もっと尊敬されたい」という思いが自分も他人も不幸にする。 第 4 章 身内を大切にし続けることができるか 第 5 章 他愛のない会話に幸せは潜んでいる。 第 6 章 「権利を使うのは当然」とは考えない。 第 7 章 品がある人に共通すること 第 8 章 「問題だらけなのが人生」とわきまえる。 第 9 章 「自分さえよければいい」という思いが未熟な大人を造る。  第10章 辛くて頑張れない時は誰にでもある。 第11章 沈黙と会話を使い分ける 第12章 「うまみのある大人」は敵を作らない 第13章 存在感をはっきりさせめために服を着る 第14章 自分を見失わずにいるためには 第15章 他人を理解することはできない 第16章 甘やかされて得することは何もない 第17章 人はどのように自分の人生を決めるのか 第18章 不純な人間の本質を理解する ここまでなら100点満点。 この本のタイトルや章タイトルを曽野さんが本当につけたのだろうか? ただ言える事はやはりプロの作家さん。どこかの芸人の文章とは違うなぁ。

Posted byブクログ

2013/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ベストセラーで平積みされているのを本屋さんで見て購入してみました。 見出しは簡潔ですが、中身は良い意味でも悪い意味でもあちこちとんでる部分があり、あまり読み易いとは思いませんでした。でも、教訓になる部分がいくつかありました。また、みんなが心の中で思っていてもなかなか言えないようなことを言い切るところに著者のかっこよさを感じました。敵を作ってもこれだけの自論を主張出来るのは自分に教養があると自負しないと出来ないことだと思う。 自分が著者の年齢になった時に、このように時事ニュースを自らの視線で考えられるようになりたいと思った。

Posted byブクログ

2013/09/16

豊富な人生経験を持つ人の生の声を聞いた気がする。本を読まない限り接することのできない思想だと思う。ここ6年ほど、まわりに振り回され自分を見失いがちだった、とても参考になる一冊。

Posted byブクログ

2013/09/15

曽野さんの本、やっぱり愚痴っぽい。 タイトルに少し惹かれて読んだみたけど、やっぱり読みにくかったです。 決めつけに思えてしまうので、読んでて気持ちのよい本ではない。残念ー。

Posted byブクログ

2013/09/07

何年か前に『老いの才覚』が常に本屋のベストセラーとして並べられていたので顔と名前は知っていたが、著者の本を読むのはこれが初めて。 指摘があまりにストレートなのでちよっと引いてしまう。 まずは体外受精で子供を授かった国会議員の野田聖子。 彼女の子供は生まれつきの障害があり、そ...

何年か前に『老いの才覚』が常に本屋のベストセラーとして並べられていたので顔と名前は知っていたが、著者の本を読むのはこれが初めて。 指摘があまりにストレートなのでちよっと引いてしまう。 まずは体外受精で子供を授かった国会議員の野田聖子。 彼女の子供は生まれつきの障害があり、その治療費は億以上で、全て税金から支払われている。 野田は感謝を言うどころか、『息子の高額な医療費は医療制度にささえられています。もしもの時はみなさんも受けられます。国会議員だから特別なわけではありません』と、当然の権利であることを主張している。 障害があるとはいえ、非常に計画的に子供を授かったのであるにもかかわらず、自身の責任は全くのべることはなく、権利だけを主張していること。 また国会議員であることでの上から目線がありありと感じられ、とても国民の代表の立場とは思えないためだ。 それ以外にも、 東日本大震災に関する、『この悲劇を風化させてはならない』といった発言に対しても、だれも愛した人を忘れてしまっていいとは思っていない、風化は立ち直るためには、むしろ当然の成り行きと斬る。 ビーチバレーのユニフォームは、セックスをスポーツに加味して売り物にしていると斬る。 ボランティアに関しては、遠い他人にいっときの親切をして自己満足に浸ることは誰にでもできる、しかし生涯ををかけて身内に尽くすことの方がはるかに難しいと指摘する。 どれも的を得てるけど、よく活字に残したな。

Posted byブクログ

2015/01/25

この方の経歴を知らないが、おそらく知的で素晴らしい経歴をお持ちの方であるのは分かる。だが、この奢らない、飾らない自然体である感じが不思議であり、また尊敬出来る。この方の様に年を重ねて生きていきたいと思った。謙虚で、想像力を働かすことを当面は心がけたい。

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2013/09/10

2013/09/03-09/10 切り口が鋭く小気味良い。自分を見失った時に最適。これぞ読書の醍醐味。後半舌鋒に勢いが鈍り角が取れてくるに従い、観念的になる。 「いい加減に生きる」とは「自分にとって良い加減」なのである。この生き方を目指す。

Posted byブクログ

2013/09/03

自分の中の善だけでなく、悪も愛したいと思った。 (引用) 「私たちは先天的にも、運命的にも、常に中間の地点に立つようになっているのだ。私たちはいいばかりの人でもなく、絵に描いたような悪人でもない。よくて悪い人間なのだ。他人もまた同じだ。あの人もこの人も、似たりよったりなのだ。」...

自分の中の善だけでなく、悪も愛したいと思った。 (引用) 「私たちは先天的にも、運命的にも、常に中間の地点に立つようになっているのだ。私たちはいいばかりの人でもなく、絵に描いたような悪人でもない。よくて悪い人間なのだ。他人もまた同じだ。あの人もこの人も、似たりよったりなのだ。」 (引用ここまで)

Posted byブクログ