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人間にとって成熟とは何か の商品レビュー

3.1

148件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2013/12/08

良書。手もとに残しておき、定期的に読みたい本。 そのさんが今まで生きてきた人生の集大成のような本だったが、総じて卑屈で斜に構えた生き方をしているなーと感じた。それは小説家・物書きとしてあるべき素質であるし、決して悪いことではない。が、少なくとも友達は少なそうだなーと思った。しかし...

良書。手もとに残しておき、定期的に読みたい本。 そのさんが今まで生きてきた人生の集大成のような本だったが、総じて卑屈で斜に構えた生き方をしているなーと感じた。それは小説家・物書きとしてあるべき素質であるし、決して悪いことではない。が、少なくとも友達は少なそうだなーと思った。しかしながら、本文にも書いてあったけれども、彼女にとって、自分の筋を通して、かつ数少ない心の友が自分の言うことを尊重してくれればそれで幸せとのこと。 なかなか今の自分にない、けれども憧れる価値観であった。 要再読。

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2013/12/07

思ったことをそのまま言わない。 これは難しい。相手に変えてもらいたい。 自分の考えを伝えたい。 でも、品のある人は、思ったことを言わないのだ。 思ったことを言わない。今日から。

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2016/01/11

自尊心か強くていつも威張ってまだ自分は尊敬されたりないということで不幸になっている人がいる。 成熟とは何か 物事の本質や真偽を理解できること。 世の中一般の礼儀とか、マナーとかそういう表面的なものではない、 一枚の絵を見て感じる感性

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2013/12/03

父より拝借。 ごもっともなお話ばかりではあります。 素敵に歳を重ねてらっしゃるとも思います。 でも私は、寛容も成熟の条件だと思うのです。

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2013/11/30

1931年生まれ、82歳の方の文章が、24歳の私にスルスルと入ってくることに驚きました。 「善しか人道として許されるものはなく、したがって自分は善を追う人道の道を歩く、と簡単に信じ、信じているだけでなく、それを強烈にアピールする人と私は付き合えない。」p21 という文章を読ん...

1931年生まれ、82歳の方の文章が、24歳の私にスルスルと入ってくることに驚きました。 「善しか人道として許されるものはなく、したがって自分は善を追う人道の道を歩く、と簡単に信じ、信じているだけでなく、それを強烈にアピールする人と私は付き合えない。」p21 という文章を読んで、思わず自分のことを言われているような気がして、笑えてきて、購入しました。 なんか、言ってほしいことを言ってくれて、壮快でした。

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2013/11/27

人間にとって成熟とは、『世の中に完璧なものはない、今ある幸せを味わうことを大切にする』という境地に至ること。それがベースとしてあり、それに加えて何をするかが人生の面白みを出す部分だと思う。人生一回きりなんで、面白い方へ

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2013/11/24

ちょこちょこ時事ネタが絡むあたり、ボヤキに近いものがあって読みにくい。なんとなくこの手の話は塩野七生の方が闊達な気がする。 最近成熟ということについて思うことがあったので購入した。《清濁併せ持った人間や人の世を肯定すること》、《それには知性がいること》、《知性に裏付けられている...

ちょこちょこ時事ネタが絡むあたり、ボヤキに近いものがあって読みにくい。なんとなくこの手の話は塩野七生の方が闊達な気がする。 最近成熟ということについて思うことがあったので購入した。《清濁併せ持った人間や人の世を肯定すること》、《それには知性がいること》、《知性に裏付けられているか、自分を他者の中に位置付けて意識できているかは使う言葉で分かること》には同意する。私はまだ二十代だが、成熟が何か最近ようやく分かってきた。こういうのはお年を召した人が言わないとありがたがられないんだろうけど、知性と熱意がある人は若いうちから知っているんだろうな。 私が同意できない部分があるとしたら宗教についての部分だった。一神教を信じている人は、はたして本当に清濁併せ呑んだ世界観をもてるのだろうか? そして、私は一神教は信じていないが他人の評価は気にならない。褒めるひとはいつか褒めてくれるし、褒めてくれなかったらそういう背景があるだけだからだ。それを知るのを待つだけだから。 さて、これが『氷点』書いた人かーと思っていたらそっちは三浦綾子だった。慌てて曽野さんをwikiで調べたら若い頃の写真が美しかった。

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2013/11/24

好き嫌いの主張がはっきりしていて良いのかもしれないが、年寄りのたわごと的な要素も否めず、少し期待したほどのものではなかった印象。正しいだけでは良い人間にならずという点は良いと思う。その人の味になる。謙虚さを持って、威張らず、日々学び、気品のある人間になっていきたいと思った。

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2020/10/26

ベテラン作家が人間の美徳などを説いている。震災後に「改めて絆の大切がわかった」という言葉の白々しさや、相手の悪い運命も引き受けられる覚悟があるかとか、感謝が抜け落ちて権利を使うのが当然と考える度量の狭さなど、日本人が失いつつある成熟した大人としての道徳観を鋭く指摘している。

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2013/11/20

幼稚化する日本社会に対する年長者からのアンチテーゼ。 社会が包摂を目指すこと、個人が成熟して自立・自律すること。この両者の交わる場所の模索こそが元来、落としどころなのだろう。 最近の日本は個人が成熟して自律・自律することを放棄し、その責務を社会に求めるのが「権利」であると言わんば...

幼稚化する日本社会に対する年長者からのアンチテーゼ。 社会が包摂を目指すこと、個人が成熟して自立・自律すること。この両者の交わる場所の模索こそが元来、落としどころなのだろう。 最近の日本は個人が成熟して自律・自律することを放棄し、その責務を社会に求めるのが「権利」であると言わんばかり。そういう幼稚化した社会や幼児化した大人に対して喝を入れる。無論、全てが正しいという訳ではないが、こういうこと言ってくれる大人って居なくなったよね。

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