人間にとって成熟とは何か の商品レビュー
人生を長く経験している方ならではの視点で、人間の成熟とはを多岐にわたり述べている。 販売部数も多いそうだが、読んでみて良かったとうなずけた。 視点や着目点の幅が広く一言でまとめる事が出来ないが、決して崇高な持論を展開するわけでもなく、俗な部分や現実的な論点で進むあたりは共感と言う...
人生を長く経験している方ならではの視点で、人間の成熟とはを多岐にわたり述べている。 販売部数も多いそうだが、読んでみて良かったとうなずけた。 視点や着目点の幅が広く一言でまとめる事が出来ないが、決して崇高な持論を展開するわけでもなく、俗な部分や現実的な論点で進むあたりは共感と言うよりも、なるほどと頷く部分が多かった。
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私は俗物とさらりと言う。耳が痛いと思われることもよくよく考えてみれば当たり前だな、と思わさせられる。 「私たちは先天的にも、運命的にも、常に中間の地点に立つようになっているのだ。私たちはいいばかりの人でもなく、絵に描いたような悪人でもない。よくて悪い人間なのだ。他人もまた同じだ。...
私は俗物とさらりと言う。耳が痛いと思われることもよくよく考えてみれば当たり前だな、と思わさせられる。 「私たちは先天的にも、運命的にも、常に中間の地点に立つようになっているのだ。私たちはいいばかりの人でもなく、絵に描いたような悪人でもない。よくて悪い人間なのだ。他人もまた同じだ。あの人もこの人も、似たり寄ったりなのだ。」
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曽野綾子さんの著書を読むのはこれで2冊目です。 曽野さんの印象としては非常に率直な方なんだなと感じます。生き方の本質を考えさせられる本です。
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現代を生きる人たちに向けてのあれやこれや。 言い切っていて気持ちの良いところと、若い世代にはどう受け取られるだろうかと思った部分もあった。 曽野綾子先生にして強靭な大人の心を持ちたいとおっしゃっていて、人間として成熟の域に達するのは難しい。 自分の人間性を見ながら飄々と生きたい。
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「憎むべき相手からも人は学べる」、「あきらめることも一つの成熟」。「もっと認められたい」この思いが自分も他人も不幸にする。 オビに書いてあることだけ見てもいかにもそのとおりだと腑に落ちる。 東日本大震災後「絆」という言葉が使われるようになったが、今更もてはやされることない...
「憎むべき相手からも人は学べる」、「あきらめることも一つの成熟」。「もっと認められたい」この思いが自分も他人も不幸にする。 オビに書いてあることだけ見てもいかにもそのとおりだと腑に落ちる。 東日本大震災後「絆」という言葉が使われるようになったが、今更もてはやされることないものだと曾野氏は言う。私も全く同感で、どうしても引用しておきたい部分がある。 『東日本大震災から満一年を迎えるに当たって、果たして日本人は、立派にこの災難を迎えたのだろうか、という失望の空気が流れ始めた。その端的な表れは、被災地の膨大な量の瓦礫を引き受けることを拒んだ多くの地方自治体があったことだろう。瓦礫は焼却して量を減らし、かつ放射線量も厳しく測定して、数値が安全圏に入った状態で引き受けてもらうというのに、それでもなお、拒んだ土地も人もたくさんあったのだ。』 私の住んでいる八戸市は被災地でもありながら、いち早く復興したので、他県の瓦礫処理を受け入れている。ところが同じ県内にありながらA市などは議会が受け入れを議決したにもかかわらず革新系の市長が受け入れを拒否した。市民はどう思っているのだろう。マスコミにはそういう声を拾って伝えてもらいたい。 もう一つ強く同感したのは「報われない努力もある」という言葉だ。オリンピックなど頂点に立ったスポーツ選手は「為せば成る」とか「決してあきらめない」などというが、金メダルを獲得できるのは最後の一人だけである。あとはすべて一度は必ず負けるのだ。「あきらめるのも一つの成熟」という言葉には一理あると思う。 そしてテレビ番組についてもこう言う。 AKB48は幼稚園のお遊戯みたいなものだ。芸が拙く一人では観客の期待に応えられないから数を揃えて若さを売れば金になる。企画者は利口な人だ。 ビーチバレーは発案者の不純を感じる。セックスをスポーツに加味して売り物にしている。(上級者ほどパンツが小さくなるそうだ。) 曾野氏は世界中の貧困をじかにその目で見てきた人だ。日本には仮に格差はあっても本当の貧困は存在しないという。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんだろう、タイトルに惹かれて読んでみましたがスッキリしない。。。 書いてあることは非常にまっとうで、その通りだとは思うのですが、口調かな?なんだか断定的で否定的な物言いは、読んでいて「そうなのか?」「違うでしょ?」と首を傾げてしまう。言いたいことはよく分かるけど、愚痴にしか思えなかったので星ふたつ。 言っている中ですごく共感できたものは、某アイドルグループの醜態。たしかにお遊戯にしか見えないし、あれが日本を席巻しているのは自分でも理解できない。
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大人になるとは何か。正しく生きる、ということが本当にあるべき姿なのかを筆者は問う。「人生には悪を選んで後悔するおもしろさもある」と筆者は言う。あるがままの自分を受け入れ、それに流されて生きるのもいいじゃないか、とも。品格のある大人になるために、是非とも読んでおきたいと思った。一番...
大人になるとは何か。正しく生きる、ということが本当にあるべき姿なのかを筆者は問う。「人生には悪を選んで後悔するおもしろさもある」と筆者は言う。あるがままの自分を受け入れ、それに流されて生きるのもいいじゃないか、とも。品格のある大人になるために、是非とも読んでおきたいと思った。一番心に留めておきたいフレーズは、「問題だらけなのが人生」とわきまえる、だ。
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成熟出来ていない大人を反面教師とすること。 本としてはあまり纏まりはなく、洗練はされていないが、ヒントにはなる一冊。
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私が色々と悩んでいたら、上司が貸してくれました。 目次だけ読むと素晴らしい内容ですが、正直、中の文章はタイトル負けしてるかなーと。 でも、読んですごく良かったです。 「もっと尊敬されたい」という思いが自分も他人も不幸にする。 「問題だらけなのが人生」とわきまえる。 辛くて頑張れ...
私が色々と悩んでいたら、上司が貸してくれました。 目次だけ読むと素晴らしい内容ですが、正直、中の文章はタイトル負けしてるかなーと。 でも、読んですごく良かったです。 「もっと尊敬されたい」という思いが自分も他人も不幸にする。 「問題だらけなのが人生」とわきまえる。 辛くて頑張れない時は誰にでもある。 正直、自分にガツンとくる言葉ばかりでした。 本の1番最後の言葉。 大切なことは、お茶をいれて、すべての些細な対立は、強靭な大人の心で流してしまえるかどうかなのだ。 出来た人間じゃないから、すぐに体現はできないけど。 日常を生活する上で、少しでも、頭の片隅に、これらの言葉が思い出せればな、と思いました。
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