半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義 の商品レビュー
2020.3.23 26 職場で読了。2人とも好きなので面白かった。草枕読まなきゃ。 中国が崩壊する未来。蔓延る未来。どうなるだろう。 半藤さんの母親の死に様。100歳まで生きる。100歳の記念をもらった後、もうやめたと言って、物を食わず、100歳と3ヶ月で死ぬ。ハニートラップナ...
2020.3.23 26 職場で読了。2人とも好きなので面白かった。草枕読まなきゃ。 中国が崩壊する未来。蔓延る未来。どうなるだろう。 半藤さんの母親の死に様。100歳まで生きる。100歳の記念をもらった後、もうやめたと言って、物を食わず、100歳と3ヶ月で死ぬ。ハニートラップナチス。
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宮崎はもちろん飛行機マニアで最後の長篇として大人向け戦前日本が舞台『風立ちぬ-生きよう』を作った。アニメを五十年作ってきて「もう無理」「トトロ続篇は緑が昔と違うので描けない」300×180のセル画で零戦の独特なカーブを描くのは困難。でも出さない訳にもいかない。半藤は少年時代、米軍...
宮崎はもちろん飛行機マニアで最後の長篇として大人向け戦前日本が舞台『風立ちぬ-生きよう』を作った。アニメを五十年作ってきて「もう無理」「トトロ続篇は緑が昔と違うので描けない」300×180のセル画で零戦の独特なカーブを描くのは困難。でも出さない訳にもいかない。半藤は少年時代、米軍機から機銃掃射された体験があるので軍艦マニアだと言う。大正大震災で被服工場跡地から助かったとは。軍国主義と見られるのを警戒してか、表題の如く「司馬遼太郎の言うように日本は表座敷に上がろうというのは思い上がりだった」という。 戦前も日本は民主主義で議会で大陸利権に関する議論が行われた。今の北朝鮮のような先軍主義ではない。戦前日本を『軍国主義』と言うのは変な言葉で、東條英機など軍人は日米開戦は破滅とわかっていた。ただし政治家も国民も保護領を持つことを禁じられる(国家としての体面を失う)のには堪えきれなかったに違いない。核兵器時代になって アイゼンハワーは「先制攻撃は許されない」としたが、真珠湾攻撃の前にはアメリカから耐え難いほど挑発があった。隠忍自重できるのは余程腰抜けか、冷徹な独裁者だけだろう。
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・「太平洋戦争 日本航空戦記」の表紙を谷井健三という絵描きひ書いてもらった際に「どうしても描けない」と言った ・才能のない連中が戦争をしたがるのである→才能のないものが成り上がるための時代への皮肉
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読んでるうち、「なんでェ、あれもこれもそれも、別段大した問題じゃねェんだな」と肩の力が抜けていく一冊。
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半藤 一利さんという方は、知らないです。けど、三国志についての対談本が出ていたので買いました。 「バカの壁」の人との対談よりは、おもしろく読めました。 まあ、それでも宮崎 駿は、基本的に人の話聞いちゃいないんですけどね。 それでも、政治的な話が全面にでないで、自分のマニアな趣味...
半藤 一利さんという方は、知らないです。けど、三国志についての対談本が出ていたので買いました。 「バカの壁」の人との対談よりは、おもしろく読めました。 まあ、それでも宮崎 駿は、基本的に人の話聞いちゃいないんですけどね。 それでも、政治的な話が全面にでないで、自分のマニアな趣味とかが中心になっていた方が魅力的だし、素直で楽しいと思います。 心性としては、実は宮崎 駿って、百田 尚樹とそんなに変わらないと思います。
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普段読まない類の本でしたが、「風立ちぬ」をみたのもあって、映画のシーンを思い出しながら楽しめました。また、この本を読んで、半藤さんの本、夏目漱石の本にも興味が湧き、読書の幅が広がる良いきっかけをいただきました。 実際、話が飛び飛びでいろんな話が繰り広げられるので、知識の乏しいわ...
普段読まない類の本でしたが、「風立ちぬ」をみたのもあって、映画のシーンを思い出しながら楽しめました。また、この本を読んで、半藤さんの本、夏目漱石の本にも興味が湧き、読書の幅が広がる良いきっかけをいただきました。 実際、話が飛び飛びでいろんな話が繰り広げられるので、知識の乏しいわたしには辛かったですが、対談という形だったので、読み進めるのに苦痛はありませんでした。 おふたりのように、物事を深く捉え考えられる人になりたいです。 もう1度、「風立ちぬ」見たくなりました。
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ビブリオバトルのお勧め本で、半藤一利と宮崎駿の対談本。 「風たちぬ」公開前後に行われ、昭和史とそれにまつわる自己体験を織り交ぜ、面白い対談となっている。 ・日本は海岸線が世界で6番目に長い。米や豪より長い。そして背骨のような山脈があり、人は殆ど海岸線に住んでいる。軍事力でこれを防...
ビブリオバトルのお勧め本で、半藤一利と宮崎駿の対談本。 「風たちぬ」公開前後に行われ、昭和史とそれにまつわる自己体験を織り交ぜ、面白い対談となっている。 ・日本は海岸線が世界で6番目に長い。米や豪より長い。そして背骨のような山脈があり、人は殆ど海岸線に住んでいる。軍事力でこれを防衛するとなると強大な兵力が必要で、ここから攻撃が防御という発想が出てしまう。全国の海岸線に原発が54基もあり、これを攻撃されたら終わり。(半藤) ・昭和38年に鉄腕アトムが始まり、私はアニメの世界に入り50年が経った。もう昔のアニメも終わり。(宮崎)(ビートルズのデビューもこの年) ・日本は今後世界史の主役になることは無い。小国主義で行くべき(半藤) ・堀越二郎の声に庵野は当初苦労していたようだが、後にはもう堀越としか思えなくなった。(宮崎) ・旧海軍でソナーに抜群の力量を発揮したものが、成績が良いので大和とかに配属され、耳も勘も悪いものが潜水艦ソナー員になった。勝てるわけが無い。(半藤) ・バカですね、海軍省も本当に役人なんですね。(宮崎)
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「愛国談義」とタイトルにあるが、中身は夏目漱石の話から始まり、新作の「風立ちぬ」の話、そこから発展して関東大震災や太平洋戦争へと続いてゆくが、話はこれらのテーマを行きつ戻りつして、取り止めがない。あちらこちらに面白い話がちりばめられている。どれか興味がある話があれば、「なるほど、なるほど」と思って読めば良い、そういう気楽さのある本だけれども、中身は濃い。 半藤さんはあとがきでこのように書いている。 「いまの日本の政治は期末利益優先の株式会社の論理で国家を運営している。わたくしにはそうとしか見えません。とにかく目先の利益が大事であって、組織そのものの永続は目的ではない。自然環境や医療や教育や自活の方策など、国民再生産の重要課題などは後回しで、その日暮しで、国民の眼くらましとなる利益のあがる政策最優先です。」 本当にそうだと思う。今の日本は行先が定かではない、その不安を誤魔化すように毎日毎日景気動向の話で盛り上がっている。でも肝心の行き先は誰にもわからない、そのことを正視するがこわくて、『一億総活躍社会』なんて言葉が出てくるのだろう。 第2部の終わりの方に”「持たざる国」の将来のこと”という章で、宮崎さんが「健康で働く気があれば大丈夫。それしかないだろう」「不安がるのが流行っているけれど、流行に乗っても愚かなる大衆になるだけだからやめなさい」「不安なときは楽天的になって、みんなが楽天的なときは不安になれ」と言っているのが面白い。「「この生き方が正しい」なんて、そんなこと決めないで、いろいろでいい。困るときは、みんなで困るしかないんです。オタオタするなら、みんなで一緒にオタオタするしかない。」とにかく生きろ!と言われているようで、なんだかよくわからないけれど、ふっと笑ってしまう。そしてふっと肩の力が抜けたところで、さぁもう少し頑張ってみるか、と思える言葉だ。 ただ「今日本で着るものも食うものも自分ではつくっていませんね。そのことは、あんまり大丈夫じゃないなぁ」「しかもいまの日本人には、この国には資源がないという発想がない」ともいっている。「持たざる国」であるという発想がない。それではどうすればいいのか・・・?この後宮崎さん半藤さんなりの意見がもちろん書かれているが、それこそ「この生き方が正しい」なんて決めないで、それぞれがオタオタと生きればいい、そういうことなのだろう。
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ふたりのおじいさんが好きな話題でしゃべり続ける、考え方の方向性はいろいろあっても愛国談義だ。 知識としてもっていない話題は分かりにくかったりするけど、ふたりの話しを横で聞いている気分だとすると、いろいろ興味もわいてくる。 じぶんたちがジジイになった時にこういうはなしができるかな...
ふたりのおじいさんが好きな話題でしゃべり続ける、考え方の方向性はいろいろあっても愛国談義だ。 知識としてもっていない話題は分かりにくかったりするけど、ふたりの話しを横で聞いている気分だとすると、いろいろ興味もわいてくる。 じぶんたちがジジイになった時にこういうはなしができるかな…
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(隅田川の環境は)昭和二十四年、二十五年、ぐらいまではよかったん 朝鮮戦争というのは、戦後日本をある意味では救ったのですが、いっぽう日本の自然をぶっ壊す最初のきっかけだったのではないかと思います。 つくづく思うのですが、この国は守れない国なんです。 海岸線が長い。世界で六番目...
(隅田川の環境は)昭和二十四年、二十五年、ぐらいまではよかったん 朝鮮戦争というのは、戦後日本をある意味では救ったのですが、いっぽう日本の自然をぶっ壊す最初のきっかけだったのではないかと思います。 つくづく思うのですが、この国は守れない国なんです。 海岸線が長い。世界で六番目に長い。アメリカよりもオーストラリアよりも長いん ライト兄弟がはじめて飛行に成功したのは一九〇三年
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