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半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義 の商品レビュー

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49件のお客様レビュー

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2013/08/27

宮崎アニメと風立ちぬに関するトリビアが楽しい。 あとは、滔々と流れる昔の話。楽しそうに話をするお2人を立ち聞きしてる感じで楽しい。思想的なこともチョコッと出てくるけど、殆どは楽しい話。 でも、そのなかに、宮崎監督の矛盾を垣間見る気が下する。兵器好きと戦争反対。中国好きと欧米への憧...

宮崎アニメと風立ちぬに関するトリビアが楽しい。 あとは、滔々と流れる昔の話。楽しそうに話をするお2人を立ち聞きしてる感じで楽しい。思想的なこともチョコッと出てくるけど、殆どは楽しい話。 でも、そのなかに、宮崎監督の矛盾を垣間見る気が下する。兵器好きと戦争反対。中国好きと欧米への憧れ。ご両親への複雑な感情(もちらっと)。 それらの矛盾を抱え込んだままなのが凄いという気も。懐の深さ。衝突から生じる創造性?

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2013/11/03

お気楽に読ませてもらいました。いい感じの対談です。 それにしても半藤一利、宮崎駿のお二人は色々知っておられるなーと。文学も資料も読んで調べて頭に入ってて、すぐアウトプットできるんだな、と。全然ボケてない。羨ましい限り。

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2013/08/25

宮崎監督と、昭和史の大家半藤氏の「腰抜け」対談集。 なんか、好々爺のお二人が茶飲み話をしているような雰囲気です。 「風立ちぬ」の映画を見たばっかりなので、その関係のネタも興味深かったです。 あと、飛行機関係も。

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2013/08/19

アニメ『風立ちぬ』の裏話多数あり。 しかし本書の魅力はそこにあるのではなく、タイトルにある通りの”腰抜け愛国談義”そのものである。声高に他国を排斥することが愛国なのではない。「安っぽい民族主義は、国を誤らせるもと」(p.75)と言う半藤氏の言葉はけだし名言だと思う。

Posted byブクログ

2013/08/16

戦争に対するマニアックな視点に対してよりも,戦争を通じ,現在を如何に解釈し,将来をどのように考えているのか,の一端に触れることが出来る.二人とも言わんとしているところが,矢張り日本人に必要なのは情緒である,という点に収斂するのが興味深い.此の二人をして腰抜け,というならば,現状に...

戦争に対するマニアックな視点に対してよりも,戦争を通じ,現在を如何に解釈し,将来をどのように考えているのか,の一端に触れることが出来る.二人とも言わんとしているところが,矢張り日本人に必要なのは情緒である,という点に収斂するのが興味深い.此の二人をして腰抜け,というならば,現状に目を向けない・向けることすら理解出来ない現役の我々は一体何なのか.

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2013/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界のミヤザキと昭和の語り部がニッポンを語る。 宮崎作品最新作「風立ちぬ」で描かれる昭和史を たどりつつ、持たざる国・日本の行く末を思料す る7時間余にわたってくり広げられた貴重な対談 を完全収録した、オリジナル作品。 半藤一利と宮崎駿の対談と言われれば、内容に外 れは無いが、悪く言えば年寄りの繰り言であるし、 言いっ放しの域を出ない。何より対談のテープを 起こしただけに見え、工夫の無さを感じる。 解り難い語句の解説や人物の説明など注釈があっ ても良かったのではないか。 源田実はけしからんとか、堀越と本庄は仲が悪かっ たなど根拠の明示されない放言も困る。なまじ権威 のある方達の発言だけに、なぜそう思うのかという 部分を示す責任があると思う。 この対談の一部はNHKで放送され、雑誌文藝春秋に も掲載されいた。一粒で三度美味しいと思うが、 もう少し手間をかけても良かったのではないか。 本書を読むと、映画「風立ちぬ」は実在の人物を モデルにしてはいるがあくまで創作であることが 解る。(宮崎は出身地がわかっても調べに行かな いと決めて作ったといっている) 話半分、注意して読む必要はあるが、戦中のお二 人の体験談が聞けるのは貴重であるし、映画制作 の意図が窺えるのも面白い。次いでではあるが、 対談がどの様にテレビ番組になるのかという部分 も垣間見る事ができるのは興味深い。

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2013/08/11

対談者と題名に引かれ、興味を持って購入。 大上段に振りかざした愛国論より、こういった肩肘張らない国家、あるいは国についての話こそ、本当の意味での愛国論といえる。 「尖閣」を端緒とした、ある意味勇ましい国家論が幅を利かせている今日この頃であるが、それらが本当にこの日本のためになるの...

対談者と題名に引かれ、興味を持って購入。 大上段に振りかざした愛国論より、こういった肩肘張らない国家、あるいは国についての話こそ、本当の意味での愛国論といえる。 「尖閣」を端緒とした、ある意味勇ましい国家論が幅を利かせている今日この頃であるが、それらが本当にこの日本のためになるのか、もう一度立ち止まって考えることが必要ではないか。 本書中、半藤氏が述べる「日本は脇役でいいんです。・・・世には強い人がたくさんいましてね。そういう情けないこと言うなと、私、怒られちゃうんですがね。」 それに対し、宮崎監督は「ぼくは情けないほうが、勇ましくないほうがいいと思いますよ。」と答える。 耳を傾けるべき、そしてうらやましき二人の対談である。

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2013/08/11

映画『風立ちぬ』を見るのに合わせて読みました。宮崎駿の対談というと養老孟司との「虫眼とアニ眼」を読んで、深い談義に感銘を受けたことがありまして。 内容は映画のことだけではなく、昭和史についてや、それぞれの昭和の記憶、そこから導かれる日本の未来についてなど、本作も広く深い対談を読む...

映画『風立ちぬ』を見るのに合わせて読みました。宮崎駿の対談というと養老孟司との「虫眼とアニ眼」を読んで、深い談義に感銘を受けたことがありまして。 内容は映画のことだけではなく、昭和史についてや、それぞれの昭和の記憶、そこから導かれる日本の未来についてなど、本作も広く深い対談を読むことができました。映画の副読本として読んでも、上質なものだと思います。 特に昭和初期の隅田川周辺の情景についての部分が印象的でした。

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2013/08/21

面白かった 古きよき日本 車の中でも気持ち悪くならずに読めた‥ ビックリ 草枕むかし読んで楽しかった記憶はあるけど全く覚えてないから読みたくなった

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