1,800円以上の注文で送料無料

七色の毒 の商品レビュー

3.4

113件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2014/11/13

短編集は物足らなくてあまり好きではないのですが、この作品はそれぞれ十分に楽しめました。善人が、たちまち悪人になりうる人間のもつ毒、もしかしたら誰でも持っているのかもしれない。

Posted byブクログ

2014/10/04

善人は、たちまち悪人になりえる-。「切り裂きジャックの告白」の犬養隼人刑事が、「色」にまつわる7つの怪事件に挑む、ミステリ連作短編集。 私がこれまでに読んだ中山七里の長編はいずれも読み応えがあるものだった。短編もなかなかの切れ味で、十分楽しめた。ただ犬養刑事が「切り裂きジャック...

善人は、たちまち悪人になりえる-。「切り裂きジャックの告白」の犬養隼人刑事が、「色」にまつわる7つの怪事件に挑む、ミステリ連作短編集。 私がこれまでに読んだ中山七里の長編はいずれも読み応えがあるものだった。短編もなかなかの切れ味で、十分楽しめた。ただ犬養刑事が「切り裂きジャック…」に出てきた刑事だとは気づかなかった。 (B)

Posted byブクログ

2014/10/04

バスの横転事故。中学生の飛び降り。人気タレント作家の死。ホームレスへの暴行事件と中学生の突然死。家族の秘密。仏壇に捧げられた野草と、バス事故の犯人の死。 それぞれの事件に隠された悪意を、犬養刑事が足らかにしていく連作短編集。 どの話もブラックで、犬養さん敏腕で、面白く読んだ。人...

バスの横転事故。中学生の飛び降り。人気タレント作家の死。ホームレスへの暴行事件と中学生の突然死。家族の秘密。仏壇に捧げられた野草と、バス事故の犯人の死。 それぞれの事件に隠された悪意を、犬養刑事が足らかにしていく連作短編集。 どの話もブラックで、犬養さん敏腕で、面白く読んだ。人間の悪意ってこわい。どれもコンパクトにまとまってるけど、もう少し分量が欲しかったかな。特に黒いハトとか、黄色いリボンは、ちょっと唐突な印象だった。基本的に犬養さんが畳み掛けて二回くらいどんでん返していくのだけど、セリフと犬養さんの力量に頼りすぎな感じ。でも小粒でさくっとブラックミステリーが読みたいときにはちょうどいいかも。

Posted byブクログ

2014/09/16

9月-6。3.5点。 切り裂きジャックの告白の、犬養刑事の連作短編。 七つの色に対応した、短編。どれも一筋縄ではいかない ストーリー。最後の書き下ろし短編は、冒頭の短編の 受けか。けっこう読み応えあり。

Posted byブクログ

2014/09/05

7つの短編集でした。 一つ一つのお話に色をテーマにしたタイトルがついています。 中山七里さんの本ならいつものことですが、各々のお話の最後にどんでん返しがあります。短いお話ばかりなので、その振れ幅はあまり大きくありませんが、実際に起こった事件の裏にはこういう秘密があった… という終...

7つの短編集でした。 一つ一つのお話に色をテーマにしたタイトルがついています。 中山七里さんの本ならいつものことですが、各々のお話の最後にどんでん返しがあります。短いお話ばかりなので、その振れ幅はあまり大きくありませんが、実際に起こった事件の裏にはこういう秘密があった… という終わり方になっています。 いくつか読んでいくうちに、あ、この人が真の犯人だな、となんとなく分かるようになります。 でも、それでも、面白かったです。 割とすぐに読めるので、通勤、通学にちょうどいいかと思います。

Posted byブクログ

2014/09/02

社会で大きな話題となった事件や出来事を題材にストーリーを練った短編ミステリー集。「赤い水」長距離バスの運転手の居眠り事故。「黒いハト」いじめによる自殺。「白い原稿」芸能人の書いた小説の文学賞受賞。「青い魚」交際詐欺殺人。「緑園の主」中学生のホームレス襲撃。「黄色リボン」性同一性障...

社会で大きな話題となった事件や出来事を題材にストーリーを練った短編ミステリー集。「赤い水」長距離バスの運転手の居眠り事故。「黒いハト」いじめによる自殺。「白い原稿」芸能人の書いた小説の文学賞受賞。「青い魚」交際詐欺殺人。「緑園の主」中学生のホームレス襲撃。「黄色リボン」性同一性障害と…。「紫の献花」第一話のその後の展開。各話とも取り上げられた社会問題自体が重要な役割を果たすストーリー展開で、良い意味で古典的な印象を受けた。「あやつり」が繰り返されるところが少しだけ気になった。

Posted byブクログ

2014/08/03

短編集。 短編集だけど、いつもの中山先生らしい二転三転するラスト。 でもそのせいで作品が中途半端になっている感じがして残念。

Posted byブクログ

2015/03/18

毒の味 赤、黒、白、青、緑、黄、紫。 それぞれの色がタイトルに冠された悲しい憎しみの物語。 インスピレーションを得たであろう事件や話題がわかってしまうのもまた心苦しい。 赤は血の色、土の色。 とあるバスの事故の真実。 こうだろうと思っていた犯人探し、当たったぞと思って読み進めて...

毒の味 赤、黒、白、青、緑、黄、紫。 それぞれの色がタイトルに冠された悲しい憎しみの物語。 インスピレーションを得たであろう事件や話題がわかってしまうのもまた心苦しい。 赤は血の色、土の色。 とあるバスの事故の真実。 こうだろうと思っていた犯人探し、当たったぞと思って読み進めていくと最後に逆転される。 黒は暗黒、心の闇。 どうかこの物語が現実にならないように、そのあとで現実世界で起きた興味に突き動かされた凄惨な事件。 おもしろいからにきまってんじゃん その言葉が全て。 白は無垢の象徴。 純粋は時として凶器、狂気。 加害者と被害者の関係はいとも簡単に変わる、あるいは誰もが加害者。 しかし自分たちだけは自分が被害者だと思い込んでいる。 青は海色、冷めた心。 騙して簡単に大金を手に入れたい、ならば先に。 果てない波を止める術は他にはなかったか。 緑は生きる命そのもの。 大事に育てた「わが子」と友。 それを守るのは誰の役目? 悪い芽は摘まねば。 黄色は注意を喚起する。 混ざった記憶か、それとも、自らの内にある別の自分か。 助けてと叫び声をあげているのは誰? 紫は高貴な色、弔いの色。 色はめぐって、人生もめぐって。 罪滅ぼしで再び悲劇を引き起こしてしまう。 それでも、せめてと思う気持ち。 ああ、君よ、安らかに。 高貴なる思いは昇華させよう、罪深さは弔おう。 毒の後味は、苦い。

Posted byブクログ

2014/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

7編の短編集。 タイトル通り、どの話もきっちり「毒」を盛られていて一筋縄ではいかない終わり方。 最近起こった事件をモチーフにしてるからか、現実味があっていい感じ。 端正な顔立ちの犬養刑事に会ってみたくなった。

Posted byブクログ

2014/06/27

赤・黒・白・青・緑・黄・紫をテーマにした7話の短編集。犬養刑事が謎を解明する勧善懲悪な話になってるので、暇な時にさらっと読める本でした。

Posted byブクログ