七色の毒 の商品レビュー
7つの短編集。 犬養隼人刑事は、「切り裂きジャックの告白」に継ぐ登場とのこと。 どんでん返しも含めて、ごく普通の短編集。 (図書館)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(2015/9/2読了) 「切り裂きジャックの告白」の犬養隼人シリーズ第2弾。 前作は長編だけど、こちらは7話収録の短編集です。 短い話の中にも二転三転があって、どれも殺人には直接手を染めていないという共通点もあり、前作の長編より面白かったです。 こういうミステリ?サスペンス?系の短編で面白かったのは私にとってはとても珍しいことなので、とても満足です。 でも、読むのが止められないほどではなかったので、星はひとつ少なくしました。 (内容) 話題作『切り裂きジャックの告白』の犬養隼人刑事が、“色”にまつわる7つの怪事件に挑む連作短編集!人間の奥底に眠る悪意を鮮烈に抉り出した、珠玉のミステリ7編! (目次・忘れないようにキーワードを) 赤い水…高速バス、廃液流出遺族、故意のバス事故、殺人へ誘導 黒いハト…中学生、イジメ、自殺へ誘導 白い原稿…歌手あがりの作家、新人文学賞出来レースへの妬み、出版社の思惑、妻の計算された夫殺害 青い魚…中年の釣具店主、偽装押しかけ妻ののっとり計画、騙されるふりをしての殺害 緑園の主…表では優等生の中学生の浮浪者への暴力、痴呆老人、老老介護の末に考えたこと 黄色いリボン…性同一性障害について、小学生の男児、女装を許す両親の本当の目的 紫の献花…「赤い水」の誘導した者の死、バス事故被害者、我が身を殺害させるための行動
Posted by
犬養刑事シリーズ。女性の嘘は見抜けないけど男性の嘘は絶対見抜く。彼はどうやらイケメンらしいのだけど、想像ではちょっとむさくるしい感じの刑事さん、という印象です、私の中で。短編集でしたが、どのお話もどんでん返しがあって、人の悪意って本当に恐ろしい・・・と背筋が寒くなりました。実際手...
犬養刑事シリーズ。女性の嘘は見抜けないけど男性の嘘は絶対見抜く。彼はどうやらイケメンらしいのだけど、想像ではちょっとむさくるしい感じの刑事さん、という印象です、私の中で。短編集でしたが、どのお話もどんでん返しがあって、人の悪意って本当に恐ろしい・・・と背筋が寒くなりました。実際手を出すのは悪いのだけど、そう仕向ける人の方が、計画性、冷静さなどを含めて残酷でタチが悪いような気がします。
Posted by
7つの短編を読み終えてから、やっと、気づいた! 本の題名の「七色の毒」で、1話から7色のいろの付いた題名であったと、、、 犬養隼人刑事が、娘の沙耶香と、言葉少なく病院で、別れた時、病院の玄関にサイレンとともに負傷者が、次々と、運びこまれる所から、物語が始まる。 第一話「赤い水」...
7つの短編を読み終えてから、やっと、気づいた! 本の題名の「七色の毒」で、1話から7色のいろの付いた題名であったと、、、 犬養隼人刑事が、娘の沙耶香と、言葉少なく病院で、別れた時、病院の玄関にサイレンとともに負傷者が、次々と、運びこまれる所から、物語が始まる。 第一話「赤い水」――高速バスの事故は、故意で、復讐! 「黒いハト」――中学生のいじめで、自殺をけしたのは、親友! 「白い原稿」――出版社の陰謀(?)で、ロック歌手で、新人文学賞を受賞したけど、選考を争った者や、妻等自分が被害者と思っているが、皆加害者であった。 「青い魚」――釣具店を経営の45歳の独身男が、20代の女と、兄(夫)に、保険金詐欺で、殺されようとするが、、、、反対に独身男の陰謀で、ソウシハギの肝で、2人は死んでしまう。 「緑園の主」――ホームレス刈りでの被害者と、痴ほう症の妻 を持つ年金暮らしの夫。二面性を持つ14歳の少年を、タリウム入りおはぎで、死亡させたのは、、、 「黄色いリボン」――性同一性障害と、小学生4年の男の子が、女の子の服を着ていた理由は、妹の死に関係があった。 「紫の献花」――ここで、最初の高速バスの事故との結びつきがわかる。贖罪のつもりなのか?生命保険の免責期間を経過していないので、自殺できないが、それを殺人に見せかけるには、、、 そして、終わりに、犬養刑事が、仏壇の花のレンゲ草の花ことばを、娘から聞いたと、告げる事で、少しづつ会話が、増えていることに、父と娘の距離が、近くなったことが、描かれている。 どの短編も、どんでん返しと言うか、犯人の意外性には、面白さを、感じたのと、誰でも善人が、やむえない事情や、他人の言葉の巧みさなどから、犯罪を犯してしまう恐ろしさも感じる作品である。
Posted by
短編集。これは面白かった。 野郎の嘘は絶対に見逃さない犬養刑事。 とても男前の。 スムーズに解決しそうな事件が、ひっくり返る。 全部全部、予想できなかった。 表明で罪には問われない黒幕に辿り着き、放つ言葉にスッとする。 紫の献花は一話目とリンクしていて、他よりしみじみした。 ...
短編集。これは面白かった。 野郎の嘘は絶対に見逃さない犬養刑事。 とても男前の。 スムーズに解決しそうな事件が、ひっくり返る。 全部全部、予想できなかった。 表明で罪には問われない黒幕に辿り着き、放つ言葉にスッとする。 紫の献花は一話目とリンクしていて、他よりしみじみした。 これはシリーズなんですね! 絶対読みます。
Posted by
図書館にて。 犬養さん、好きだな~。 短編でありながら、意外などんでん返しに毎回驚かされた。 一番驚かされたのは「黒いハト」。 救いがない。
Posted by
中山七里さんのミステリー好きなのです。今回は「切り裂きジャック」の犬養刑事が主人公です。ついついテレビで「切り裂きジャック」をやっていたので頭のなかで沢村一樹さんが出てきてました。今回は7つの毒、7つの色のはなし。いろんなトリックがたくさん出てくるのですが、「作者の頭の中はどうな...
中山七里さんのミステリー好きなのです。今回は「切り裂きジャック」の犬養刑事が主人公です。ついついテレビで「切り裂きジャック」をやっていたので頭のなかで沢村一樹さんが出てきてました。今回は7つの毒、7つの色のはなし。いろんなトリックがたくさん出てくるのですが、「作者の頭の中はどうなってるんだろう?」と考えずにはいられない感じでした。おもしろかったなぁ。
Posted by
『切り裂きジャックの告白』の犬養隼人が登場する連作短編。 殺人教唆に未必の故意、なかなか表に出ず、法で裁くのも難しい事件を、嘘を見抜く天才・犬養が暴いていく。 夜行バスの事故や人気歌手の新人文学賞受賞など、モデルケースがあるんだろうなと思わせる事件に、いかにも有りそうな社会問題を...
『切り裂きジャックの告白』の犬養隼人が登場する連作短編。 殺人教唆に未必の故意、なかなか表に出ず、法で裁くのも難しい事件を、嘘を見抜く天才・犬養が暴いていく。 夜行バスの事故や人気歌手の新人文学賞受賞など、モデルケースがあるんだろうなと思わせる事件に、いかにも有りそうな社会問題をテーマにした事件、それらを色をテーマにきれいにまとめてある。特に7話目は書き下ろしらしいが、1話目からきれいに繋がりスッキリした。 「どんでん返しの帝王」と呼ばれる中山さん。今回短編だから余計にかも知れないけれど、先が読めてしまうものが多かったのが残念。 ただ長編だと、いつも中盤に冗長とも思える乱闘シーン、攻防シーンが続くことが多いので、個人的には短編のほうがすっきりして良かった。
Posted by
短編集にしては読み応えのある作品。 小説というより連続ドラマを見ているかのようでサクサク読める。 もちろん犬養さんは沢村一樹で脳内変換されておりました(笑)
Posted by
初めて読んだ犬養シリーズってかんじだった。 俳優養成所に通ってた刑事ってのが面白かったなー 男子中学生がイジメを苦にして自殺した。自殺直前に、母親の携帯にメッセージが入っていた。しかし、その後ろで「早くしろよ」と誰かの声が入っていた。イジメグループのリーダーが都議員の息子とい...
初めて読んだ犬養シリーズってかんじだった。 俳優養成所に通ってた刑事ってのが面白かったなー 男子中学生がイジメを苦にして自殺した。自殺直前に、母親の携帯にメッセージが入っていた。しかし、その後ろで「早くしろよ」と誰かの声が入っていた。イジメグループのリーダーが都議員の息子ということからか、学校はイジメはなかったと説明。しかし、保護者会は混乱に終わり、連日マスコミは騒ぐ。 男子中学生が自殺した原因はなんだったのか。 「黒いハト」より 社会派ミステリーだった。中央道の高速バス事故やイジメ問題。ホームレス狩りや虐待死亡事件。中には、これってあの俳優をモデルにしてるよね?ってかんじの話も。なかなか面白かった。 でも、最後の話はなんだかなーと思ってしまった。 犬養さんが出てる他の話も読んでみようかな。 2015.2.19 読了
Posted by