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七色の毒 の商品レビュー

3.4

113件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2016/06/28

こちらは東野圭吾的な刑事ものの短編集。 最後にどんでん返しするのは良いが、どれも「教唆」というのはいかがなものか。 「嗤う淑女」もそうだったから、よほど作者お気に入りのトリックなのか。 本人に意識させることなく思う通りに行動させることがそれほど簡単とも思えないが。

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2018/11/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

*『切り裂きジャックの告白』の犬養隼人刑事が、“色”にまつわる7つの怪事件に挑む連作短編集!人間の奥底に眠る悪意を鮮烈に抉り出した、珠玉のミステリ7編!* 文句なし、見事に読ませてあっと言う間に引き込まれる、七色をテーマにした傑作短編集。未必の故意、操られた殺意、殺意の返り討ち。法律は殺意を裁けない。短編集なのに鮮やかなどんでん返しを組み込む力量にも感服。良心の呵責や贖罪の余白を残した秀作。

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2016/05/09

短編集でさらっと読めてしまった。どの話も大きなどんでん返しも特になかったような感じがするが、ちょっとした毒というのが、入っていて、話の展開に絡めていて、それがどんでん返しの要素なのかと感じる。中学生が関わっていた事件のように人間関係、親の議員の職業などが複雑に絡み合い、怖さを感じ...

短編集でさらっと読めてしまった。どの話も大きなどんでん返しも特になかったような感じがするが、ちょっとした毒というのが、入っていて、話の展開に絡めていて、それがどんでん返しの要素なのかと感じる。中学生が関わっていた事件のように人間関係、親の議員の職業などが複雑に絡み合い、怖さを感じるものである。物語が進み、最終的に人間関係の複雑さやそれによる恨み辛みなどが事件のきっかけになるというどこでどのように繋がっているのか、悪意はどこで芽生えるのかわからない怖さが出ていた印象。最初と最終話が繋がっていて面白かった。

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2016/03/07

なかなか面白かった。 謎の提示からロジックの展開と最後のどんでん返し。短い中でもそれを無理なくやる。さすが中山さんって作品です。 ただ、どんでん返しが多すぎて多少胸焼けする感じもありますね。

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2016/02/09

2016年11冊目。 切り裂きジャックの犬養刑事の続編短編集。全ての作品がライトで読みやすい。あの短さの中でと考えるのであれば、どんでん返しもあのくらいになるのかな、と。ただ、オチが見えちゃってたところが幾つかあったので残念。 とりあえず、お嬢さんとの仲が前回より良くなってるよう...

2016年11冊目。 切り裂きジャックの犬養刑事の続編短編集。全ての作品がライトで読みやすい。あの短さの中でと考えるのであれば、どんでん返しもあのくらいになるのかな、と。ただ、オチが見えちゃってたところが幾つかあったので残念。 とりあえず、お嬢さんとの仲が前回より良くなってるようで良かったw

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2015/12/07

普通の短編小説。ドンデン返しを無理に作ってる感が否めない。 そのドンデン返しも「あー、やっぱりなぁ」という程度のもの。正直面白くなかった。

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2015/10/09

7つの短編集。 犬養隼人刑事は、「切り裂きジャックの告白」に継ぐ登場とのこと。 どんでん返しも含めて、ごく普通の短編集。 (図書館)

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2015/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(2015/9/2読了) 「切り裂きジャックの告白」の犬養隼人シリーズ第2弾。 前作は長編だけど、こちらは7話収録の短編集です。 短い話の中にも二転三転があって、どれも殺人には直接手を染めていないという共通点もあり、前作の長編より面白かったです。 こういうミステリ?サスペンス?系の短編で面白かったのは私にとってはとても珍しいことなので、とても満足です。 でも、読むのが止められないほどではなかったので、星はひとつ少なくしました。 (内容) 話題作『切り裂きジャックの告白』の犬養隼人刑事が、“色”にまつわる7つの怪事件に挑む連作短編集!人間の奥底に眠る悪意を鮮烈に抉り出した、珠玉のミステリ7編! (目次・忘れないようにキーワードを) 赤い水…高速バス、廃液流出遺族、故意のバス事故、殺人へ誘導 黒いハト…中学生、イジメ、自殺へ誘導 白い原稿…歌手あがりの作家、新人文学賞出来レースへの妬み、出版社の思惑、妻の計算された夫殺害 青い魚…中年の釣具店主、偽装押しかけ妻ののっとり計画、騙されるふりをしての殺害 緑園の主…表では優等生の中学生の浮浪者への暴力、痴呆老人、老老介護の末に考えたこと 黄色いリボン…性同一性障害について、小学生の男児、女装を許す両親の本当の目的 紫の献花…「赤い水」の誘導した者の死、バス事故被害者、我が身を殺害させるための行動

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2015/08/27

犬養刑事シリーズ。女性の嘘は見抜けないけど男性の嘘は絶対見抜く。彼はどうやらイケメンらしいのだけど、想像ではちょっとむさくるしい感じの刑事さん、という印象です、私の中で。短編集でしたが、どのお話もどんでん返しがあって、人の悪意って本当に恐ろしい・・・と背筋が寒くなりました。実際手...

犬養刑事シリーズ。女性の嘘は見抜けないけど男性の嘘は絶対見抜く。彼はどうやらイケメンらしいのだけど、想像ではちょっとむさくるしい感じの刑事さん、という印象です、私の中で。短編集でしたが、どのお話もどんでん返しがあって、人の悪意って本当に恐ろしい・・・と背筋が寒くなりました。実際手を出すのは悪いのだけど、そう仕向ける人の方が、計画性、冷静さなどを含めて残酷でタチが悪いような気がします。

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2015/08/08

7つの短編を読み終えてから、やっと、気づいた! 本の題名の「七色の毒」で、1話から7色のいろの付いた題名であったと、、、 犬養隼人刑事が、娘の沙耶香と、言葉少なく病院で、別れた時、病院の玄関にサイレンとともに負傷者が、次々と、運びこまれる所から、物語が始まる。 第一話「赤い水」...

7つの短編を読み終えてから、やっと、気づいた! 本の題名の「七色の毒」で、1話から7色のいろの付いた題名であったと、、、 犬養隼人刑事が、娘の沙耶香と、言葉少なく病院で、別れた時、病院の玄関にサイレンとともに負傷者が、次々と、運びこまれる所から、物語が始まる。 第一話「赤い水」――高速バスの事故は、故意で、復讐! 「黒いハト」――中学生のいじめで、自殺をけしたのは、親友! 「白い原稿」――出版社の陰謀(?)で、ロック歌手で、新人文学賞を受賞したけど、選考を争った者や、妻等自分が被害者と思っているが、皆加害者であった。 「青い魚」――釣具店を経営の45歳の独身男が、20代の女と、兄(夫)に、保険金詐欺で、殺されようとするが、、、、反対に独身男の陰謀で、ソウシハギの肝で、2人は死んでしまう。 「緑園の主」――ホームレス刈りでの被害者と、痴ほう症の妻 を持つ年金暮らしの夫。二面性を持つ14歳の少年を、タリウム入りおはぎで、死亡させたのは、、、 「黄色いリボン」――性同一性障害と、小学生4年の男の子が、女の子の服を着ていた理由は、妹の死に関係があった。 「紫の献花」――ここで、最初の高速バスの事故との結びつきがわかる。贖罪のつもりなのか?生命保険の免責期間を経過していないので、自殺できないが、それを殺人に見せかけるには、、、 そして、終わりに、犬養刑事が、仏壇の花のレンゲ草の花ことばを、娘から聞いたと、告げる事で、少しづつ会話が、増えていることに、父と娘の距離が、近くなったことが、描かれている。 どの短編も、どんでん返しと言うか、犯人の意外性には、面白さを、感じたのと、誰でも善人が、やむえない事情や、他人の言葉の巧みさなどから、犯罪を犯してしまう恐ろしさも感じる作品である。

Posted byブクログ