Another エピソードS の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
綾辻行人さんの大ヒットミステリーホラー「Another」のスピンオフというか続編というか、ヒロイン、見崎鳴を主役にした物語が本書です。 Anotherといえば、綾辻さんらしいホラーであり、いくつかのトラウマなシーンとともに、鮮明な記憶が焼きついています。「夜見のたそがれの~」の元になった人形のギャラリーにもいったなと、思い出深い作品です。 このエピソードSも、そういうホラー路線だったらどうしようか、などと思っていたのですが、その心配は吹き飛びました。これはなんというか、少しひねくれたゴーストストーリーといいますか、非常に綾辻さんらしい作品となっていると思います。 綾辻さんは大好きなミステリー作家の一人で、その柔らかい独特な文体が特に好きです。 でもとてもゾクッとするものがあって。今回は特に死体の描写が怖かったです。 お話としてはシンプルなミステリーなのですが、相変わらずの伏線というかトリックの巧さに脱帽してしまいます。 エピソードSのSについては、あとがきで書かれていますが、わたしはそれよりも、想君の物語なのかな、などと思ってしまいました。 このエピソードSは、夏らしい、なんとも言えない雰囲気のミステリーです。 ひと夏のお話であり、夏の暑さのように、夏の記憶のように、蒸発して消えてしまうような、そんな不思議な密度と繊細さ、儚さと切なさが同居しているように思います。わたしはこういうお話、大好きです。 綾辻さんらしさ一杯の本だと思いますし、Anotherがお好きだった方にも、Anotherは少し怖かったという方にも、しっかりとおすすめできる一冊です。 軽装版も出ましたが、なによりこの表紙が素敵ですね。 死を想う、メメントモリである、そんな一冊のように感じました。 いくつかの続編の構想があるそうです。いつか読めたら嬉しいな、などと思います。
Posted by
アナザーの番外編。 本編と比較すると若干見劣りするが、これはこれで面白かった。アナザーの続編のための伏線が随所に張り巡らされており、次回作への期待が高まる。
Posted by
そういう落ちなのか…と、読み終わって思った。 本編の面白さを想像して読んだので残念でしたが、これはこれで面白いお話でした。
Posted by
前作を読んでから大分経っているので かなり忘れてしまっているのが残念なところです。 一番残念は、ラストに、ええと、誰だっけ?になってしまったところ(汗) 後で調べて、ああ~となり、ワンテンポ遅れてぞっとしてしまうという、まぬけな状態になってしまいました。 前作では、この雰囲気に...
前作を読んでから大分経っているので かなり忘れてしまっているのが残念なところです。 一番残念は、ラストに、ええと、誰だっけ?になってしまったところ(汗) 後で調べて、ああ~となり、ワンテンポ遅れてぞっとしてしまうという、まぬけな状態になってしまいました。 前作では、この雰囲気に入り込むのに時間がかかったけど 今回は、最初から下地がある分、すんなり楽しめました。 少しユーモアもあり、ミステリー色も強い。 あとがきで綾辻さんが、いろんな視線で続編もありみたいなことを書いていたので、忘れないように楽しみにしてます。
Posted by
Anotherのスピンオフです。 本編とは違い見崎鳴の視点で語られているので、また違った雰囲気を楽しめました。 幽霊となった賢木の死体を探すことが目的なので、暗い雰囲気でも穏やかに物語が進みます。 散りばめられたヒントで読者としての謎解きも楽しむことができました。 本編のAno...
Anotherのスピンオフです。 本編とは違い見崎鳴の視点で語られているので、また違った雰囲気を楽しめました。 幽霊となった賢木の死体を探すことが目的なので、暗い雰囲気でも穏やかに物語が進みます。 散りばめられたヒントで読者としての謎解きも楽しむことができました。 本編のAnotherとの関連性も見せており、スピンオフとしてすっきりとしたまとめ方だったと思います。 物語に大きく関わった小学生の比良塚想が、中学校に進学するとともに夜見山に引っ越しってきたということで、また別のAnother作品が見られるのではないかと期待しています。
Posted by
Anotherの続編。 1作目を読んでから随分時間が空いてしまったので、内容を忘れてました。 でも、読み進めるうちにだんだん思い出して来て・・・エピソード2の中には前作の話がちらりと出てきていたりするので、詳細はともかく概要は思い出しながら読む事が出来ました。 前作に比べると...
Anotherの続編。 1作目を読んでから随分時間が空いてしまったので、内容を忘れてました。 でも、読み進めるうちにだんだん思い出して来て・・・エピソード2の中には前作の話がちらりと出てきていたりするので、詳細はともかく概要は思い出しながら読む事が出来ました。 前作に比べると外伝的な話になっているのだけど、綾辻氏らしい謎解きは やっぱり面白かったです。 1作目を読みなおしたくなっちゃいました。
Posted by
9月-4。3.0点。 アナザーのスピンオフ的作品。 ホラーテイストで進む。見崎鳴の年上のいとこが、 自宅の階段から転落し、幽霊となるというストーリー。 サラッと読めるが、イマイチだったな。
Posted by
なんだかミステリアスな本だった。 図書館のテーマ本棚で見つけて何気なく読んでみたのだけど、どうも元々の本があって、この本はそれのスピンオフのような感じ? 読む順番を間違ってしまったかな??? 今度は元々の本も読んでみようと思える1冊だった。
Posted by
なんか釈然としない。本編からはあまり繋がりがないかと思ったら衝撃のラスト。本編とはテイストが違うんだけど、これはこれでアリなのかな。 というか赤沢さんとはそう繋がるのか。しかもこれも災厄なんだな……。
Posted by
随分前に購入していてようやっと読み始めたら 数時間で一気に読み終えてしまった。 話の展開やトリックは実に綾辻さんらしいと 読み終わった後で思った。 成程なぁと思いながらもちょっと拍子抜けの感じが 好きです。
Posted by