週末は彼女たちのもの の商品レビュー

島本理生(著者)

2017/05/23

随分前と感じる程に感覚が薄れる記憶で感想を描くのは不親切であり、読みたいと思うタイミングがあったため、再び手を取った。事実二回目の読書のレビューということをご容赦願います。

様々な著者の小説を読んできて、本作の様なさらっとサクッとしている短編が自分は好みだと感じた。出版から初出の元を辿ると、特殊な条件(女性用雑誌向けの短編)の上での書き下ろしとしては、驚くほどに魅力的な恋愛物語を、連作短編式にではあったが、描かれたと思う。
　どうしても短いところが短所になってしまうが、逆に言えば印象に残るワンシーンの連続ともいえる、そういう出来。ある話では、婚約が解消される場面から始まる物語が、多数の視点から、点を縁と結び繰り広げられる。「男友達」が好きだ。
　ただ中には、残念というのが、ある話では素朴な姿がある場面に対し、対比という効果で内容に強弱を付けようという思惑があるのかもしれないが、田舎の不良という描かれ方、全体において歳上に敬語でない(敬語を使わなくていい、といった描写が一切無い)というのは、フィクションに過ぎないが、違和感を抱いてしまたという物語もあり、好きだがハズレもあったと感じてしまった。

個人的なことだが、男性と女性でやはり考えや価値観や優先順位という違いに対し、同性である男性の作者に意識を引っ張られたという、女性作者の考えを理解することに距離感を得るという価値観の違いが生じていることを、もし、この文章を読んだ時は、そのことも意識してくれればと思う。

2017/02/26

恋愛がしたくなった。
1時間くらいでサラッと読める。無駄がないのに読み易くて面白い。ドラマティック。綺麗すぎるくらいに綺麗な話だった。

2016/11/08

16/11/08
短い短い短編ごとになっていてとてつもなく読みやすい。小説というよりもCMみたいな。とおもったら、あとがき見たらLUMINEの企画だったのね。なるほど。言われてみれば、たしかにすごくLUMINEっぽい。

・親に好かれていることと、理解されることは、きっと全くべつの話なのだ。(P12)

・じょじょに近付く駅の明かりを見つめながら、今夜のうちに新しいワンピースを買おう、と私は思った。
どうなるか、なにが起きるか分からない。
そんな新しい明日のために。(P15)

2016/07/01

ショートはあまり好みではないが、すごく素敵だった。
ひとつひとつの物語もどれも素敵だったし、それでいて重くも堅苦しくもなくつながっていくストーリー。全体を通して潔い美しさが漂っていた。

ダブルベッドや大きな冷蔵庫は持てなくても、大事にされた記憶なら宇宙にだって持っていける。

この一文が特別にお気に入り。

2016/06/28

図書館で。
随分昔に読んだナラタージュって本が面白かったし、久々に女流作家さんの本でも読むかな、と借りてみました。見事な恋愛小説でした。

カッコイイ感じの二人はお互いの中の自分像や相手像を崩すのが怖くてダメになったのかなぁ、なんて思ったり。でも結婚を延期するなら何かきちんとした説明は必要だとは思うんですけどね。
ピアニストの彼女と元婚約者の違いがあまり文章からは感じ取れないので顔か姿なのか？なんて思いながら読みました。

軽く読める本でした。所要時間一時間ぐらい？

2016/08/05

島本さんの文体が物足りなくなってきたのは私のせいだろうか。こんな潔い恋愛なんて私にはできないので、共感やときめくこともできず。

2016/02/21

ショートストーリーが繋がってる型。
ルミネの連載だったぽい( ^ω^ )

きゅんとする感じルミネらしい。
そして女性が強いのも良い。笑

2015/09/14

遅読の私でも1時間くらいで読める小説。
ルミネの広告として連載していたショートストーリーを一冊にまとめたものだそうです。

ひとつひとつ独立した物語だと思いこみ、読み進めていきましたが、３話目くらいから『あれ？登場人物が同じ？？？』と気付く。
ミナの話は雨降って地固まる、というようになってほしかったけど、これはこれで新しい道を歩いて行けるようになるんだとポジティブに考えることにした。
でもお互いに思っているのにもったいないなぁ～。

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婚約者に結婚の延期を告げられた女、新しい恋を失ったシングルマザー、彼氏の代役をさせられた大学生、永遠を信じない実業家。そんな男女に突然訪れる新しい恋の予感。信号待ちの横断歩道、偶然立ち寄ったバーのカウンター……。いつでも、どこででも恋は生まれる。臆病なあなたに贈る、人を好きになることのときめきと切なさに溢れた恋愛小説。（裏表紙より）

2015/08/31

さらっと読めた。１時間くらいで読める本。
ルミネの広告として連載されていたものなので、きっと広告を見たら印象は変わると思う。
でもそれを除くとさらっと読めた。それだけ。
いろいろ突っ込みたい部分もあったけど、それも深く考えるほどの作品じゃない。

2015/02/22

恋愛にまつわる瞬間を切り取って並べた風で、読みやすい手軽さ。
ただ、この物語がわたしの中に全く入ってこないのは恋愛をしたことがないからなのか。