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蔵書の苦しみ の商品レビュー

3.7

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2022/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私のような気になる本を買い漁ったり、好きな作家さんの新刊を追いかけるだけの人間でも本棚はミチミチになっていくので資料必須な物書きさんや古書マニアの方の本の増え方は尋常ではないだろうなと・・・。 教訓5、6、10、11にウッとしていましました。 9のトランクルームとか、お金あったらやりたいなーとか思っていただけに心に刺さりました、 本好きというより本を蒐集する癖のある人だったら刺さりそうな話が満載でした

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2021/12/13

蔵書は健全で賢明でなければならない、多すぎる本は知的生産の妨げ、本棚は書斎を堕落させる、自分の血肉と化した500冊があればいい、机のまわりに積んだ本こそいきる……などなど格言ともいえる言葉が並ぶが、読書人にとって本の保管スペースは頭の痛い問題。『蔵書の苦しみ』は永遠の命題でもある...

蔵書は健全で賢明でなければならない、多すぎる本は知的生産の妨げ、本棚は書斎を堕落させる、自分の血肉と化した500冊があればいい、机のまわりに積んだ本こそいきる……などなど格言ともいえる言葉が並ぶが、読書人にとって本の保管スペースは頭の痛い問題。『蔵書の苦しみ』は永遠の命題でもある。そんな『蔵書の苦しみ』をどのように解決するかを考えつつ、一方で『苦しみ』を何処か楽しんでいるようにも語っている。本好きになら『蔵書の苦しみ』を惚気ける気持ちが解ると思う。私も結構な量の蔵書があるので、ちょっとまずいなと思っていたが、本書に登場する桁違いの量にかえって安心してしまった。これからも『蔵書の苦しみ』を味わいながら読書ライフを送ります。

Posted byブクログ

2021/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本好きにとって、買い集めた蔵書をどのように保管処分するかは重要な問題である。 書評家の著者も、蔵書のあり方処分方法について、周りの人々や先人たちの事例を引きながら考察している。 話は14話にまとめられ、それぞれに簡単な教訓を得る。  蔵書の教訓 1 本は想像以上に重い。 2階に置きすぎると床が抜ける。 2 自分のその時点の鮮度を失った本は一度手放すべし。 3 古本屋さんに買取依頼して、どんな本がどれだけあるかを告げる 4 本棚は書斎を堕落させる。 必要な本が手に届くところに 5 ダンボールに貯める本は死滅。背表紙を可視化すべき。 6 本棚は地震に弱い。 危機管理をする。 7 蔵書はよく燃える。 火災に注意。 8 本は家に負担をかける。 新築の時は重さを計算。 9 トランクルームはすぐにいっぱいになる。 10 三度四度と読み返される本を一冊でも多く持っている人が真の読書家。 11 実生活とコレクターシップを両立させるためには規則正しい生活をすべし。 家族の理解も得られる。 12 紙の本を愛する人間は電子書籍に向かない。蔵書の苦しみは解決しない。 13 地味な純文学の作品は売ってしまっても図書館で再び出会える可能性が高い。閉架図書扱いをチェック。 14 蔵書処分の最終手段。 自宅での一人古本市がおすすめ。 うまく売るためのポイントは値段の付け方。 我が家にも、著者ほどではないが約4000冊の本があり、引っ越しの時に半分を処分したが、この本に出てくる愛書家たちの気持ちがよく分かる。 本に囲まれる幸せが崩壊して、我が家の一部を失ったような感じがした。 この本にはいろいろ考えさせられることも多くて大変面白かった。

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2021/10/05

面白かった!人の経験てほんとに他人事だから面白いし、参考にもなるね。自分で把握出来なくなったら手放すのも仕方ない。結局読み返す本て少ないんだよな。

Posted byブクログ

2020/09/27

多すぎる本は知的生産の妨げ。自分の血肉と化した500冊があればいい。机のまわりに積んだ本こそ活きる。―2万冊超の本に苦しみ続けている著者が、格闘の果てに至った蔵書の理想とは?(アマゾン紹介文) 居住空間を圧迫してるんだから、そりゃ家族だけじゃなく、本人たちにとっても「苦しみ」と...

多すぎる本は知的生産の妨げ。自分の血肉と化した500冊があればいい。机のまわりに積んだ本こそ活きる。―2万冊超の本に苦しみ続けている著者が、格闘の果てに至った蔵書の理想とは?(アマゾン紹介文) 居住空間を圧迫してるんだから、そりゃ家族だけじゃなく、本人たちにとっても「苦しみ」という面はあろう。 だけれど、読んでいて違和感を覚える。どことなく楽しそうなのだ。つまりは著者の言う通り、「惚気」を読まされ知多からなんだろうな。

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2018/10/28

"本好きの悩み事、蔵書をどう取り扱うか?に挑んだのが本書。 本との格闘をいろいろな先人のつわものを訪ねて解き明かす。 理想の書棚への志望と憧れ。"

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2018/10/14

書評家の著者が自身や知り合い、著名人の蔵書に関する苦しみの数々を披露。 こんなに沢山本は持っていないけれど、同感する事が多くてニヤニヤしてしまいます。もと図書館員としては、図書館との関係にもニッコリしました。

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2017/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『部屋にいるとギギギギ、ギィーって音がするようになって、ある日本を紙袋ひとつ分買ってきて、仕事部屋にポンと置いた。その瞬間に、床が落ちた。』なんか人ごとでないような気がする。ウチは団地だけど、大丈夫かな?

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2023/05/12

とにかく恐ろしい本です。本の重さで床が抜けてしまった話や、地震によって家のなかがカオス状態になった話など、これまで目を背けていたことに直面させられるわけですから、じっさいのところ、読んでいてこんなに怖い思いをした本はありません。 「ふつう、家を建てる場合、床の積載荷重(床に負荷...

とにかく恐ろしい本です。本の重さで床が抜けてしまった話や、地震によって家のなかがカオス状態になった話など、これまで目を背けていたことに直面させられるわけですから、じっさいのところ、読んでいてこんなに怖い思いをした本はありません。 「ふつう、家を建てる場合、床の積載荷重(床に負荷がかかる重さの許容範囲)をだいたい一平米当たり百八十キログラム以内、と見積もります」「大雑把に四六判の単行本一冊の重量を四百グラムとして、コクヨのスチールの本棚五段に収納できるのが約二百冊。それだけで八十キログラム。前後に列に並べるとその倍。本棚そのものの重量が別にかかる」というくだりを目にした時には、ほんとうに冷や汗が出る思いがしました。 本書に登場する猛者たちにくらべるならば、私自身の蔵書量はまったくささやかなものにすぎませんが、そうはいってもやはり心配になってしまいます。これはもちろん蔵書家たちへの敬意を込めていうのですが、自分は絶対にここに書かれているひとたちのような羽目には陥らないようにしようと、心に誓いました。

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2017/08/31

著者の職業柄、本の氾濫は必然だろう。著者以外の著名人の蔵書の苦しみとその対処を引きながら、最終章ではその苦しみからの解放のための蔵書処分法へと展開するエッセイをニヤニヤしながら読了した。蔵書数には及ばないが、購入した書籍が自分の本棚から溢れ、息子の本棚へ進出し、そして床の上にも平...

著者の職業柄、本の氾濫は必然だろう。著者以外の著名人の蔵書の苦しみとその対処を引きながら、最終章ではその苦しみからの解放のための蔵書処分法へと展開するエッセイをニヤニヤしながら読了した。蔵書数には及ばないが、購入した書籍が自分の本棚から溢れ、息子の本棚へ進出し、そして床の上にも平積みされている様を見ると、自分も同類の末席にいるのだと思う。そして、私もまた電子書籍ではなく紙書籍派である。

Posted byブクログ