死神の浮力 の商品レビュー
死を通して、親子の愛情をユーモラスに
一つだけ確実なこと、人はいつか必ず死ぬということ。 死ということを通して、子への何ものにも代えがたい絶対的な愛情、親への子の思い、が巧みに描かれている。 ユーモラスに、軽く読みこなさせる筆者の技術は相変わらず、素晴らしい。
平塚 泰司
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※このレビューにはネタバレを含みます
たった今読み終わったのですが、爽やかな感動に包まれています。 千葉さんのセリフの面白さは言うまでもないですが、それ以外にも面白さの詰まったお話でした。 山野辺さんのお父さんが死の直前に、死後の世界を「俺が先に行って見てきてやる」と息子に話すシーンが個人的には一番好きです。
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日常で死について考えることはあまりありませんが、死の哲学、生命の儚さ、動物と人間の違い、など伊坂さんならではの名言が散りばめられていて、生きることについて考える良い経験になりました。 この感想だと話が重そうに感じられるかも知れませんが、死神千葉の言動が可愛らしく楽しく読めました。...
日常で死について考えることはあまりありませんが、死の哲学、生命の儚さ、動物と人間の違い、など伊坂さんならではの名言が散りばめられていて、生きることについて考える良い経験になりました。 この感想だと話が重そうに感じられるかも知れませんが、死神千葉の言動が可愛らしく楽しく読めました。死神の精度と併せてオススメの一冊です。
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死神の精度の続編でもあり、長編ストーリー! 読み応えがあって千葉さんの行動がおもしろおかしくって良かった(^_^) なんだかんだ千葉さんは人間に興味なさそうな感じではありつつも協力しちゃうところがいいですね。
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帯表 死神の千葉を長編で読める日が来た! おまえはまだ死なない。 俺がついているから。 帯背 死神の千葉、敵討ちに参加!! 帯裏 娘を殺された。 相手は二十五人に一人の、良心を持たない人間。 ー犯人を追う夫婦と、千葉の七日間 本作品は書き下ろしです (冒頭のみ「別冊文藝春秋」2...
帯表 死神の千葉を長編で読める日が来た! おまえはまだ死なない。 俺がついているから。 帯背 死神の千葉、敵討ちに参加!! 帯裏 娘を殺された。 相手は二十五人に一人の、良心を持たない人間。 ー犯人を追う夫婦と、千葉の七日間 本作品は書き下ろしです (冒頭のみ「別冊文藝春秋」2012年1月号初出)
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続編だったんかい。 伊坂さんの会話主体の読みやすい文章。 掛け合いがいつも通り小気味良い。 人間のサイコパスVS人間ではない死神 所々、死神パワーが炸裂し、何でもありで物語が進んでいくので少し飽きるかな。 少し長いと感じてしまう。 前作は短編集との事なのでそちらを見ようかなと...
続編だったんかい。 伊坂さんの会話主体の読みやすい文章。 掛け合いがいつも通り小気味良い。 人間のサイコパスVS人間ではない死神 所々、死神パワーが炸裂し、何でもありで物語が進んでいくので少し飽きるかな。 少し長いと感じてしまう。 前作は短編集との事なのでそちらを見ようかなと。
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世の中には、人の感情を知ることができないいわゆるサイコパスという人種がいるとのこと。この本にでてくる死神をそういった意味ではサイコパスなのかもしれない。でも、そのサイコパスぶりが相手にどう影響を与えるかは、その人によるのだろう。悪意とは何なんだろう。
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死神シリーズ。サイコパスを扱った重い内容なんだけれど、千葉君の存在がそれを重く鬱とさせない。あいかわらず千葉君のキャラが良い。
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「敬意とは、面倒くさいことをしなさい、という意味である」なるほどなぁ。たしかにそうだ。所々にこういう名言が混ざってる、伊坂幸太郎さんの本は面白い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
死神シリーズ第二弾。娘を殺された夫婦が無罪で釈放された犯人に敵討ちするために過ごした七日間。犯人が良心を持たないサイコパスという設定が不気味で残酷で途中何度か読むのをやめようかと思ってしまったが、死神千葉さんの脱力したくなる飄々とした態度に救われ読み進めることができた。ダムに向かう犯人をママチャリで追いかけるシーンは現実味がなかったが、疾走感があり爽快だった。最後はどうなるのかと思ったが納得いく結末だった。氷が溶けても全体の量は変わらない。1人の人間の死は社会から気に留められず、総体としては影響がない。
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