死神の浮力 の商品レビュー
単純に、面白かった。伏線回収もうまい。 ただ、この作品より前に短篇集の「死神の精度」を読んで設定を知っておかないと完全には楽しめないかな。
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日々を摘め 音楽を愛する風変わりな死神の千葉、再登場!しかも長編!!人に必ず訪れる死。ある少女の死を巡りいくつもの死が交錯する(当然、死神も!)。相変わらず軽妙な伊坂節だが、ラストはさらりと書かれているものの結構残酷。そのコントラストが魅力の一つといえるので、その意味では期待は...
日々を摘め 音楽を愛する風変わりな死神の千葉、再登場!しかも長編!!人に必ず訪れる死。ある少女の死を巡りいくつもの死が交錯する(当然、死神も!)。相変わらず軽妙な伊坂節だが、ラストはさらりと書かれているものの結構残酷。そのコントラストが魅力の一つといえるので、その意味では期待は裏切らない。 千葉の設定や死神の仕事についての説明が途中まで無いので、前作『死神の精度』を読んでいないと少々とっつきにくいかもしれないないが、飄々とした千葉にすぐに引き込まれることであろう。 しかしながら、死神が主人公なだけに否が応でも死について考えさせられるので、そこはよく考えて読まれた方が良いかと。
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死神の千葉が活躍する 短編集「死神の精度」の続編。 今回は長編。 25人に1人いるという良心のない人間に 娘を殺された作家夫婦の復讐劇。 今回、千葉が担当するのは殺された娘の父親。 人間と死神の言葉のとらえ方のギャップにクスッとしたり、 引用される著名人の言葉に...
死神の千葉が活躍する 短編集「死神の精度」の続編。 今回は長編。 25人に1人いるという良心のない人間に 娘を殺された作家夫婦の復讐劇。 今回、千葉が担当するのは殺された娘の父親。 人間と死神の言葉のとらえ方のギャップにクスッとしたり、 引用される著名人の言葉に考えさせられたり、 聞き入った人物が出てきたり、 面白かったですが、でも短編の方がよかったのかなとも思う。 「浮力」って、そういうことか。
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おもしろかった。 でも子供が死んでいるので星ひとつ減。 死神世界の還元キャンペーンのいいかげんさに唖然としながら、本城の結末は痛快だった。 子どもを殺すやつは大嫌いだ。 同じ年頃の子どもを育てている真っ最中なので、山野辺夫妻には感情移入して読んだ。 菜摘ちゃんのファスナ...
おもしろかった。 でも子供が死んでいるので星ひとつ減。 死神世界の還元キャンペーンのいいかげんさに唖然としながら、本城の結末は痛快だった。 子どもを殺すやつは大嫌いだ。 同じ年頃の子どもを育てている真っ最中なので、山野辺夫妻には感情移入して読んだ。 菜摘ちゃんのファスナーのくだりには涙がとまらなかった。 2015-05-15 再読。 このメディアメーカーのよくないところは、再読したときに新たな登録ができないところだな。 子どもが死んでいる小説を読むのは苦痛だが、再読したくなるくらいこの小説はおもしろい。 千葉がいい味を出している。 初回読んだときはそれほど主人公の父親について感慨を持たなかった。 多分その当時まだ私の母が生きていて、身近な人の死が実感できなかったからだろう。 今は、すごく身に沁みて分かる。 去年母が死んだ。 だからか、この小説の中で主人公の父親が「先に行ってみてくる」「きっと怖くないから」先に行って確かめてくれているという解釈に、今頃感動した。
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このずれた、でも気の利いたテンポのよい会話が絶妙。 重いことこそ軽く語るべき、なんですよね。多分。
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死神の精度の続編でかつ長編.渡辺一夫「寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか」 というテーゼが全編に貫かれている.個人的には短編集の死神の精度の方が好きかな.
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続編とは知らずに読了。 長いので初めは躊躇しながら読んだのでなかなか入り込めず、死神システムも理解できず入り込めなかったが、千葉のキャラクターに魅了され後半は加速。 キャラクター設定が上手くオチもなるほどと感心。
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伊坂幸太郎さんの作品に出てくる登場人物はみんなとても個性的で魅力的ではあるが、なかでも群を抜いて魅力的なのはやはり死神の千葉さんだと思う。 確かに死ぬという事はとても怖いしそこから逃れられる人間はいないけどこの物語を読んで死というものに対して怖いのは変わらないけど今までとは少し違...
伊坂幸太郎さんの作品に出てくる登場人物はみんなとても個性的で魅力的ではあるが、なかでも群を抜いて魅力的なのはやはり死神の千葉さんだと思う。 確かに死ぬという事はとても怖いしそこから逃れられる人間はいないけどこの物語を読んで死というものに対して怖いのは変わらないけど今までとは少し違った気持ちで向かい合う事が出来そうな気がした。 この作品を読んでいると何故だかとても音楽が聴きたくなってくる。 あと、なんか色々役に立ちそうなんで危険物取扱者の資格でも取ってみようかなと思った。
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「人はいつか必ず死ぬ」 普段はそんな当たり前の事を意識する事なんてないのに、何かの拍子に自分の死に際をあれこれと考え、ゾッとする事があるなぁ…いくら考えても不毛なのはわかっているつもりですが…。 でも、こんな風に人の寿命が定められているのだとしたら、その時は是非千葉さんに来て欲...
「人はいつか必ず死ぬ」 普段はそんな当たり前の事を意識する事なんてないのに、何かの拍子に自分の死に際をあれこれと考え、ゾッとする事があるなぁ…いくら考えても不毛なのはわかっているつもりですが…。 でも、こんな風に人の寿命が定められているのだとしたら、その時は是非千葉さんに来て欲しい。そしたら、その時出来ることややりたい事が出来るような気がして、人生最後の7日間は何だか楽しめそうです。 あ…しかし、いきなり現れた人物が千葉さんだと気づくのだろうか……?
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この設定なら、前作のような短編集の方がテンポ良く好み。 題材のせいか、やるせなさが募り、千葉さんの的外れな感じもイマイチ前よりも光らなかった気がする。
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