死神の浮力 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
死神シリーズ第二弾。娘を殺された夫婦が無罪で釈放された犯人に敵討ちするために過ごした七日間。犯人が良心を持たないサイコパスという設定が不気味で残酷で途中何度か読むのをやめようかと思ってしまったが、死神千葉さんの脱力したくなる飄々とした態度に救われ読み進めることができた。ダムに向かう犯人をママチャリで追いかけるシーンは現実味がなかったが、疾走感があり爽快だった。最後はどうなるのかと思ったが納得いく結末だった。氷が溶けても全体の量は変わらない。1人の人間の死は社会から気に留められず、総体としては影響がない。
Posted by
死神の精度の続編。 千葉は千葉だった。 チルドレンの続編のサブマリンで陣内が陣内だった様に、千葉は続編でも千葉だった。 拷問の件や自転車の件、想像すると面白くなって電車では読めない。 死神の主観だからこそ、人間が客観的に書かれている印象で納得出来る表現も多数見られる。 読み...
死神の精度の続編。 千葉は千葉だった。 チルドレンの続編のサブマリンで陣内が陣内だった様に、千葉は続編でも千葉だった。 拷問の件や自転車の件、想像すると面白くなって電車では読めない。 死神の主観だからこそ、人間が客観的に書かれている印象で納得出来る表現も多数見られる。 読みながら人ってなんだかなぁと思いつつ死とはなんだろう、親というのはなんだろうとも考えた瞬間があった。 色々考えることにも繋がる本。 伊坂幸太郎はやっぱり面白い。
Posted by
死神シリーズの2作目。1作目では、死神・千葉が6つの人生に出会う。 今作では、ストーリーの中に、幾人かの人生が交差するけれど、千葉が調査するのは、ただひとつの人生のみ。 千葉は、仕事をやり遂げる。奇跡は起きないし、結末は最初から予想できているんだけれど。 それでも、痛快!と叫び...
死神シリーズの2作目。1作目では、死神・千葉が6つの人生に出会う。 今作では、ストーリーの中に、幾人かの人生が交差するけれど、千葉が調査するのは、ただひとつの人生のみ。 千葉は、仕事をやり遂げる。奇跡は起きないし、結末は最初から予想できているんだけれど。 それでも、痛快!と叫びたくなった場面もあったな。
Posted by
どこか笑える死神シリーズの長編は、思わず社会派色が強い設定でした。 しれっとしている千葉と、真剣に事件と向き合い感情の揺れも大きく全力投球な山野辺を交互に見ていると、どこかシュールです。 死神業界も色々あるんだなと、ちょっとした発見もありました。
Posted by
死神•千葉が長編になったと聞き、どんな話になるのかワクワクしながら読む。 終始雰囲気は重かったものの、何処か変わった人物やストーリーの軽快さは流石。 ラストの千葉の台詞、7日目のラストの台詞で軽く泣く。
Posted by
やっぱり伊坂幸太郎は面白い! 久しぶりにストレスフリーで読めた 死神の精度を先に読むべきだったと思った
Posted by
子供を亡くした親の気持ち、親が子を思う気持ちを共感すると共に、前向きになれない人生でも時間は経過して行く。楽しんで読める作品では無いです。 話が散らかって途中から読み進めるのがちょっと面倒になってしまい惰性で最後まで読みました。映像としての方が入りやすいのかなぁ。個人的感想ですが...
子供を亡くした親の気持ち、親が子を思う気持ちを共感すると共に、前向きになれない人生でも時間は経過して行く。楽しんで読める作品では無いです。 話が散らかって途中から読み進めるのがちょっと面倒になってしまい惰性で最後まで読みました。映像としての方が入りやすいのかなぁ。個人的感想ですが。
Posted by
前作の「死神の精度」を読んだことはすっかり忘れていたが、やはり長編の本作の方が好みにあった。 しかしサイコパスに対抗するのはハンパない。対抗できるのは死神ぐらいしかいないのではないか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
永遠の0を読んだあとだったからか、 伊坂さんが自虐的に会話で成り立つ小説って言ってる理由がようやくわかった でも、やっぱり素敵な言い回しの会話は憧れるし、こんな会話ができる大人になりたい! 立っている標識は本当にあっているのかわからない 人間は協力する動物 扇子から剣を出すんじゃなく、剣から扇子を出すような小説を きっと小説のテーマは死だったのかも お父さんが、先に行って、見てくる的なセリフは感動的だった 2013.12.12
Posted by
とにかく千葉さんが素敵だった。 感情も思い入れもなくて、基本的に無関心でどうでもいいと感じつつも、ただ直向きに音楽を求めて自然と協力してしまうところが。 前作は短編で物足りないなぁと思っていましたが、今作の長編はむしろ読み終えてしまうのが惜しく感じるほどに呑み込まれてしまいました...
とにかく千葉さんが素敵だった。 感情も思い入れもなくて、基本的に無関心でどうでもいいと感じつつも、ただ直向きに音楽を求めて自然と協力してしまうところが。 前作は短編で物足りないなぁと思っていましたが、今作の長編はむしろ読み終えてしまうのが惜しく感じるほどに呑み込まれてしまいました。 最高の一冊でした。
Posted by