里山資本主義 の商品レビュー
個々の話はおもしろいのだが、「マネー資本主義」との対比で、「里山資本主義」という言葉を用いている。 ちょっとな~という感じ。
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非常に納得感があった.地域の赤字は「エネルギー」と「モノ」の購入代金という視点は秀逸.このような考え方を自らの実生活にどのように取り入れていくか?「金銭換算できない価値」の活動を増やして行くことかな.お薦めの一冊.
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豊かさって何なんだっけか?という根源的な問いを考えさせられた一冊。本書を読むことで、知らず知らずのうちに「資本主義・マネー経済」を前提とした豊かさに毒されていたことに気が付けたのが、とても良かったな。 未曾有の人口減少社会に突入する中でも、人間が人間らしく自然体で豊かに暮らすためのヒントとして「里山資本主義」という考え方は知っておいて損は無いと思います。 ・木材の成形家庭の途中で出来る端材をペレットに加工し、ペレットを燃料としたエネルギーを生み出す。裏山にある枯れ木を燃料にして調理をする。遠くの石油に頼らず、身近にある森林を活用することで半永久的にエネルギーを自給自足し、域内でお金を循環させるという革命。地域経済の活性化だけでなく、エネルギーの自給は安全保障にも直結。 ・里山を食い物にする、エコストーブ ・過疎を逆手にとる会 ・高齢者ではなく、光齢者。人生を一杯経験したからこそ輝ける歳になれる。 ・林業の哲学は利子で生活すること。成長する分を資源として使う。元本は手をつけないから、半永久的に資源を活用できる。 ・CLT(クロス・ラミネイティッド・テインバー)。木造高層ビル建築の可能性。鉄筋コンクリートの代替。 ・GDPには表れない、お金に換算できない幸せを増やす。 ・じーちゃんばーちゃんの自家菜園の規格外貧や食べきれない野菜を、福祉法人が買取、入居者の料理を作る。じーちゃんばーちゃんも喜んで貰えて張りが出るし、福祉法人も新鮮な野菜が格安で手に入る。 ・里山資本主義は都会でも気楽に始められる。 ・周防大島のジャム屋さん ・妄想から革命は起きる ・焼きジャム ・懐かしい未来 ・シェアとい言葉は、市場占有率よりも分かち合う意味で使われるようになってきた。 ・放牧牛乳。味のバラツキを売りにする。 ・無縁社会の解決策はお役立ちクロス、手間返し。
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「デフレの正体」の著者とNHK取材班が共同で執筆した。曰く、里山資本主義とは、「かつて人間が手を入れてきた休眠資産を再利用することで、原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たす現象。安全保障と地域経済の自立をもたらし、不安・不満・不振のスパイラルを超える。」 中部電力をやめ...
「デフレの正体」の著者とNHK取材班が共同で執筆した。曰く、里山資本主義とは、「かつて人間が手を入れてきた休眠資産を再利用することで、原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たす現象。安全保障と地域経済の自立をもたらし、不安・不満・不振のスパイラルを超える。」 中部電力をやめて周防大島でジャム屋を始めたという人が取り上げられていた。格好いい!
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巷で噂になっているのは知っていましたが、ようやく読んでみました。 ふむふむ、なかなか示唆に富んだ一冊。田舎暮らしか都会暮らしか?人生のフェーズに合わせて選択してみるのもいいかも。またはハイブリッドかな?
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中央集権的な時代の中、地方は劣等感を抱えながら貧しさに耐えていく、 という発想から、地方にある物を活かし、地方でしかできないことをやっていこう、 と自発的に動くことを推奨している。 そこで成功している人々の話を織り交ぜながら構成されている。
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本書では木材等の例を取り上げていたが、地域によっては、その土地に見合ったもので同じような発想ができるかも知れないと感じさせてくれる本であった。
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マネーに依存しないサブシステムの再構築 ・森や人間関係といったお金で買えない資産に、最新テクノロジーを加味して活用する ・地元産食材にこだわった料理・・・生産に使用した燃料も地元産、調理に使った燃料も地元産 ↓ 貨幣換算できない物々交換 食料と燃料はできるだけ自己調達&地元調達 ...
マネーに依存しないサブシステムの再構築 ・森や人間関係といったお金で買えない資産に、最新テクノロジーを加味して活用する ・地元産食材にこだわった料理・・・生産に使用した燃料も地元産、調理に使った燃料も地元産 ↓ 貨幣換算できない物々交換 食料と燃料はできるだけ自己調達&地元調達 一社多役(分業しない、得意不得意はあってもみんなができる) 毎日牛乳の味が変わることがブランド
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この一年、自分がどのように生きていけばいくと充実した人生を送れるのか漠然と悩んでいたが、モヤが晴れた気がした。 サラリーマン生活は変えられないだろうが、家庭菜園を始めたり、地元の木でマイホームを建てたり、この本を読む前から知らず知らずのうちに里山資本主義をかじっていたらしい。 ...
この一年、自分がどのように生きていけばいくと充実した人生を送れるのか漠然と悩んでいたが、モヤが晴れた気がした。 サラリーマン生活は変えられないだろうが、家庭菜園を始めたり、地元の木でマイホームを建てたり、この本を読む前から知らず知らずのうちに里山資本主義をかじっていたらしい。 ちなみに、地元がフォーカスされていて嬉しかった。今度帰省したときに注意して見てみようと思う。
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マネー資本主義に対する里山資本主義。読み始めは自分の故郷と比較して、本書にあるようなエネルギーを供給してくれそうな里山はなさそうな事例紹介に、読書スピードが上がらなかった。しかし、後半はどのような街でも実践できそうな事例と、日本経済衰退論へのアンチテーゼは読み応えがあり、読むスピ...
マネー資本主義に対する里山資本主義。読み始めは自分の故郷と比較して、本書にあるようなエネルギーを供給してくれそうな里山はなさそうな事例紹介に、読書スピードが上がらなかった。しかし、後半はどのような街でも実践できそうな事例と、日本経済衰退論へのアンチテーゼは読み応えがあり、読むスピードが自然上がった。順番は前後したが、次は藻谷氏の『デフレの正体』を読もう。
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