わたしをみつけて の商品レビュー
とても素敵な師長で良い本でした。 この顔はね、仮面なの。 看護師の仮面。病院に着いたら、仮面をかぶるの。 よく、若いひとが、自分探しとか言って、ほんとの自分を探して旅をしたり、転職してみたりするでしょり ほんとの自分がどこにいると思ってる? ほんとの自分なんてね、なんだっていい...
とても素敵な師長で良い本でした。 この顔はね、仮面なの。 看護師の仮面。病院に着いたら、仮面をかぶるの。 よく、若いひとが、自分探しとか言って、ほんとの自分を探して旅をしたり、転職してみたりするでしょり ほんとの自分がどこにいると思ってる? ほんとの自分なんてね、なんだっていいのよ。そんなのないと言ってもいい。仮面をかぶって30年もたてば、それが、ほんとうの自分。 印象に残っています。
Posted by
師長に自分の身の上を話すところで自然と涙が出て来ました。やっと彼女が救われた気がしたのかな、とても読みやすく心に響くお話でした。
Posted by
心にずしっとくる重たい内容だけど、読みやすいやさしい文章。 弥生さんは藤堂師長と出会えてよかった。 生まれにより確かに格差は生じるけど、さらにその後に出会った人たちの影響で自分自身や人生は大きく変わっていく。 弥生さんが小さい頃に出会った幸子さんのように、就職してから出会っ...
心にずしっとくる重たい内容だけど、読みやすいやさしい文章。 弥生さんは藤堂師長と出会えてよかった。 生まれにより確かに格差は生じるけど、さらにその後に出会った人たちの影響で自分自身や人生は大きく変わっていく。 弥生さんが小さい頃に出会った幸子さんのように、就職してから出会った藤堂師長や菊地さんのように、きっと自分も知らないうちに誰かから幸せを願われているのだろう。 しかし、この院長の病院では絶対に手術したくないな。 医師も人間だし、だからこその人間らしさだとわかるけど、患者としては命がかかってますし。 藤堂師長が最初に出会った医師のような人に診てもらいたいな…。
Posted by
私は眼科やけども、病院で働くことの意義をそっと教えてもらえた。藤堂看護師長のような方がどの病院にもいてくれたら。。私も学ばせてもらえたことがあった。明日からまた頑張ろう。 そして、弥生ちゃんの最後の心の変化…とてもとてもステキやった。 祈ってもらったことがある。素敵だ。 とっても...
私は眼科やけども、病院で働くことの意義をそっと教えてもらえた。藤堂看護師長のような方がどの病院にもいてくれたら。。私も学ばせてもらえたことがあった。明日からまた頑張ろう。 そして、弥生ちゃんの最後の心の変化…とてもとてもステキやった。 祈ってもらったことがある。素敵だ。 とっても素敵なお話やった。 読んでよかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
呪縛から解き放たれた弥生の強い願いに、一緒になって願い祈る。 病院を少しでも良くするために、まだこの病院に残って頑張りたいという弥生の信念はすごいとは思うものの、こんな看護師を見下した医療事故を繰り返す糞みたいな院長がいる病院の体制はそうそう変わらない。弥生がどんなに奮闘しようと、病院が良くなって院長が改心するとは思えない。こんな病院とっとと辞めて藤堂師長について行っちゃえば良いのにと思うけど、今ここにいる患者さん達を、未来の患者さん達を彼女は見捨てることができないんだろうな。 「あなたがたのいる場所は、いつも、患者のそばよ。」去り際に看護師達にかける激励の言葉の温かさと力強さに、背中を押される。師長の人として器の大きさを感じた。院長がクズなだけに余計に。 そして誰よりも忘れてはならないのが、菊池さん。周囲に愛されるその人柄に、弥生の心も救われていく。九九が出来ない彼女の為に、夜な夜なひらがなの小さな文字で書いた九九の紙。 それが幼かった弥生も、大人になった弥生も、まとめて包み込んで救ってくれた。呪いとしか思えなかった呪文のような九九が、菊池さんから弥生への祝福の言葉になったんだと思ったら、もう胸がいっぱいになった。 ただの紙切れじゃない、それは長い間がんじがらめになっていた弥生の呪いを解く温かい魔法だったんだ。 「へば!」と言い合って手術室に向かう場面も、覚えた九九を菊池さんに披露しながら麻酔する場面も温かくて優しい。 それだけに菊池さんの無事を祈らずにはいられない。なのに手術シーンのままページ数は残りわずかで焦る。ちょっと待って、このまま終わらないで。っていうか早く電子メスで無駄に体を傷つけてるこいつの手を、誰か早く止めて。そして手術室から引きずり出して、誰か颯爽とヒーローみたいに有能な医者が現れてよ。 どうかどうか。菊池さんの無事を見届けてから終わって・・・という願いもむなしく、手術の結果がわからずに終わるというモヤモヤ。でもきっと助かったと信じたい。後遺症もなく無事に・・・とまではいかないかもしれないけど。また弥生と二人笑い合う日々が訪れてほしいと切に願う。 「わたしはいい子でもわるい子でもない。 わたしはわたし。 今はただ、このひとを守りたい。」
Posted by
この人の本の何が良いか、ストーリーも読ませるけど、文体と漢字の選び方が好きなんだと思う。孤児の看護師さんの話。
Posted by
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずしっとくる。 ずし、っというより、めりめりっと心にめり込んで来る感じかもしれない。 ずっと1人ぼっちだと思いこんで生きてきた弥生。 親に捨てられたことで、施設を転々とし、誰にも心を許すことなく生きていた。 でも、菊池さんというおじいちゃんや藤堂師長、同僚の神田さんとの出会いで、彼女は気づく。 今までも、今も、決して1人ではなかったのだということに。人のあたたかさに触れて、彼女が変わっていく様が心強く、頼もしく、嬉しかった。 優しくされて初めて、痛みがわかるようになったんだね。 これでやっと、嫌なことは嫌だって感じられるようになる。自分を大事にできるようになるんだよ。 ひとりでできないことは、誰かの力を借りて。 その通りだと思います。 当たり前に思ってつい忘れがちな大切なことを、思い出させてくれる一冊だと思います。
Posted by
捨て子だった准看護師の弥生。 いい子じゃないとそこに居続けることができない。 だからいい子であり続ける。 居場所を失いたくなくて。 わかりすぎる。弥生ほどじゃないけど似たような境遇だったから。 でも弥生は出会った心温かい菊池さん、 藤堂師長に、 「だれかが私を見てくれていた」こ...
捨て子だった准看護師の弥生。 いい子じゃないとそこに居続けることができない。 だからいい子であり続ける。 居場所を失いたくなくて。 わかりすぎる。弥生ほどじゃないけど似たような境遇だったから。 でも弥生は出会った心温かい菊池さん、 藤堂師長に、 「だれかが私を見てくれていた」ことに気づかせてもらえた。 わたしはわたし。 いい子でもわるい子でもない。 わたしはわたし。 弥生の気づきに涙が止まらなかった。 そして自分も気づかせてもらえた。 素晴らしい1冊に出会えたことに感謝。
Posted by
本当の自分なんて探してもなくて、ふりをしている自分でも、それが長くなればそれが自分になるという言葉が心に残った。自分が傷つきたくないからいい子でいる。私の無意識の中にもこの思いがあるのだと思う。でもそれは誰もが思うことだし、否定することではない。人間誰しもエゴがありつつ、普段はい...
本当の自分なんて探してもなくて、ふりをしている自分でも、それが長くなればそれが自分になるという言葉が心に残った。自分が傷つきたくないからいい子でいる。私の無意識の中にもこの思いがあるのだと思う。でもそれは誰もが思うことだし、否定することではない。人間誰しもエゴがありつつ、普段はいい人のふりをしている。でも、それでいいと思った。それで自分が傷つかず、周りの人を助けられたりさるならいいと思った。
Posted by