わたしをみつけて の商品レビュー
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親を知らない施設育ちの主人公。准看。 病院で新しい師長に出会って自由になる。 メンタルヘルスがたっぷり出てくる。 私は泣けるシーンが2か所、あとは感動だった。 作者の調べ方が半端ないなあと感動。
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「いい子じゃないと、いけませんか。」 この問いかけに、はっきりNOと答えたい でも自分自身にも「いい人」と言われたいという気持ちが根強くある 前作の「きみはいい子」も好きだった これは長編、一気に読んだ ≪ どこにいる? ほんとのわたし つくるもの ≫
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親に捨てられ、施設で育った准看護師の弥生。病院に新しい師長がやってきて… テーマはいいんだけど若干期待はずれ
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前作の『きみはいい子』と同じ空気が流れています 捨て子で施設で育ち、准看さんになり病院で働いたはる女性の話 今まで、当たり前と思っていた病院の常識、自分の振る舞いが、新しい師長さんをきっかけにゆらいでいく 自分の居場所って? ほんとうのわたしなんて探してもいない? 自我形成...
前作の『きみはいい子』と同じ空気が流れています 捨て子で施設で育ち、准看さんになり病院で働いたはる女性の話 今まで、当たり前と思っていた病院の常識、自分の振る舞いが、新しい師長さんをきっかけにゆらいでいく 自分の居場所って? ほんとうのわたしなんて探してもいない? 自我形成ができきっていないけれど、ひととの関係は比較的保てる でも、どこか不安定な彼女が変化していくのか
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前作 きみはいい子 の短編の続編?総まとめ的な位置づけかな。順番に読んだ方が楽しいと思う。 前作で気になってた子供も今作で何とか救いのある方角へ進め、ホッとした。 どろっとした話ではあるけど、最終的にはみんないい方向へ進めそう。
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生まれてすぐに捨てられ、本当の親の顔を知らずに施設で育った主人公。 誰にとっても無害な存在であることで、静かに生きてきた。 准看護師として働く病院では厄介な医師や同僚たちとも無難に関わり、淡々とした日々を送っている。 そんな彼女の前に、新しく赴任してきた看護師長と、世話好きの老...
生まれてすぐに捨てられ、本当の親の顔を知らずに施設で育った主人公。 誰にとっても無害な存在であることで、静かに生きてきた。 准看護師として働く病院では厄介な医師や同僚たちとも無難に関わり、淡々とした日々を送っている。 そんな彼女の前に、新しく赴任してきた看護師長と、世話好きの老人が現れたことで、これまでの生き方・考え方を改めはじめる。 成長の止まっていた彼女の心のなかの部分が、だんだん育っていく。 設定、展開ともベタに進行するが、その分安心して読める。 嫌なやつは最後まで嫌なやつだったのが少し物足りない。嫌なやつにも事情はあるし、もっと掘りようがあったのではないかと思う。 情緒的で、ループする箇所もあり、エピソードではなく主人公の心理描写で物語を進めてしまうので全体的に幼い。予定調和。 痛みのある設定と展開の割にひりひりしないのはこのあたりが原因な気がする。 「きみはいい子」の方が物語として厚みもあり魅力的だった。 悪くはない、無難に面白い一冊。 http://www.horizon-t.net/?p=1256
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本を読むのと同じくらい、おままごとが好きでした。 それも、「おかあさん」「おとうさん」と呼び合うおままごとではなくて 「今日の私は、エリザベス♪」と、金髪巻き毛の女の子になり切って 小さなティーポットでしずしずとお茶を淹れるような。 おままごとそのものよりも、「今日の私の素敵な名...
本を読むのと同じくらい、おままごとが好きでした。 それも、「おかあさん」「おとうさん」と呼び合うおままごとではなくて 「今日の私は、エリザベス♪」と、金髪巻き毛の女の子になり切って 小さなティーポットでしずしずとお茶を淹れるような。 おままごとそのものよりも、「今日の私の素敵な名前」を考えるのがうれしくて。 そんなふうに、名前に込められた意味やイメージについて想像するのが大好きなので 初めてピアノのレッスンに来た生徒さんには、必ず「お名前は?」と訊いて 「うわあ、きれいなお名前ね!」と盛り上がったり 「あ、そのお名前の入った曲があるよ!」と弾いてあげたりするところから始めます。 。。。だから、ショックでした。 名前の由来を訊かれること、言い当てられることを苦痛に思う人がいると知って。 三月に捨てられたから、弥生。 三月に生まれたから、ではなく。 たぶん生まれ月は二月なのに、捨てられ、拾われた月の 「弥生」という名前を背負って彼女は生きている。 施設は18になったら出なくてはいけないから、准看護士の資格しか取れない。 院長がアパートの保証人になるのは一回きり、という規則のせいで 天涯孤独で他に保証人の当てがない彼女は、 勤めている病院でどんなに理不尽な扱いをされても、職場を変えられない。 いい子でなければ、欲しがってもらえなかった。 いい子だから、と引き取ってもらった家では、 わるい子でも変わらずに愛してもらえるのか確かめたくて ことさらにわるい子を演じ、案の定突き放されて。 『きみはいい子』で、通りすがりだろうが、ちょっとした顔見知りだろうが 誰かが「きみは、ほんとはいい子だよ」と語りかけ、見守ることで 救われるこども(もちろん大人も)がいることを、丁寧に描いた中脇初枝さん。 でも中脇さんは、ちいさな救済のその先を、ずっと考え続けていたのですね。 いい子でもなく、わるい子でもなく、わたしはわたし。 誰でもいいから、「わたしをみつけて」と心の中で叫んでいた弥生が 「わたしをみつけて、さあ、それからどうする?」と 人の顔色を窺うばかりだったまなざしをすうっと上に向けるとき ああ、このタイトルは、ラストシーンは 悲痛な叫びじゃなくて、思わせぶりな尻切れトンボでもなくて、 未来へと繋がっていたんだ!と、ただただうれしくなるのです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
▼いい子のふりをしていないと居場所がなくなると思うあまり、 余計なことは「しない」「言わない」ようにしてきた弥生が、 約二ヶ月ほどで大きく成長。 ▼弥生は自分の居場所確保のために、いい子を演じてるけど、 多くの人は面倒なことはイヤだからいい子を演じているよね・・・ なんてひねくれて思ったりして。 ▼藤堂師長は正しく堂々としていて、素敵な人。弥生はいい人に巡り会えたと思います。人との出会い方ひとつで、人はその後の考え方が良くも悪くも大きく変わってくる。人生って不思議。 ▼「見えないものは見なくていいんだよ」という菊池さんの言葉。そうかもしれない。ただ、”見なくてもいいもの” と ”本当は 見ておかなくちゃいけないのに見なくていいものだと思い込んで、見ないもの” (←上手く説明できない) の区別は難しいなぁ。 ▼神田さん、彼氏の逮捕で息子さんと穏やかな生活ができそうでよかった。出所後、暴力彼氏が神田さんを探し出して、嫌がらせなんかしなければいいな、と心配にもなりますが、そんな風になりませんように。神田さん、息子さんのためにも、今後はそういう男に引っかからないでほしいと思います。 ▼特別いい子だったわけじゃない私を、両親は叱り飛ばしながら、それでも根気よく、ちゃんと育ててくれて、ありがとう。親ってありがたい。
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最近児童施設関連が出てくる物語をよく読む気がする。自分を存在を確認するには、相手が必要で、その相手には自分を好きでいて欲しいし必要とされたいと願う。親であればなおさら。傷ついた心が柔らかく再生される物語
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里子の子どもで確信を得たくて、わざとワガママ言ったり困らせたりすることがあると聞いたことがある。今回の主人公はまさにそれで、里親宅からかえされたあとは施設で育ち、現在は准看護士をしている。 居場所を失いたくないあまり、そこに理不尽なことがあろうが無かろうか、従順でいようとする。 ...
里子の子どもで確信を得たくて、わざとワガママ言ったり困らせたりすることがあると聞いたことがある。今回の主人公はまさにそれで、里親宅からかえされたあとは施設で育ち、現在は准看護士をしている。 居場所を失いたくないあまり、そこに理不尽なことがあろうが無かろうか、従順でいようとする。 そんな現状に新風を起こすのが新しい看護士長と、偶然出会った患者の存在でした。子どもを囲む問題と、そこに医療問題も含め話は展開していく。 明るい主題ではないが、希望を感じることかできる。
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