折れた竜骨(下) の商品レビュー
12世紀末のイングランドという時代設定がいいですね。エンディングで、将来アミーナがニコラに助けを求める合図として「折れた竜骨。ニコラ、ヨーロッパのどこかでそう聞いたら戻ってきて」という合い言葉を決めるシーンはなんとも切なくてたまりません。 日本でもちょっと前まで駅に手書きの伝言板...
12世紀末のイングランドという時代設定がいいですね。エンディングで、将来アミーナがニコラに助けを求める合図として「折れた竜骨。ニコラ、ヨーロッパのどこかでそう聞いたら戻ってきて」という合い言葉を決めるシーンはなんとも切なくてたまりません。 日本でもちょっと前まで駅に手書きの伝言板があったことなんて知らない世代には、どう映るのかな。
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怒涛の解決編 ロジックで魔法も呪いも関係なく論破 ミステリ好きの心をくすぐるワードセンス うーーん、米澤穂信いいかもしれない 歴史小説感のあるミステリは初めてだったがスルスル読めた
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12世紀頃。ブリテン島の東の海に浮かぶ島が舞台の、ファンタジー風味ミステリ。探偵役と助手役が登場して殺人の犯人を論理によって見つけるお話し。登場人物がおもしろい。領主と娘、彼らに仕える人々、盗賊まがいの騎士、弓使いの兄弟、異国の女戦士、伝説を唄う吟遊詩人、青銅の巨人を連れた錬金術...
12世紀頃。ブリテン島の東の海に浮かぶ島が舞台の、ファンタジー風味ミステリ。探偵役と助手役が登場して殺人の犯人を論理によって見つけるお話し。登場人物がおもしろい。領主と娘、彼らに仕える人々、盗賊まがいの騎士、弓使いの兄弟、異国の女戦士、伝説を唄う吟遊詩人、青銅の巨人を連れた錬金術師、塔に幽閉された不死の人… 。探偵役と助手は魔術を使う暗殺騎士を追ってきた遍歴の騎士と年若い従者。語り手は才気煥発な領主の娘。 青銅の巨人や不死人などが居るなんて、楽しくてしょうがなかった。巨人の出番は少ないけど(笑) 呪われたデーン人が襲撃してくる下巻では戦闘シーンの迫力もすごい。 作者さんもリスペクトという名作の修道士カドフェルシリーズとだいたい同じ時代。この「折れた竜骨」は話題の作家さんのずっと前に出た本だけど、カドフェルシリーズが好きなので手に取ってみた。軽めの文体で読みやすい。カドフェルでお馴染みの「晩課の鐘」が出てくるとふふふっとなる。
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勇敢な領主の娘 アホな後継ぎ息子をさしおき 領主である父親を殺した人間を探す。 呪いを受けた 死ねないデーン人 勇敢な領主の娘アミーナには 力を貸してくれる人が集まる。 謎解きしたあとの 思いがけない犯人 米澤穂信さんの現代物の本より 私は好みの本です。 勇敢で頭のいい...
勇敢な領主の娘 アホな後継ぎ息子をさしおき 領主である父親を殺した人間を探す。 呪いを受けた 死ねないデーン人 勇敢な領主の娘アミーナには 力を貸してくれる人が集まる。 謎解きしたあとの 思いがけない犯人 米澤穂信さんの現代物の本より 私は好みの本です。 勇敢で頭のいい女の子が 一生懸命 人生と戦う話し 話しもどんどん展開して飽きない。よかったです。
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途中読むのを止めようかと何度か思ったがなんとか読了。米澤穂信さんの本はこれまでも好きで読んでいたが、この手の話はとても苦手でした。直木賞を受賞された小説もこれに似た感じだとしたら読むのをためらいます。
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読み直し読み返して、ラストはとても良かったとしみじみ。謎の締めくくりとしては好きなかたちだ。わたしの思う「ファンタジー」とはちがうけれど、これはこれで。
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魔法のある世界のミステリとして世界観からなにからとても面白かった。 まさかそうなるとは。全然推理できない展開で楽しく読むことができた。
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ファンタジーなのに、見事に論理的に犯人を炙り出していて、面白いと思った。 少しながすぎるきらいがあるものの、おすすめです
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ミステリーなのに魔法が存在なんてなんでもありではと思ったら、実は非常に論理的で、伏線と思っていなかったことまで回収されていって、非常に楽しみました。久しぶりに一気読みで睡眠不足… すすめてくれた後輩に感謝。
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魔術や呪いが使える世界感が好き。キャラクターが一人一人特徴的で、ファルクとニコラのコンビが面白い。作られたファンタジーの世界の中で推理をするというのがワクワクした。
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