1,800円以上の注文で送料無料

檸檬 の商品レビュー

3.6

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2024/04/03

先輩の教科書で読み、大変気に入ったので紙の本も買ってしまった。 自分の共感できる範囲から半歩だけ飛び出している主人公、程よいすっきり感が魅力

Posted byブクログ

2024/04/02

この評価はあくまで作品に対する一般的な評価ではなく、現時点の自分においての評価となります。 というのも、馴染みのない言葉で書かれていることや、話の展開も起承転結がなかったりすることで、正直ほとんど納得しながら読むことができなかった。読み終えるために読んでしまったような側面がある。...

この評価はあくまで作品に対する一般的な評価ではなく、現時点の自分においての評価となります。 というのも、馴染みのない言葉で書かれていることや、話の展開も起承転結がなかったりすることで、正直ほとんど納得しながら読むことができなかった。読み終えるために読んでしまったような側面がある。この作品は純粋に楽しいと感じながら読める方、すごいなぁ。 ただ、これだけ世の中に評価されている作品を、今後読める自分になっていきたいので、文豪の名作は継続的に読むようにしていきたい。 その中でも以下は比較的楽しみながら読むことができて嬉しかった。 「冬の日」 語彙も平易で、ストーリーも入ってきやすく、文章性もあり、よかった。 病気に衰弱していく彼の心情の変化を感じることができた。

Posted byブクログ

2024/02/24

癖のないすきっとした透明感のある文章なのに、裏に描かれた意味を勘ぐりすぎてめちゃくちゃ頭使った難しく考えすぎた4檸檬が持つ爽やかで若々しいイメージや合いが主人公の若者にそのまんま投影されて、訳もないのに当て所なく移ろい彷徨いたがる心情描写がリアルでちょっとしんどかった。起承転結の...

癖のないすきっとした透明感のある文章なのに、裏に描かれた意味を勘ぐりすぎてめちゃくちゃ頭使った難しく考えすぎた4檸檬が持つ爽やかで若々しいイメージや合いが主人公の若者にそのまんま投影されて、訳もないのに当て所なく移ろい彷徨いたがる心情描写がリアルでちょっとしんどかった。起承転結の転が弱い、所謂事件性のない物語に大してようやく面白みを感じるようになった(だってそれこそがリアルだから)今の私が、それでも難しいと思っちゃうんだから、この作品は難しいのかもしれん。笑 事件性がないって書いたけど、クライマックスで爆弾に見立てて仕掛けられた檸檬が本当に爆弾だったら相当恐いな。

Posted byブクログ

2024/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

難解で読みづらいけど、読み切れた 情景が想像できたら、もっと面白く読み切れるはず 梶井基次郎の生い立ちを知って読み直したいと思う作品だった

Posted byブクログ

2024/02/11

全体を通して陰鬱な雰囲気と独白的な文章が多いのであまり面白さは分からなかった。 いつか魅力に気付くときが来るのかしら?

Posted byブクログ

2024/01/08

うん、面白くはない ただ教科書に載っていた檸檬が読みたかっただけ‼️ 古典・名作とはこんなものかな⁉️

Posted byブクログ

2024/01/06

日本文学短編部門ベストみたいな企画をやると必ず上位に食い込んでくる作品「檸檬」。もし私が同様の企画を個人的に行うとしたらやはりこの短編はトップ10圏内に入ると思う。 ただ、梶井基次郎の他の作品ってどうなのだろう。「桜の木の下には」あたりは比較的名前を聞くけれど、その他の短編に関し...

日本文学短編部門ベストみたいな企画をやると必ず上位に食い込んでくる作品「檸檬」。もし私が同様の企画を個人的に行うとしたらやはりこの短編はトップ10圏内に入ると思う。 ただ、梶井基次郎の他の作品ってどうなのだろう。「桜の木の下には」あたりは比較的名前を聞くけれど、その他の短編に関してはあまりまともな評価を聞いたことが無い。私が初めて『檸檬』の短編集を読んだのはもうずいぶんむかしのことで、正直「檸檬」以外はあまり印象に残っていない。 というわけで、久々に再読。 うーん、端正な文章だなあ。一文ごと味わいたくなる良さがある。けどどうなんだろう、「檸檬」と「桜の木の下には」以外には、はっきり言ってさほど良いと感じる作品が無かったなあ。というか感覚で書いてるような作品が多く、妙に小難しかったり、ふわふわしていたりで頭に入ってきづらい。梶井基次郎の”絶望と戯れる”って感覚は好きだし、どの作品にもそういう倦怠感や疲労感が漂っているのだけど、それが文学として見事に昇華されているのって「檸檬」以外だと……うーん。なんだか読んでいて、ただ気持ちよく絶望にひたるだけの物語は、どうでもいいやと感じてしまうなあ。私が大人になったということなんだろうか。 それでもなお、学生の頃にこの本を読んだときの「自分のことをわかってくれている」という青く、甘い、あの気持ちは間違いなくあったわけだし、この短編の価値が減じることはないので、相変わらず「檸檬」は大好きな短編なわけだけど。

Posted byブクログ

2023/11/08

思春期を経た我々が、どこかの一瞬でも感じていたような、それでいて言葉に表すことは困難な感情を的確に、秀逸に描写している。

Posted byブクログ

2023/10/31

彼の表現は個人的に好き。表題の「檸檬」を読む目的で購入しましたが、その他の作品も非常に面白く、やはり教科書で紹介されていた記憶のある作品は大人になって読むべきモノが多いと思う。

Posted byブクログ

2023/10/30

目次 ・檸檬 ・城のある町にて ・雪後 ・Kの昇天 ・冬の日 ・桜の樹の下には ・冬の蠅 ・ある崖上の感情 ・闇の絵巻 ・交尾 ・のんきな患者 ・瀬山の話 ・海 ・温泉 堀辰雄に続いて読んでみた梶井基次郎。 同じく病弱で、散歩が唯一の治療というような日常だけど、文章が全然違う。...

目次 ・檸檬 ・城のある町にて ・雪後 ・Kの昇天 ・冬の日 ・桜の樹の下には ・冬の蠅 ・ある崖上の感情 ・闇の絵巻 ・交尾 ・のんきな患者 ・瀬山の話 ・海 ・温泉 堀辰雄に続いて読んでみた梶井基次郎。 同じく病弱で、散歩が唯一の治療というような日常だけど、文章が全然違う。 小説の文章というよりも詩?哲学? 余計な描写を削ぎ落した文章は、切れ味が鋭くて色気がある。ような気がする。 『檸檬』『桜の樹の下には』『冬の蠅』などは何度か読んでいるくらい好きだけど、今回は未完の習作と遺稿の『瀬山の話』『海』『温泉』が気になった。 特に、『瀬山の話』の中に、完成稿になる前の『檸檬』が挿入されている部分。 または同じモチーフを何度も書き直している『温泉』。 当たり前だが、改稿後の方が明らかに出来がいい。 だけどこれは、病み疲れ体力を失った体でできるものでは、なかなかない。 言葉を足し、引き、表現を変え、視点を動かし、ひとつひとつの文章の最善を探すには、どれほどのエネルギーを必要とするのだろう。 堀辰雄よりも前の時代の人だけれど、精神的にはいまの時代に近い人なのではないだろうか。

Posted byブクログ