檸檬 の商品レビュー
昔読んだきりで、檸檬というタイトル以外印象にも残っていなかったが、最近読み返す機会があり、文章の上手さを今さらながら感じた。情景が鋭く鮮やかに浮かんでくる感じが爽快だった。
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『檸檬』、大人になってもこんなにピュアな心の動きを書けるのがすごい。 他の作品も、良いことも悪いことも感情を手に取るように見つめていて、こんなに感受性が鋭かったら生きていくのも大変だろうとさえ思った。 ただ、読んでいて意味が分からない話も多かった。
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短編ながら日本近代文学の歴史に残る傑作が並ぶ。何気ない自然や風景、子供の描写に作者独特の瑞々しさを感じる。生来、感受性豊かな作者が持病によって常に死を意識する状況の中で「生」を感じさせるものに対してより鋭敏な感受性を発揮したのではないか。
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美的な情景描写+深層心理 飾り気がない。自身が感じるサナトリウムの世界観を嘘偽りなく、それでいて詩的に描写した作品。 『檸檬』は好きだった。
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主人公はほとんど結核と神経衰弱に苦しめられている。その生活は闇に落ちて不健康でありなが独特の感覚、感情の世界!「電燈」「檸檬」が出てくるその中の暖かくてやさしい光がとても沁みました
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校時代に現代文でやった「檸檬」をもう一度読んでみたい&装丁が可愛いので購入し読んでみた。 どの作品も病を抱えた人間が登場し、そんな敏感な感覚になっている人物の心の動きが丁寧に描かれていてどんなに病で苦しくても生活を続けなければならないという姿に心を動かされた。 好きだったのは、 「檸檬」、「桜の樹の下には」などのメジャーどころから、「Kの昇天」、「冬の日」、「ある崖上の感情」などもすごく良かった。 この中で特に好きだったのが「Kの昇天」で、舞台が夜の海という点で惹かれるし、タイトルや読み進めていくと感じるSF感にワクワクも感じた。 作品中で他の書籍についての言及もあり、それも読んでみたいと感じた。
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「桜の木の下には」 桜の木の下には屍体が埋まっている。 という一文から始まり、インパクトを受けた。独特の言い回しが面白く、あっという間に読んでしまった。読み終わった後、何となく伝えたいことは分かるが言語化が出来ない…とモヤモヤしていたので、色々な人の解釈を見てみた。すると「美し...
「桜の木の下には」 桜の木の下には屍体が埋まっている。 という一文から始まり、インパクトを受けた。独特の言い回しが面白く、あっという間に読んでしまった。読み終わった後、何となく伝えたいことは分かるが言語化が出来ない…とモヤモヤしていたので、色々な人の解釈を見てみた。すると「美しさと死は表裏一体」という言葉がものすごくしっくりときた。「檸檬」でも感じたが、梶井さんは美しいものと何かを対比させる話が多いのかな?と感じた。(違っていたらごめんなさい…)このような話は大好きなので、似たような作品を探そうと思う。 ここからは私が個人的に思ったことであり、考察などでは全くないが、桜と死は何故か深い関わりがあるというイメージがこの本を読む前からある。桜が散るのが儚いと感じるからなのか、春=自殺者が多いという偏見があるからなのかは分からないが。
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鬱々とするグレー一色の中に突如現れる爽やかな檸檬の黄色。たった、ひとつ。それだけで鬱蒼とする気分を破壊するには十分なのだ。帰りに檸檬買おう。
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良かった 「Kの昇天」と「桜の樹の下」「のんきな患者」がお気に入りです。 日常に潜む憂鬱、その中にある綺麗さや尊い感情が繊細でとても良かったです。 彼の背景を調べると なるほど…となる内容だったり言葉選びだったりします。 「のんきな患者」ではもろに出ていて、痛々しさ、揺らぐ精神、...
良かった 「Kの昇天」と「桜の樹の下」「のんきな患者」がお気に入りです。 日常に潜む憂鬱、その中にある綺麗さや尊い感情が繊細でとても良かったです。 彼の背景を調べると なるほど…となる内容だったり言葉選びだったりします。 「のんきな患者」ではもろに出ていて、痛々しさ、揺らぐ精神、理由のある妥協。 リアリティーに溢れすぎて怖かったとゆうかどうしようもない気持ちになれます。 理由のない日々の虚無感を抱えてる人や純文学に興味のある人にぜひ読んでみてほしい一冊
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情景の書き方は綺麗 だけど(好きな人すみません、、)よくわからない 良さを理解できるようになるには 時間が必要だと思った
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