ゴドーを待ちながら の商品レビュー
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思わず声を出して笑ったところがあった。どこだったか。ゴドーを待ちながら、ゴドーとは何か。 希望なのか、理想なのか、幸せなのか、あの世に行くお迎えなのか。真実とはどこにあるのか。 ある日でいいじゃないかってのは、今まで自分の中になかった。自分は、何かあれば、日付を書いて、今日は何があったって記したくなるタイプだから。 何か分からないものを待ち続ける。 それが生の中には常にある事に感じる。 それが生きているといこととも言えるかも知れない。何かを探したり、待ったり、変化したり。 登場人物を見ながら、世の中の何処かにいる色んな人のことを思った。皆んな、何処かでそれぞれのゴドーを待っている。 時にはそれが希望であったり、 時にはそれが死であったり。 読む時、によってゴドーは変わるかも知れない。 ラッキーとポッツォこの関係は、ポッツォが、ラッキーに対して、側からすると酷いかのように思える行動。しかし、2人の間には、良い悪いではなく、2人の関係が成り立っていて、何も考えずそうであるのではなく、ポッツォも、ラッキーのとの事を深く考え、それぞれの関係を考えた上での役割として、その関係がある。その上で振る舞いである所。それに対して、運命と言い放ったところに、少し胸が痛かった。自分はその役を担っているというふうに感じられた。自分で選ぶものではない。その、役を与えられた。そして、それをこなしている。しかし、その裏で、ラッキーの心情も考えている。 書き出すと長くなる。まだ色々ありそう。書きすぎると疲れるからここでやめよう。 あれ?評価2にしてたけど、これは面白い本かも知れない。4に変更。 宿題が多い本。何もかも決められたゲームというより、自分で考えながら遊べる本。 偶にはそういう本で遊ぶのはいい。 何処かで笑っちゃったのは、何やってんねん!って笑いだったんだろうけど、人生ってその時は真剣でも、後になって思い出したり、少し離れたとこから見たら、笑えたりして、そういう感じなのかも知れん。
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ベケットらしさ満載のシニカルな表現が多いところが魅力。陰鬱な皮肉に思わず笑ってしまう。待ち合わせの暇つぶしがてら、首を吊ってみようなんて発想になる?普通じゃない。そこがいい。ただ、この作品上での私の笑いどころと他の方の笑いどころが一緒なのか、はたまたフランス人と日本人の笑いどころが同じなのかも気になって夜も眠れない。god(神)を待つというのは本当でしょうか。実際に彼は存在するのでしょうか。待ち人たちは本当はゴドーなんて来ないことを承知で待つことを楽しんでいたのでしょうか。誰の解釈も違って、誰の解釈も正解。そんないくらでも推測できるこの作品に何度も魅了させられる。
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ゴドーを待ちながら無意味な会話が延々と繰り広げられる。支離滅裂で無意味な会話ということ自体が何かを暗示しているということなのか?
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読書会の課題本。ノーベル賞作家による20世紀を代表する戯曲。日本でも本書などの翻訳を元に何度も上演されている。筋は非常に単純である。「二人の浮浪者がゴドーという名のなんだかわからない人を待ち続ける話」というもの。はっきりした起承転結があるわけではないので人を選ぶと思う。本書は脚注...
読書会の課題本。ノーベル賞作家による20世紀を代表する戯曲。日本でも本書などの翻訳を元に何度も上演されている。筋は非常に単純である。「二人の浮浪者がゴドーという名のなんだかわからない人を待ち続ける話」というもの。はっきりした起承転結があるわけではないので人を選ぶと思う。本書は脚注がたくさん付いているが、正文批判的な注釈がほとんどなので、筋を追いたいだけなら無視して構わない。
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何がなんだかさっぱり分からない。読む限りでは随分とドタバタ劇の様に思えるが、何れにせよストーリーの流れが分からず仕舞いで、1幕のみ読んで終了……
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ゴドーを待ちながらにはゴドーは出てこないし、ゴドーを待ちながらの話をする人も大半が見たことのないゴドーを待ちながら。読まずに語るのもいかがなものかと思い読んだものの特に残るものはなく、一度も話に登場せずその一切を読者の想像に委ねられたゴドーの存在のように、この本自体読まないままで...
ゴドーを待ちながらにはゴドーは出てこないし、ゴドーを待ちながらの話をする人も大半が見たことのないゴドーを待ちながら。読まずに語るのもいかがなものかと思い読んだものの特に残るものはなく、一度も話に登場せずその一切を読者の想像に委ねられたゴドーの存在のように、この本自体読まないままで内容を想像し続けるのが正解だったのかもしれないと思わされた。
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ノーベル賞作家の代表作としての戯曲。"百年の誤読”から。もちろんそこでは絶賛されていた訳だけど、そこまで手放しに褒めちぎれるほど、自分は本作を分かっていない。クスッと笑えるような場面はちらほらあったし、実際これが、演劇として実演されているのを想像すると、何か楽しそうかも...
ノーベル賞作家の代表作としての戯曲。"百年の誤読”から。もちろんそこでは絶賛されていた訳だけど、そこまで手放しに褒めちぎれるほど、自分は本作を分かっていない。クスッと笑えるような場面はちらほらあったし、実際これが、演劇として実演されているのを想像すると、何か楽しそうかもっていうのは分かるんだけど。誰かを待っているんだけど、それが誰なのかは本人たちにもいまひとつ分かってなくて、誰かきたと思ったら、かなり頓珍漢なのが登場するっていう、言ってみればそれだけの物語。でも、現代コントとかでも散々使われる手法だし、いわゆる古典たる所以はなんとなく分かった気もするけど。そんな作品。
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なんか、その昔、一世を風靡したというか、「ゴドー待ち」というハヤリ言葉まであって、芝居は観たことがないのにこれは読んだ。マンガ「セトウツミ」にはまって読み直し。さてマンガがすごいのか、ベケットがすごいのか。 なんと、両方すごい。あいかわらず、おもしろい。えらいなあ、やっぱりベ...
なんか、その昔、一世を風靡したというか、「ゴドー待ち」というハヤリ言葉まであって、芝居は観たことがないのにこれは読んだ。マンガ「セトウツミ」にはまって読み直し。さてマンガがすごいのか、ベケットがすごいのか。 なんと、両方すごい。あいかわらず、おもしろい。えらいなあ、やっぱりベケット。
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うーん、深いんだろうけど、よく分からなかった。ゴドーは来ないことをエストラゴンとウラジーミルもどこかでは分かっているのではないか、、でも敢えて待つ。待つという行為をする。ネットとかの説明を読むと、ああ不条理さを表しているのか、、というのも少し納得できる。
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勧められて読みました。 ずっと意味がわからないけど、なんだか楽しくもある。何度も読めば何か見えてくるのかな。 実際の演劇だとどんな感じになるのか気になります。
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