ゴドーを待ちながら の商品レビュー
サミュエル・ベケット作、初演は1953年1月5日。 2人の浮浪者がゴドーを待ち続ける。ゴドーはやって来ない。 ただ待つ、反復される会話と劇的なことは何も起きない時間。 ゴドーとはだれなのか、ゴゴとディディは何故ゴドーを待つのか。 何も明かされない、彼らがゴドーと会えたのかさえ...
サミュエル・ベケット作、初演は1953年1月5日。 2人の浮浪者がゴドーを待ち続ける。ゴドーはやって来ない。 ただ待つ、反復される会話と劇的なことは何も起きない時間。 ゴドーとはだれなのか、ゴゴとディディは何故ゴドーを待つのか。 何も明かされない、彼らがゴドーと会えたのかさえ分からない。 読む側は、彼らの人生の通過点1日半をただ垣間見るだけ。
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『宇宙英雄物語』の最終話サブタイトルで知り、さらには物語のタイトルであると知って、いつか回収しようと思った。 それから随分と時間が経つ。読んでみれば…… なんだこれは。
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1969年にノーベル文学賞を受賞した、サミュエル・ベケットの戯曲。2人の浮浪者がゴドーを待ち続ける話。すれ違う会話、ドタバタ喜劇。不条理劇であるがコメディ要素も強い。1952年初演時は劇場の前で、観客が「ものすごく面白かった」派と、「よく分からん」「異端だ」派に分かれて、喧嘩す...
1969年にノーベル文学賞を受賞した、サミュエル・ベケットの戯曲。2人の浮浪者がゴドーを待ち続ける話。すれ違う会話、ドタバタ喜劇。不条理劇であるがコメディ要素も強い。1952年初演時は劇場の前で、観客が「ものすごく面白かった」派と、「よく分からん」「異端だ」派に分かれて、喧嘩するほどの問題作だったらしい。 2019年に上演申請をしたところ、財団からは「女性が演じる」という理由で許可が下りなかった。どうやら、登場人物のウラジーミル役が前立腺肥大を患っている設定のため、独特の悲哀感(頻繁に尿意がある、思い切り笑うと痛む、チャップリン風の歩き方)があり、それが女性には表現できないらしい。 多様な性が語られる現代からすると、ちょいとお堅い。氷川きよしが紅白で白組枠ではなく特別出演する2022年、何をもって男とするのか? 結局我々は、女5人で『ゴドーを待ちたかった』という新作を上演した。『ゴドーを待ちながら』の上演許可を待つ、アンドロイドの話である。現代なりの不条理が表現できていれば、幸いである。
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ドライブマイカー村上春樹原作の映画と本を読んで、読みたいと思わせてつながった本。これこそが誰のものでもない私の人生なのだ。 理性と理不尽、相互と非相互、まるっきり出鱈目な、そしてこの世界を描いた戯曲。今度演劇をぜひみてみたい。
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全く私の読解力不足で、読みこなせなかった。本作品はフランスの戯曲である。 最初のところですぐにシェイクスピアのハムレットを想起したが、あとがきにもハムレットとの比較が書いてあった。とらえどころがないという意味で、共通点があると思った。 話の流れは、二人の男性が、ゴドーという知人が...
全く私の読解力不足で、読みこなせなかった。本作品はフランスの戯曲である。 最初のところですぐにシェイクスピアのハムレットを想起したが、あとがきにもハムレットとの比較が書いてあった。とらえどころがないという意味で、共通点があると思った。 話の流れは、二人の男性が、ゴドーという知人が来るのを待つ間に会話をする、というそれだけ。その際に他の人たちも登場するが、これ今なら上演できないのではないかと思われる差別的な表現も散見される。 不協和音的な不可解さ、例えば会話がお互いにかみ合っていなかったりとか、矛盾したりしている。途中で、この話はオチがないかもしれないな~と感じ始める。 アメリカで上演されたとき、全くウケずに、即公演中止になったとあとがきにあったが、そうだろうと納得した。アメリカ人は明確な起承転結を好む傾向があるので、こういう超微妙なストーリー(あるのか?)に共感するのは難しいだろう。 何がテーマだったのか、人によって解釈がまちまちらしい。そういう意味では面白い作品には違いない。
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思い立って読んでみたけど、解説読みながらも、会話とテンポにどんどん読み進めてしまった。 不条理、色んなものが風刺されている? 人生ってこんな感じかな。おかしな人と会い、自分も痛みや不条理に合いながら、毎日救世主を待つ…。一見現実には起きなさそうな不条理に見えるけど、こんなこと、こ...
思い立って読んでみたけど、解説読みながらも、会話とテンポにどんどん読み進めてしまった。 不条理、色んなものが風刺されている? 人生ってこんな感じかな。おかしな人と会い、自分も痛みや不条理に合いながら、毎日救世主を待つ…。一見現実には起きなさそうな不条理に見えるけど、こんなこと、こんな人、断片をよく見かけるよね。 実は私もこれらの登場人物と同じところを持っている。 劇で見たいな…、
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脚本形式は小学生以来。 シェイクスピア以来だったが、何も起こらないと書いてあっても、劇場で劇を見ているような気になって楽しかった。
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初めての戯曲が果たしてこれで正しかったのかまだ私には分からない。 でも漫才を見ているようで面白かった。 いろんなものがここから影響を受けているのではないかと思ったらゾクゾクした。 AマッソがYoutubeでこれで遊んでいたけれど加納がヴラジーミルで村上がエスドラゴンなのはしっくり...
初めての戯曲が果たしてこれで正しかったのかまだ私には分からない。 でも漫才を見ているようで面白かった。 いろんなものがここから影響を受けているのではないかと思ったらゾクゾクした。 AマッソがYoutubeでこれで遊んでいたけれど加納がヴラジーミルで村上がエスドラゴンなのはしっくりきた。
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ゴドーは神(God)を連想させる つまり「神を待ちながら」、いつまでも来ない約束の相手を待ち続けるわれわれの根源的な存在のしかたを表現している、とも言える ポッツォが実はゴドーであり、自分がゴドーであることを忘れている可能性もある もしそうだとしたら、これはすれ違いの話になる い...
ゴドーは神(God)を連想させる つまり「神を待ちながら」、いつまでも来ない約束の相手を待ち続けるわれわれの根源的な存在のしかたを表現している、とも言える ポッツォが実はゴドーであり、自分がゴドーであることを忘れている可能性もある もしそうだとしたら、これはすれ違いの話になる いろんなことを考えさせる作品だ しかし深いテーマをあくまで表層的なドタバタコメディに落とし込んでいるところがこの作品の良さであり、ユーモア精神を持つ人間の強靭さを表していると言えるだろう
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演劇史のターニングポイントと言われる作品なので読んでみた。 「待つ」という行為そのものに焦点を当てているのは、劇の登場人物は何をすべきなのか?という伝統的な問に今までにないやり方で応えた作品である、といえるとか。 不条理劇と言われるだけあって、話のストーリーはどちらかと言うと...
演劇史のターニングポイントと言われる作品なので読んでみた。 「待つ」という行為そのものに焦点を当てているのは、劇の登場人物は何をすべきなのか?という伝統的な問に今までにないやり方で応えた作品である、といえるとか。 不条理劇と言われるだけあって、話のストーリーはどちらかと言うと無い。 エスドラゴンがゴゴ、ウラジミールがディディ。2人のホームレス凸凹コンビ、付き合いは長そうだけど関係性はいまいち不明。 ゴゴがディディを頼りにしているようでいて、ディディの方がゴゴを必要としてる感じが面白い。 第一幕ではゴゴがディディを、第二幕ではディディがゴゴを必要としてる、といった方があってるのかな? ポッツォとラッキー。第一幕は市場に行くところ、第二幕は市場から帰るところのはずが、それでは整合性がつかないことがおこる。 第一幕よりも第二幕の方が読みやすかったのは、ディディが、不条理に振り回され混乱してる様が、読者の共感できるキャラとしての役割を果たしてたから? ゴドーは神、神と終末の日を待望しているキリスト者、って解釈が1番わかるような…? 先延ばし癖があるので、「待つ」という行為そのものが主題になってるのが面白かった。 第二幕の翌日にゴドーは来るのか?それともゴドーは来ず、2人は首を吊るのか?それとも、ゴドーは来ず、2人は首を吊ろうという会話も忘れちゃってるのか? 劇中何度か登場するセリフ「Nothing to be done」 たしかにな、と思った劇中のセリフ ウラジミール「初めからやり直しゃいい エスドラゴン「確かにそれなら簡単だ だがその出発点がまた難しい 何からだって構わないだろう、はじめるのは しかし、やっぱり決めなくちゃいけないからね、それを
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