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愛に乱暴 の商品レビュー

3.6

164件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2013/07/01

一気読み。 愛に乱暴! 本当夫がクソすなぁ…。 でもこういう男ってきっとたくさんいそうだなとか思いました。 愛という狂気にのまれて、愚かで孤独な桃子さんに幸あれ。

Posted byブクログ

2013/06/30

夫婦と愛人についてのお話。主人公の桃子の視点で展開。途中で物語の景色が一変する所から俄然面白くなる。構成の妙にしっかり騙された。男と女が幸せそうなふりをして一緒に暮らすのは苦痛でしかないに共感。だから、最後の一行の言葉の大切さを思い知る。

Posted byブクログ

2013/06/30

一気読みできる娯楽小説。いかにもな不倫問題がテーマで、特にメッセージ性があるわけでもないが、さすがの人間描写と構成力、随所に吉田修一さんらしさが感じられた。 登場人物に感情移入しやすい作品なので、男女はもちろん既婚者、独身者、そして現実に不倫中の人、と読む人の立場よって受け取り...

一気読みできる娯楽小説。いかにもな不倫問題がテーマで、特にメッセージ性があるわけでもないが、さすがの人間描写と構成力、随所に吉田修一さんらしさが感じられた。 登場人物に感情移入しやすい作品なので、男女はもちろん既婚者、独身者、そして現実に不倫中の人、と読む人の立場よって受け取り方が異なると思う。私(独身女子)的には「このダメ男め!」と、男にイライラした。(不倫せざるをえない自分に酔ってるような…。でも現実、こういう男はなぜかモテる) 「騙す、騙される」という帯の宣伝コピーは少し誇張がある気がするが、文章の巧みな“仕掛け”で楽しませてくれた良作。

Posted byブクログ

2013/06/29

一気読み。わりと早い段階からこれは…と気づいたので騙された面白さというより、女と男のおろかさにぐいぐいと引き込まれた。吉田修一やっぱり好きかも。悪人よりこっちが断然好みです。

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2013/06/25

抜群に面白かった。 1ページ目からぐっと引き込まれ、ぞわぞわした感覚が最後まで消えず結局一気に読み終えた。 平たく言ってしまえば夫が不倫し、徐々にその妻の精神のバランスが少しづつ狂って行く話。 よくある話だけれど、作品の構成が抜群にうまい。ネタバレになるので何も言えないのがもど...

抜群に面白かった。 1ページ目からぐっと引き込まれ、ぞわぞわした感覚が最後まで消えず結局一気に読み終えた。 平たく言ってしまえば夫が不倫し、徐々にその妻の精神のバランスが少しづつ狂って行く話。 よくある話だけれど、作品の構成が抜群にうまい。ネタバレになるので何も言えないのがもどかしいが読者は皆騙されると思う。 ミステリー要素もあいまって妻桃子の壊れ方は見ていて痛々しく恐怖を呼び起こす。 しかしながら心情的には全面的に桃子の味方。 だって夫が酷すぎる。 作品全編通してイライラしっぱなしだった。 あー、どうしてここまで女心を描くのが上手いんだろう。 本当に男性作家なのか疑わしくなるほど(笑) 話が徐々にエキセントリックな方向に向かって行って、どうやってこれを収める気なのか気が気でなかったがもう流石です。 参りました。先生に一生ついていくと決めました(笑) 「路」が私の中で吉田修一の最高傑作になって間もないのにあっさりと覆った。 吉田さん、何だかどんどん進化している。 エンタメ系に走りすぎな感も否めないが出す作品出す作品、すべてが新しい。 これだけ売れっ子で数多くの作品を出し続けているのにマンネリをも微塵も感じさせない。 すごいな〜。 私の上半期トップ賞です!!

Posted byブクログ

2013/06/23

各章⇒真守の恋人と思われる女の独り言・物語・桃子の日記という構成で進んでいくなか、中盤から徐々に解明していくストーリー。まんまと騙された! 夫が不倫している事に気づく妻の桃子。離れの和室には昔、義父の産みの母親が妾として住んでいたことを知り…

Posted byブクログ

2013/06/22

外に女がいるらしい優柔不断な夫と、平凡に見えて少々奇矯な空気も漂う妻。 なんでこんなイヤな話を読まなければいけない?!と、思いつつ、楽しみにしていた吉田修一の新作なので我慢して(汗)読んでいたら!. 微妙にネタバレです。 もう、私ったらすっかり騙されてしまって。 そっか...

外に女がいるらしい優柔不断な夫と、平凡に見えて少々奇矯な空気も漂う妻。 なんでこんなイヤな話を読まなければいけない?!と、思いつつ、楽しみにしていた吉田修一の新作なので我慢して(汗)読んでいたら!. 微妙にネタバレです。 もう、私ったらすっかり騙されてしまって。 そっか、あの日記を書いたのは・・・なんていう怖ろしさ、哀しさ。 家庭の幸福を願っても、なぜか実現されない人間の孤独、いや、身勝手さ? 嫌々読んでいた話なのに、巧みに張り巡らされた伏線を確認するため、再読までしてしまった。(汗)

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2013/06/16

休みの1日の、待ち時間と車内移動で読了。吉田氏の作品は、作品によって好きかそうでもないか、どちらかに分かれるが、本作は題名で直感的に好き系、と思い図書館より拝借。もとの題名は愛「の」乱暴。単行本かにあたって愛「に」乱暴。というと、受身的なものではなく、能動的な、故意的なものに感じ...

休みの1日の、待ち時間と車内移動で読了。吉田氏の作品は、作品によって好きかそうでもないか、どちらかに分かれるが、本作は題名で直感的に好き系、と思い図書館より拝借。もとの題名は愛「の」乱暴。単行本かにあたって愛「に」乱暴。というと、受身的なものではなく、能動的な、故意的なものに感じる。冒頭の葉月って人が、後半思いもよらないところで出てくるんだけど。そこがちょい不思議に感じた。もうひとついうと、吉田氏の作品の中で、好き系でも、なんかこう、もう一超え、と思うことも否めないのだが、本作もまさにそれ。その超えがなんなのかは自分でも不明。そこが良さなのかもしれないし。

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2013/06/12

なんだかゾッとする内容だった。 乱暴、というか、凶器、いえ狂気。 この人の本はいつも何かと驚かされますが、 こちらは驚くというよりも恐怖感。 何故って? 何故なんだろう…。

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2013/06/09

みんな平凡に生きているように見えて、家の中では全く違う生き物のようだったり。ちょっとしたことが他人には凶器に見えたり。心の奥には何かを抱えて周りの人とどうにかつきあって、いいこともあれば悪いこともあるのが人生。主人公桃子からそんなことを思った。これを男性が書いているのが不思議。ど...

みんな平凡に生きているように見えて、家の中では全く違う生き物のようだったり。ちょっとしたことが他人には凶器に見えたり。心の奥には何かを抱えて周りの人とどうにかつきあって、いいこともあれば悪いこともあるのが人生。主人公桃子からそんなことを思った。これを男性が書いているのが不思議。どうしてこんなに女のことがわかるのだろう。

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