反省させると犯罪者になります の商品レビュー
#読書開始 ・2015/6/26 #読了日 ・2015/6/29 #経緯 ・尊敬する上司が読んいたため。 ・業務に活用できそうだと思ったため。 #達成、満足 ・活用できるポイントがあるので十分だが、説得力に欠けるので3評価。 #感想 ・「犯罪者になります」というタイトル通り、主な...
#読書開始 ・2015/6/26 #読了日 ・2015/6/29 #経緯 ・尊敬する上司が読んいたため。 ・業務に活用できそうだと思ったため。 #達成、満足 ・活用できるポイントがあるので十分だが、説得力に欠けるので3評価。 #感想 ・「犯罪者になります」というタイトル通り、主な対象者は受刑者。それは、著者が仕事で受刑者の更生を支援しているから。 ・世の中の反省は反省ではなく、表面上のもので根本的解決には至っていないという。過ちを犯したものが、二度と犯罪をせずにまっとうに生きるには、更生させること。 ・事実を聞き、ありのままの自分を認め、愛情に触れ、更生させる。正論をかざしてはいけない。最もだが、著者も人間であり、自分が被害者の立場になれば、それは無理だとも言っている。要は予防となる教育を変革すべきなんだろうが、説得力には欠ける。 ・学生、部下、犯罪者、子育てに活用できるが、時間がかかり、マスターできるのかどうかは疑問。 #オススメ ・管理職、教育関係者にオススメ。
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内容は理解できておおむね賛成するが、具体的なエピソードに乏しく説得力に欠ける。著者の経験からすれば適当な事例がいくつも見つかるはずだ。またデータをとっているわけではないので、著者の"経験"しかよるところのないのは寂しいところだ。 本当ならデータ解析をしてほしい...
内容は理解できておおむね賛成するが、具体的なエピソードに乏しく説得力に欠ける。著者の経験からすれば適当な事例がいくつも見つかるはずだ。またデータをとっているわけではないので、著者の"経験"しかよるところのないのは寂しいところだ。 本当ならデータ解析をしてほしい。 また著者はほかの研究者をやたらけなすところがあるのがきになる。 とはいえ本書が"反省"というものになげかけた大いなる疑問は、犯罪者の矯正だけでなく教育分野においても有用なものであるように感じる。
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かなり挑発的なタイトルだけど、決して反省それ自体を批判したものではなく、他者が一方的に反省を強いるという姿勢について批判をしている。 で、なるほど、とは思う。 特にいじめに関する提言は、かなり説得力があると思う。 ただ、語られているのは「それらしい理念」なのが惜しいんだよねえ...
かなり挑発的なタイトルだけど、決して反省それ自体を批判したものではなく、他者が一方的に反省を強いるという姿勢について批判をしている。 で、なるほど、とは思う。 特にいじめに関する提言は、かなり説得力があると思う。 ただ、語られているのは「それらしい理念」なのが惜しいんだよねえ。 結局著者の取り組みが、取り組まない受刑者と比べてどの程度効果があったのか、とか、なんらか量的な根拠を提示してほしかった。 これからデータをためていく段階なんだろうかねえ。
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反省文は抑圧を生む 被害者の心情を考えさせると逆効果 頑張るしつけが犯罪者をつくる 2015/05/03読了
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教育相談の講義のネタにKindle版を買ってみた。 言っていることは、まあ分かるけれども、「反省」をキチンと定義していただきたいところですな。
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■被害者の心情を理解させるプログラムは,再犯を防止するどころか,再犯を促進させる可能性がある。 ▸ 被害者の心情を理解させることは,ある意味では彼らがいかに社会的に避難さることをしたのかを理解させることであり,自己イメージを低めさせ,心に大きな重荷を背負わせることになる。 ▸ 社...
■被害者の心情を理解させるプログラムは,再犯を防止するどころか,再犯を促進させる可能性がある。 ▸ 被害者の心情を理解させることは,ある意味では彼らがいかに社会的に避難さることをしたのかを理解させることであり,自己イメージを低めさせ,心に大きな重荷を背負わせることになる。 ▸ 社会での生きにくさを増加させることにつながってしまい,社会不適応を促進しているのかもしれない。 ■孤立こそ再犯を起こす最大のリスクとなる。 ▸ 「孤立」と「やけくそ」がセットになると,大きな事件が起きることは過去の数々の重大事件が証明 ■頑張る「しつけ」が犯罪者をつくる ▸ しつけがいじめの一因に ■正論は言ってはいけない。正論は相手の心を閉ざす「言葉の凶器」 ■プチキレの勧め
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読み終わるのに意外と時間がかかった。しかも、最後の方は流し読みに。 主旨は分かる。教育論としてはそれほど目新しいところはない気がする。 しかし、なぜか説得力を感じないというか、素直に受け入れられない気持ちになるのはなぜだろう? 同じ境遇にあっても犯罪に流れる人もいればそうならな...
読み終わるのに意外と時間がかかった。しかも、最後の方は流し読みに。 主旨は分かる。教育論としてはそれほど目新しいところはない気がする。 しかし、なぜか説得力を感じないというか、素直に受け入れられない気持ちになるのはなぜだろう? 同じ境遇にあっても犯罪に流れる人もいればそうならない人もいる。著者のいうとおり、犯罪を犯した人が自分の内面と向き合うことができれば再犯を防ぐことができるのか? それが有効な人もいるかもしれないが、常習累犯窃盗や再犯を繰り返す性犯罪者にはそれほど有効ではない気がする。 子供と接する時の参考にはなるが、被疑者被告人弁護の参考にはしづらい。
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納得、腑に落ちる内容。 子育て中の親(自分自身もだが...)、学校教育関係者など、多くの人に読んでもらいたい。 なにやら、世の中、道徳が教科化されるようであるし、「いじめ」の問題について、逆効果の教育が行われないことを望む。
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著者にかかると総ての犯罪行動は親から受けた抑圧が原因となってしまうようだ。 人間の行動は、なんでもかんでも原因と理由があるという仮定には同意できない。人間の行動や感情などアリと大差ないのではないかというのが、つまりタマタマそうなった、そう考えたということが自分で思っている以上に多...
著者にかかると総ての犯罪行動は親から受けた抑圧が原因となってしまうようだ。 人間の行動は、なんでもかんでも原因と理由があるという仮定には同意できない。人間の行動や感情などアリと大差ないのではないかというのが、つまりタマタマそうなった、そう考えたということが自分で思っている以上に多いというのが、おいらの考えだ。 では、この著者の意見に賛成できないかというと、そうではなくて、たいへん興味深い提言だと感じた。(☆3は高評価) ただ支援者がストーリーを持って非支援者の前に立ったら、それがどのようなストーリーであれ、非支援者はその求められているストーリーに乗ってしまうように思う。 非支援者の前には何も持たずに、ニュートラルで立ちたい。
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人間は、何かやらかすと、その後は少しでも怒られないように言い訳を考えるものだ。それが人の本能である。だから、言い訳を考えている状態の人に反省を強要すると、当然のこととして反省せずにうわべだけの謝罪が出てくる。ところが、周りにいる人は、このうわべの謝罪をもって反省の印と考えがちで...
人間は、何かやらかすと、その後は少しでも怒られないように言い訳を考えるものだ。それが人の本能である。だから、言い訳を考えている状態の人に反省を強要すると、当然のこととして反省せずにうわべだけの謝罪が出てくる。ところが、周りにいる人は、このうわべの謝罪をもって反省の印と考えがちである。だから、受刑者に真の反省をうながすためには反省を強要してはいけない。 受刑者は養育者から受容された経験が乏しく、それゆえに他者と健全な人間関係を築くことが困難で自身の思いを抑圧している。これが犯罪行為の原因であり、そのことを自分で理解しなければ真の反省には至らない。それを理解するために必要なのは他者による受容であり、反省を迫ることは抑圧をさらに強くすることにしかならない、というのがこの本の主張。 他者による受容と社会性(他者・社会に貢献したいと自ら願う気持ち)の獲得について最近考えてるのだけれど、まさにそういう話だった。養育者に受容され健全な人間関係を築く能力を獲得した人とそうでない人。前者は他者に対して愛を持って利他行為を行うのが自然なんだろう。後者は他者を自分の領分を犯し自分を制圧してくる存在として警戒する。自分がありのままに存在することを許されなかった人が、他人に対してありのままに存在することを許さないとしても不思議ではない。
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