「余命3カ月」のウソ の商品レビュー
私は近藤誠先生を信じます。 抗がん剤治療が有効なのは、急性白血病、悪性リンパ腫、睾丸ガン、子宮絨毛ガンの4つだけ。 それなのに、抗がん剤治療が日本で盛んに行われるのは、利権と保身のためで、患者のためではない。 厚労省からの天下りを受け入れ抗がん剤開発販売で儲ける製薬会社、製薬会社...
私は近藤誠先生を信じます。 抗がん剤治療が有効なのは、急性白血病、悪性リンパ腫、睾丸ガン、子宮絨毛ガンの4つだけ。 それなのに、抗がん剤治療が日本で盛んに行われるのは、利権と保身のためで、患者のためではない。 厚労省からの天下りを受け入れ抗がん剤開発販売で儲ける製薬会社、製薬会社から多額の寄付を受けて製薬会社が喜ぶ治療ガイドラインを作る学会幹部、そのガイドラインを丸暗記するガン専門医、そしてガイドラインを外れた治療を行うと医療裁判になった時に負けるから、盲目的にガイドラインに沿ったアドバイスと治療を行うことになる。 ここには、患者のためという肝心な対象と目的がすっぽり抜けている。さらに言えば、患者は抗がん剤治療の効果検証のための人体実験として扱われる。固形がんに対して、抗がん剤治療が延命に役立つことを証明する臨床データがないにもかかわらず。 2022年8月に73歳で亡くなった著者のライフワークとなる作品群の一冊。ちなみに、著者の死因は、虚血性心疾患でがんではありませんでした。
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がんになったら、医師に勧められるまま手術してしまうことには、大きなデメリットがあるとの事。 毒性の強い抗がん剤治療、手術による副作用考えると、医師まかせではなく、自分で真剣に考える必要がありそうです。
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歩いて通院できるほど体力のある人間が、ある日突然「余命3ヶ月」と診断され、手術や抗がん剤治療の挙句、本当にあっけなく死んでしまう。逸見政孝さん、梨本勝さん、中村勘三郎さんのような悲劇。今ふつうに歩けるならば、人は3ヶ月では死にません。近藤誠「余命3ヶ月のウソ」、2013.4発行。①早期発見は「患者を呼ぼう」(日本だけ盛んながん検診」 ②余命を短く言うのは「リスクヘッジ」のため ③治療に追い込むのは、治療しないと仕事がなくなるから ④「余命3ヶ月宣言」は医者に好都合(3ヶ月は長すぎず短すぎず脅すにピッタリ)
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慶應の医学部を首席で卒業というから大変な秀才なのであろうが、がん治療の現場に40年以上も関わった経験から「がんは放置するのが一番」との持論を繰り広げ、自ら異端児としての道を選んだ近藤医師。歩いて病院に来られる状態の患者に向かって「余命3ヶ月」などと言う医者は誠意が無いか知識が無い...
慶應の医学部を首席で卒業というから大変な秀才なのであろうが、がん治療の現場に40年以上も関わった経験から「がんは放置するのが一番」との持論を繰り広げ、自ら異端児としての道を選んだ近藤医師。歩いて病院に来られる状態の患者に向かって「余命3ヶ月」などと言う医者は誠意が無いか知識が無い、あるいはウソをついていると断言し、本書ではその「ウソ」にメスを入れる。医学会やマスコミから大バッシングを受けながら、「正義の医師」としての信念を貫き通す近藤氏が、余命宣告の矛盾に異を唱えて患者本位の治療を提言する。
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あなたはガンです、余命3カ月。 と医者に言われたら、さてどうしましょう。 論旨はきわめて明解で、「早期発見(ガン検診・ワクチン接種)」、「余命3カ月」、「摘出手術」、「抗ガン剤」、そのどれにも「ウソ」が含まれているから気をつけろ、というのである。勘三郎さんはあんなにも早く、新歌...
あなたはガンです、余命3カ月。 と医者に言われたら、さてどうしましょう。 論旨はきわめて明解で、「早期発見(ガン検診・ワクチン接種)」、「余命3カ月」、「摘出手術」、「抗ガン剤」、そのどれにも「ウソ」が含まれているから気をつけろ、というのである。勘三郎さんはあんなにも早く、新歌舞伎座のこけら落としも見ぬ間に死ぬ必要はなかったのだ、と。 要するにいまの世の中は、國にだまされ、役所にムシられ、医者に殺されるということなんだろうなぁ。 話があまりにも快刀乱麻なので、反対意見も聞いてみたくなったが(なにを読んだらいいかわかんないけど)、内容は十分に納得できる。 少なくとも自分がガンと診断された時にどうするか、肚は座ったような気がする。
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ホンモノのガンなら幹細胞が生まれた瞬間に 転移して最後は宿主の命を奪う 性質を備えていて、どんなに最新機器で 「早期発見」しても。とっくに転移した後。 ガン治療は、せずに待つのが得策 との主張 ガン患者が身近に出たら、もう一度確認したい本
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既存のがん治療について真っ向から反論する著者による一冊。 がん治療についてはとにかく切除や放射線治療を勧められることが多いが、その前に色々考える必要があると痛切に感じた。
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氏の本は初めて読んだんですけれども、とても読みやすかったですねぇ…! かといって内容が浅薄なものかと言えばそういうわけでもないし…とにかく良い本でしたね! 僕らは「死」を恐れます…とにかく怖いものとして! そして、日本人の三人に一人はがんで亡くなる、と言われている世の中において...
氏の本は初めて読んだんですけれども、とても読みやすかったですねぇ…! かといって内容が浅薄なものかと言えばそういうわけでもないし…とにかく良い本でしたね! 僕らは「死」を恐れます…とにかく怖いものとして! そして、日本人の三人に一人はがんで亡くなる、と言われている世の中においてやはり気になるのはその「痛み」でしょう…。 しかし、この本を読むとがんに対する認識はかなり変わってですね、がんを無理やりに追い払うために行う手術・抗がん剤とかが尋常ではない痛みを生んでいるわけですね! というわけで、手術も抗がん剤も百害あって一利なし、です…。医療と関わらない生き方が何気に一番長生きできるかもしれませんねぇ…。 さようなら…。 ヽ(・ω・)/ズコー
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ガン治療に関する治療や余命の考え方を著者の経験から書いた本。余命を宣告され治療をしないと死ぬと言われると手術や抗がん剤治療に一縷の望みにかけたい気持ちもわかるが、ガンと共存するという方法も良い余生を過ごす方法かもしれない。
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守りたい人がいるなら。取り返しがつかなくなる前に。 流し読みでもとにかく一度は目を通して欲しい本です。 そしてその時が来たら、思い出して欲しい。 近年近藤先生は沢山の著書を出されてますね。 この本はその中でも解りやすい、読みやすい本ではないでしょうか? そしてどの本も 割とタイトルが激しめですが、内容としては ガンに関する本の中では一番誠実だと思います。 ガンへのイメージは漠然としていませんか? 余命を宣告されて、痛みと苦しみを抱え治療して、 とにかく闘って… ↑これが全部違うんですよね。 まずガンとは何ぞや? というところからです。 本物のガンとガンもどき。 早期発見・早期治療の意味のなさ。 臓器の切除は、大怪我。 すべてのガンに放置療法が有効なわけではなく、 発生する場所の違いの抗がん剤効果の違い。 忘れてはいけないのは こんなに医学が進歩しても 人間の身体にはまだ沢山の謎があるコト。 国をあげての人体実験をされているのを自覚しましょう。 今までの常識が明日からの非常識になるのはザラなのかもしれません。 その情報を逐一知る方法があまりない気がします。 知らないまま…日本以外ではもう当たり前とされているのに。
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